こんにちは、恋愛作家の片瀬です。
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昔に比べると、パートナーに対してハッキリと意志を伝えられる女性が増えたと思います。カップルにしても夫婦にしても、性別の違いで優劣の決まる関係ではないことを、お互いが理解しているからかもしれませんね。
それにともなうように、男性より強い女性も増えています。
実は少し前にある男性からメール相談がきました。その内容が「これってデートDVですか?」というもの。
「男性より強い」と聞くと、特殊な女性を想像するかもしれませんが、決して特別な事例ではないのです。
そこで今回は、女性からのデートDVで多い、相手を傷つけてしまう言動についてお話ししたいと思います。
■「女は弱い」は間違い!?
性別による体格の違いから、力で女性が男性に勝てることは少ないです。しかし、こうした「女性は男性より力が弱い」という考え女性がデートDVをする原因のひとつになっていると考えられます。
「男のほうが強いんだから、手を出されたって耐えられるでしょ!」
実はこれ、さきほどの相談をくれた男性が言われ続けていた言葉だそうです。
そのとき、彼は「手を出す女性のどこが弱いんだろう…」と疑問に思いながらも、反撃することはありませんでした。
反撃しなかったのは、彼が弱いからではなく「弱い相手に手を出してはいけない」という考えを、無意識に植えつけられていたのかもしれません。
「女性は弱いんだから」という考えは、暴力をふるっても良い免罪符にはなりません。
そして何よりも、男女関係なく、力で相手をねじ伏せるのは「愛」ではなく単なる「支配」です。
■束縛は愛のカタチではない
束縛することを愛情表現だと勘違いしている人がいます。
ハッキリ言えば、それは愛情表現ではありません!
好きな人を独占したい、ほかの人にとられるのが怖い。
これは好きな人がいるときに抱く、ごく自然な感情です。しかし、それで相手を縛りつけるのは、愛情とは言えません。
だからと言って、その気持ちを我慢しろとも思いません。
ヤキモチを妬いたのなら「○○さんと仲良くしてて、ちょっと妬けたよ〜!」と伝えるだけで、相手には、「あの状況はヤキモチを妬かれる距離感なのだ」と理解してもらえます。
ポイントは、相手を自分の思い通りにするのではなく、「お互いにとって丁度良い状態を2人で見つけること」です。
「自分がされて嫌なことはしない!」という考え自体は良いと思います。しかし、それを相手に強要し、束縛することとは違うので注意してくださいね。
■「あなたって○○」が増えると要注意!
褒める意味で「あなたって、気が利く人だね」なんて言うことはあるかもしれませんが、けんか中や相手へのイラ立ちを口に出すとき「あなたって無神経だよね」「あなたって手間かけるよね」「あなたって仕事遅いでしょ?」などと言っていませんか?
以前、けんかについてのコラムを書きましたが、相手を否定するようなことを言うのは、相手に見えない傷を作っているだけです。彼の行動だけでなく、彼本人を否定するような発言が増えると、言われるほうも言うほうも、感覚がまひしてしまいます。
よく「子どもを否定し続けると、自己肯定感の低い子どもになる」と言われますが、これは大人になっても言えることです。
感謝するときは、相手そのものに感謝しても、嫌なことを伝ええるときは、相手そのものを否定しないことが大切です。
「男の人だから多少のことで傷つかない」のではなく、「傷つくところを見せないよう我慢しているだけ」かもしれませんよ。
(片瀬 萩乃)
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