フランスの大女優、カトリーヌ・ドヌーブ
20世紀の映画界において「世界一美しい」と称賛され、70代となった今もなお、輝いている女性です。私はドヌーブのファッションや佇まいがとても好きなのですが、先日たまたま彼女について書かれた記事を読む機会があり、ドヌーブが20歳のころ、息子までもうけた恋人の映画監督ロジェ・ヴァディムが彼女をフッて、アメリカの女優ジェーン・フォンダに心変わりしたことにショックを受け、腹いせに別の男性と結婚したことを知りました。
映画監督と女優の恋愛ですから、一般人の男女関係とはまた違った難しさがあったのかもしれませんが、その記事を読んで私が最初に感じたのは「ドヌーブほど美しくて、仕事の才能に恵まれた女性でも、一人の男性をずっと魅了し続けるというのは難しいんだなあ」ということでした。
美人であることは、恋愛をスタートさせるという点において、強力な武器になりえるでしょう。しかし、その関係を継続させるためには、また違った武器が必要なのかもしれませんね。
私は今まで仕事でもプライベートでも、多くのご夫婦、カップルとお会いしてきましたが、パートナーと長年良好な関係を保ち、愛されている女性には共通点があるように思っています。
まず、「男のように考え、女のように行動するところ」です
ここでいう「男のように」とは、一般的に男性が得意とされる論理、分析を司る「左脳的思考」、「女のように」とは女性が得意とされる共感、想像を司る「右脳的思考」という意味です。
たとえば、夫の帰りが最近遅いとします。女性は「こっちは食事を作って待っているのに、なぜ帰りが遅いんだろう。連絡ぐらい入れてくれてもいいのに。もしかして浮気でもしてる?」と考え、考えているうちに腹もたってきて、夫が帰ってきたらつい帰宅が遅いことを責めてしまいがちです。
愛される女性はまず、左脳的思考で「なぜ帰りが遅いんだろう? 仕事が忙しい? 部下を飲みに連れて行ってフォローしている? もしかして浮気かも?」→「いずれにしても早く家に帰れない状況が続いているなら、心身ともに疲れているだろうから、まずは家で寛げる状態を整えておこう」と、状況を把握、分析したうえで、夫が帰ってきたら笑顔で迎えたり、「お疲れ様」といって労ったりと、右脳が司る共感的な態度を取り、折を見て帰宅の遅い理由を尋ねるといった対応をします。
どんなことにおいても相手に対し「最初に自分の思いありき」の対応はせず、その感情はなぜ起こるのかを考えてから、相手が自分の意見を受け入れやすいような状況を作り出し、改善を図るのです。
男性は「自分にとって居心地のいい場所」を求めるので、家庭が心地よければ必ずそこに戻ってきますから、結果、長く愛されることになります。前述したドヌーブは、とても男前? な性格だとよく言われるので、思考も行動も男性のようで、一歩下がって男性をたてたり、優しく包みこむような行動はしなかったのかもしれませんね。
では、どうすればそのような思考ができるようになるのでしょうか。
それは「もし自分が男性だったら、今どう考えるか、行動するか」を意識することです。
自分の思いばかりにとらわれず、相手の側にたって物事を考えるようにすると、相手が何をしてほしいか、自分が今とるべき行動が冷静に見えてきます。
日常、仕事で男性を観察しているとそのようなヒントがたくさんあります。
以前、私が会社で働いていたとき、職場の男性が「家に帰ってから奥さんの話を聞くのが苦痛だけど、聞かなければキレて責められるのでそれもイヤだ」という話をしていたのを聞き「奥さんがかわいそう。話くらい聞けばいいのに…」と思っていたのですが、その後自分の仕事が忙しくなり、残業が続くと心身ともに疲れてきて、帰宅したら一刻も早く眠りたいと思う日が続き、ふと「ああ、あの男性はこんな気持ちだったんだろうなあ」としみじみ感じたことがありました。
相手の状況に理解を示しながらも自分の要求を通すことができるようになると、お互いストレスがなく、良好な関係を保っていけますね。
そしてもうひとつは、「自分の外見に対し、ダレないところ」です。
「美人は三日見れば飽きる」といいますが、美人じゃなくてもやはり飽きます。飽きればどうしても他のものに興味がいってしまいます。美人ではなくても、髪や肌のお手入れをきちんと行いメイクも研究し、体型維持にも気を配っている方は、いい意味での緊張感を漂わせています。
その緊張感が相手との関係をダレさせないのだと思います。ちなみに、結婚10年目の今でも夫とラブラブな私の友人は、夫の目の前ではアクビやオナラ、美容パックや鼻をかむというような「カッコ悪い行動」を未だにしたことがないそうです。
一緒にいる時間が長ければ長いほど、これは難しいことだと思うのですが、徹底しているなといつも感心しています。せっかく何かのご縁があって恋人や夫婦になったのですから、あなたもぜひ、彼にずっと愛される女性でいつづけてくださいね。
(佐藤栄子)
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