「婚活」という言葉は日本では市民権を得ていて、誰しもがその存在を知っています。最近では海外で婚活を行う女性や、国際結婚専門のセミナーなどまで開催されており、その市場は日本だけに留まるものではなくなりました。
この様に日本では盛んな婚活ですが、海外には婚活と呼べるようなもの、婚活に近いものは存在しているのでしょうか？海外の婚活事情について調べてみました。
目次
海外にはどんな婚活がある？欧米諸国の婚活事情を調査！
まずは海外の方に「あなたの国に婚活はあるか？」という質問をしてみると、意見は半々に分かれました。
南アメリカと北アメリカでの婚活意識は薄い
アメリカやカナダ、ブラジルなど、南・北の両アメリカ大陸には婚活という概念自体がないようです。男女が恋愛相手を探すために飲み会を開催するということはあっても、結婚相手を探すということはしません。
アメリカ大陸の考え方では、結婚は「個人を大切にして行う契約」という考えがあるので、その相手をよく知り、理解してからの結婚がスタンダードとされています。結婚をすることが目的ではなく、恋愛をしてから結婚にたどり着くのです。
そのため、「結婚前提で交際を始める」という感覚がないと考えられるでしょう。
ヨーロッパでは婚活に近いサービスがある？
それに対してヨーロッパでは、婚活パーティーやイベントなどの大規模なものはないそうですが、婚活用のホームページがあるオランダ、結婚相談所があるイギリス、ドイツなど、各国でそれぞれ日本の婚活に近いサービスが提供されています。
イギリスの婚活用ホームページである「Lovestruck Infinity」では、コンサルティングからプロフィールを登録して、データベースで自分と相性の良い異性を探すというもの。そして相手からもOKが出れば実際に会う、という流れになります。
ただし、これらのサービスもやはり「結婚するまでのサポートをする」といったものではありません。
あくまでも男性と女性を出会わせるためのマッチングサービスや、掲示板の提供などになりますので、日本のように成婚に結びつけるサービスではないのです。
ヨーロッパの人々の考え方として、「結婚をする」ことにこだわりがありません。ヨーロッパには事実婚の制度がありますが、それが人々の考えを裏付けています。
アジア各国では日本に近い婚活をする！お見合いから紹介まで
アジアではお見合い結婚は普通のこと？
東アジアから東南アジアの一部にかけては、今でもお見合いが頻繁に行われている国もあります。さらに、親が結婚相手を探すというのも一般的なようです。日本でも行われることがありますが、それが所謂「婚活」という見方をされていました。
特に中国や韓国などの東アジアでは、結婚をするためにお見合いをすることも珍しくなく、最も婚活事情が日本に近い国と言えるでしょう。
反対に中央アジアに行くと、10代後半には親が決めた相手と結婚をするという国もあり、自ら婚活をするという概念はないようです。
婚活市場が最も華やいでいるのが日本
様々な国の婚活事情について見てきましたが、これほど結婚という目的に向かって様々なサービスが展開されていたり、サポートを受けられたりする国は日本だけと言っても良いでしょう。
世界各国で婚活に近いサービスもありましたが、それらは「男女の出会いの場を作る」という点が重視されるもの。結婚までをサポートするサービスではありませんでした。
「結婚しなくては！」という考えを持っているのは、意外にもアジア人だけの特徴だと言えるのかもしれませんね。
