「誰かいい人がいたら紹介して」
男性との出会いに恵まれない状況で、こうした言葉で周囲に声かけする女性は多いのではないでしょうか。実際に、わたしも独身時代、友人たちにお願いした経験があります。
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お願いする場合、「優しい人なら」「見た目は問わない(でも、実際に会うとこだわりを見せる)」など、条件があいまいだと紹介してもらえないことは、もはや定説です。
これ、フリーライターが出版社から仕事をもらう際にも同じことがいえます。「なんでも書けます」では、具体性に乏しいため、仕事をオファーする編集者が、どんな仕事を頼めばいいかわからないからです。
これを異性の紹介に置きかえると、あいまいな条件では紹介をこわれた側が、どんな異性を紹介すればいいのかつかめません。
結果として、誰も紹介できないということになります。
ですが、今回お伝えしたいことは、どう具体性を出せばいいのかということではありません。
それよりももっと前の段階、周囲に「誰か紹介してほしい」という前にするべき、自分のなかでの準備です。
■自分が相手になにを与えつづけられるかを考える
相手の見た目や年齢、仕事内容、年収、性格など…。女性は結婚を真剣に考えれば考えるほど、相手が自分になにを与えてくれるかにこだわってしまうことが珍しくありません。
しかし、相手の条件をあげるまえに、自分が相手になにを与えつづけられるかを考えることが先決です。
相手になにをあたられるかがわかってから、紹介をお願いするなり、出会いの場に足を運ぶなりするといいでしょう。
愛した人になにを与えつづけられるかを考えることは、すなわち自分を知ることにもつながります。
自分を深く知り客観視することができれば、競争率が高そうな相手に無謀なチャレンジをすることもなくなります。
ある女性のケースを例にあげてお伝えしましょう。その女性は、男性の目を引くほどの美ぼうの持ち主で、30代後半。
30代後半で美人というと、女性としての価値がないとネット上ではたたかれそうですが、いまはバツイチも含めると、同年代の独身男性も大勢います。
そういった男性たちからは、事実もてていました。ですが彼女は、どんな男性と出会っても、「フィーリングがあわない」という理由で、すぐに縁を切ってしまうのです。
30代後半にして美人ですから、おそらく若いころは、いまより相当、もてていたはずです。
その彼女が「フィーリングがあわない」と発する真意は、自分とは釣りあわない、または自分が求める条件とは合致しないという意味であることは、女性のみなさんなら予想できるでしょう。直接耳にしたわたしにもなんとなく、わかりました。
これこそが、自分が相手になにを与えつづけられるかをかえりみず、相手にばかり求めてしまう顕著な例です。
残念ながら、見た目はいずれおとろえますから、相手に与えつづけられるものではありません。その見た目にすがり、いつまでも自分が相手を「選ぶ側」であるとかんちがいしているのです。
■太陽光の降りそそぐなかで、自分の顔をじっくり眺める
彼女のように、過去、かなりもてた経験者ではなくても、まずは自身の見た目を客観視することをオススメします。
客観視するもっとも手っとり早い方法は、自然光、つまり太陽の光が降り注ぐなかで、自分の顔を鏡で眺めることです。
取材で女性の出演者を撮影する際、20代であれば太陽光の下でもOK、30代以降は見た目により撮影場所を考えるという、暗黙のルールがあります。30歳をすぎると人はどうしても顔に陰りができ、それが太陽光の下だと如実にさらされてしまい、さらに老けて見えてしまうからです。
この、20代とはちがう自分の顔を客観視することで、「内面で相手に与えつづけられるものはなにか」を懸命に考えられるようになります。
これはわたしが実践した方法で、相手に求めるより先に自分をこころみるという結論を導きだすこともできました。みなさんも試してみてはいかがでしょうか。
(内埜さくら)
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