友人とレストランへ行ったときのことです。奥のテーブルにはカップルがいて、食事を楽しんでいました。
しかし、女性の食べ方がお世辞にもきれいとはいいがたく、周りのテーブルにいたお客さんも目を丸くしていたのを覚えています。
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食事のマナーや食べかたには、本人の品性や習慣がにじみでてくるもの…それはここイタリアでも同じです。
食べることをともに楽しみ、相手に気をつかうことのできる女性ほど「イイ女」度が高い傾向にあるようです。ここでは、そんな女性たちの特徴をご紹介します。
1.口紅は控えめに
キャリアウーマンの知人女性は、会食やデートのときに必ず「口元に気をつかう」といいます。きっかけとなったのは、仕事がらみのパーティでのできごとだそうです。
パーティの席でワインを飲んだ彼女。ふとグラスを見ると、自分がつけてきた赤い口紅が、グラスにべったりとついていたのだとか。
それが思いのほか目立ってしまい、取引先の人に「赤い口紅の人」というへんな印象を与えてしまったといいます。「恥ずかしくて、いたたまれなかったわ」と語っていました。
それ以来、誰かと外食するときは、口紅を透明なグロスにかえるようにしているといいます。
「色のないグロスならワイングラスについても目立たないし、口元もはなやかに見える。唇の元の色を生かせるから下品にならず、仕事の会食でも気にならない」と効果に満足しているそう。
近ごろはビジネスブランチで一緒になった男性からアプローチを受けることが多くなり、その内のひとりとよい雰囲気になっているとか。
食事中、口元は普段よりよく見られています。口の周りや口が接するところ(はしやフォークなども含む)が汚らしいと、相手の食欲をそいでしまうことにもなりかねません。
相手に与える印象が「食べ方が汚い人」にすりかわってしまう場合もあるので、いつもより意識することをオススメします。
2.背中はイスの背もたれにつけておく
女友だちとローマのレストランでランチを楽しんでいたときのことです。スマートに食べる彼女の姿に思わずみとれてしまいました。心なしか、ウェイターの皆さんのサービスも私たちのテーブルだけ妙にテンションが高いように感じます。
「エレガントに食べるためのコツでもあるの?」と聞いてみたところ「すわっている間は、腕を直線的に動かすこと。そして、背中はつねにイスの背もたれにピッタリとつけることかな」というこたえが返ってきました。
「背中が丸くなると、行儀も悪くなりがちでしょ。それに、姿勢がよければ一緒に食事する人の顔から目をそらさなくてすむから、食べている間も失礼な感じにならない」と続ける彼女。
友人には超イケメンの彼がいて、10年近くお付きあいを続けています。彼女のなにげない気づかいが、長続きの理由のひとつかもしれない…と思ったものです。
背中を丸めるとうつむき気味になり、視線が下にいくことが多くなります。場合によっては「自分と食事するのが楽しくないのかな」と相手に思わせてしまうことも。
会話や雰囲気、互いの態度も「食事を楽しむためのマナー」のひとつ。背筋を伸ばすだけで、高感度アップにつながるかもしれません。
食事は生活に欠かせないもののひとつです。それだけに、なにげないふるまいからクセや価値観が伝わってしまうことも少なくありません。
自分も相手も心から楽しむ時間を共有できるよう、小さなことにも気をくばれるのが「イイ女」の証です。少しずつでもいいので、マナーアップを目指してみてはいかがでしょうか。
(金丸 標)
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