意識が変われば出会いはある
いつか出会いが訪れて、なんとなく自然と結婚できる・・・。
今はタイミングがないだけで、そのうちチャンスがやってくる・・・。
そういった言葉を、20代後半の独身男女から聞くことがあります。そして30代後半になると、「このままじゃ結婚できない」「どこかにいい出会いがないか」と焦り出す。この10年間は、婚活にとって非常に大事な期間です。
ところが、30代になっても本気の焦りではなく“半信半疑”の焦りでやり過ごしてしまうわけで・・・。心のどこかで、「出会いを探さなくても大丈夫。そのうち結婚できるよ」という根拠のない自信をもっている人が多いわけです。前回のコラムでもお話ししましたが、現代の未婚率は増加する一方。
0歳の独身者のうち生涯で結婚できるのは10人中3人
政府調査したデータによると30歳の独身者のうち、生涯で結婚できるのは10人中3人の割合。つまり、30歳を超えると結婚が難しくなり、7割の独身者が一度も結婚できずに生涯を終えるというデータが出ています。これを日常に置き換えて考えた場合、30代の自分が今年1年で異性と二人きりになった回数を思い返してみてください。
もちろん異性とは職場の同僚や友人ではなく、恋愛に発展する可能性がある異性のこと。その先に、結婚を意識できるような異性のことです。二人だけで食事をしたりデートしたり、そういった相手と二人きりになった回数を思い返したとき、「0回」だった人は危機を感じる必要があるかと思います。
今年0回なら、きっと来年も0回。ただし、このままの状況を何も変えずに日々を過ごした場合の話。「いつか」とか「なんとなく」といった曖昧な自信は危険。結婚したいと考えているなら、それなりの動きが必要とされる時代なのです。
“それなりの動き”とは、言うまでもなく婚活。20代後半~30代で婚活を始めるにあたり、まずは意識を変えることから!「出会いがない=動いていない」という原因に気づき、「今のままでは結婚するのは難しい」と意識を変えることが重要です。
様々な婚活の場が用意されている現代。“出会い”につながるチャンスが転がっているのに、それを利用しないのは明らかにもったいないこと。失敗ばかりでスムーズにいかないかもしれない。もしくは、すぐに素敵なパートナーと巡り合えるかもしれない。そのどちらかは分かりません。それでも、本気で婚活を始めることに意味があるのです。
婚活パーティーやイベントに対して積極的になれないというのなら、結婚相談所も婚活にとって有利な手段。結婚相談所のアドバイザーやスタッフを味方につけて婚活の計画を立てる方法もある。そして、お見合いを通して一人でも多くの異性と出会う。その中から、相性やフィーリング、価値観といった自分に合うパートナーと結婚するのが婚活の最終地点です。
そうした本気の動きがあれば、結婚につながる出会いにも大きな期待が膨らみますね。そのためにはまずは意識を変え、本気で動き出すことが求められています。
期限を決めることが大事
婚活を始めて1年で結婚した人もいれば5年経っても婚活を続けている人など、結果は人それぞれです。その違いはタイミングや出会いの数など様々な要因が関係してきますが、もっとも大事なポイントは「期限を決めて集中する」ことが結果を大きく左右します。
かといって、期限内に結婚できなかったから婚活を諦めるという話ではありません。重要なのは、集中するために期限を決めることだからです。
たとえば、結婚相談所のパートナーエージェントが提供している「1年婚活」を例にして考えてみましょう。婚活を始めるにあたり、パートナーエージェントではコンシェルジュと呼ばれる婚活アドバイザーがコーチングインタビューを行います。
結婚観や価値観などをコンシェルジュがインタビューで探り、パートナーに求める条件や理想、目標の時期など明確なゴールを設定していくところからスタート。“理想の結婚像”を明確にしていくことで、コンシェルジュと婚活に取り組む本人が同じ方向を向いてゴールを目指すことを目的としているからだそうです。
このとき設けられる1年という期限。「1年で結婚しなければならない」というルールではなく、『1年以内に結婚するための動き』という考え方。なぜなら婚活は、「期限」を決めるだけで一つ一つの選択を先延ばししにくくなるから。期限を決めずに動く婚活は、時間の流れに危機感をもちません。
その結果、選択する大事な場面が訪れたとしても、それが大事な選択であることに気づかず答えを先延ばしにしてしまいがちなのです。婚活に限らず目標を達成するためには、期限を決めて計画を立て行動するのが基本。婚活は計画性の無いギャンブルとは違います。期限を決めずに婚活しているのは、運に身を任せるギャンブルと同じ。婚活を成功させる秘訣は、期限と計画を決めて本気で動くこと。
「Time limit and planning(期限と計画)」「schedule(スケジュール)management(管理)」が婚活のクオリティを左右するので覚えておいてください。
婚活で大事な第一印象
それから、パートナーエージェントのコンシェルジュ・麻生さんは、婚活では「自分に興味をもってくれる人を探すことが大事」そう話しています。結婚できないと悩んでいる独身男女のほとんどが、“自分のことを分かってくれる相手”を探そうとしているので上手くいきにくくなるのだとか。
結婚のセオリーは、“自分のことを分かってくれる相手”ではなく「自分に興味をもってくれる人」を選ぶことがパートナー探しを左右する重要な決め手になるそうです。そのためには、第一印象を良くすることが出会いの確立を高める要素。第一印象とは、あなたを初めて見たとき相手が「どう思うか?」「どう感じるか?」のこと。
相手が第一印象に好感をもてばコミュニケーションもスムーズにいきやすくなり、そのあとの発展にも期待がもてます。婚活という出会いの場では表情や服装、見た目や清潔感など第一印象を左右するポイントに気を配る必要があります。もちろん大事なおは性格や中身ですが、残念ながら所見ではどうしても第一印象で判断されてしまうケースが多く、気を配らなければならない重点的な要素です。
所見で対面する短い時間だからこそ第一印象を重要視する必要があり、婚活で異性と出会う場合には欠かせないポイントとなります。あれもこれもと自分磨きする必要はありませんが、なるべく相手に良いイメージを与えられるような第一印象づくりを心がけましょう。
さて、前編・後編と2回にわたり「なぜ本気で婚活を始めないのか?」についてお話ししましたが、少しは参考になったでしょうか。一人で婚活を始めるのが心細い、上手くいく気がしないという人は、結婚相談所を利用するのも一つの手段だと思います。
アドバイザーやコンシェルジュと一緒に計画を立てて婚活の方向性を決め、自分に不足している要素を補いながら出会いを積み重ねていけばいいのです。
「そのうち・・・」「いつか・・・」では、本当に結婚が遠のいていくばかり。本気で結婚したいなら本気で婚活を始めること。今よりも前進するために必要なことは、ただそれだけです。あなたにとって素敵な出会いに巡り合えることを心より願っております。