50歳の未婚者は生涯結婚できない人?
厚生労働省の未婚率に関する統計データ(年齢別未婚率及び生涯未婚率の推移)をご覧ください。
今回は、表の下にある注意書きに注目いただきたいのです。
注意書きには、「生涯未婚率は、50歳時の未婚率であり45歳~49歳と50~54歳未婚率の単純平均により算出」と表記されています。
つまり、「50歳の未婚者は生涯結婚できない人」として、カウントされているということになるのです。
本当に、50歳の未婚者は生涯結婚できないのでしょうか?[1]
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出典:厚生労働省厚生労働省:平成27年版厚生労働白書 – 人口減少社会を考える -/図表1-1-10 年齢別未婚率及び生涯未婚率の推移_厚生労働省
50代になると結婚率は著しく低くなる?
年齢を問わず結婚をする人が減っている昨今、50代においては特に未婚率が高くなっています。
厚生労働省の統計情報部「人口動態統計」2016年の調べ(女性調査対象467,825人)によると、45歳~49歳の初婚率は4,025人。
対して50歳~54歳の初婚率は1,191人、55歳~59歳は404人となっています。
ここでわかることは、45歳~49歳までの初婚率は4,025人であるため50歳~54歳になってしまうと3分の1以下という数字になっているということです。[2]
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出典:厚生労働省厚生労働省:-人口統計資料集(2018)-/表6-3 性,年齢(5歳階級)別初婚数:1930~2016年
50代の再婚結婚率は?
前述のとおり、50代で初めて結婚をする人の割合は40代後半に比べて急激に低くなっていますが、再婚率はどうでしょうか?
厚生労働省の統計情報部「人口動態統計」2016年の調べ(女性調査対象78,528人)では、45~49歳で再婚した人は8,559人、50歳~54歳で再婚した人は5,383人です。
初めて結婚をする人の割合よりも高いことがわかります。[3]
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