※この記事は2021年11月30日に更新されています。
自由気ままな生活を送り40代に突入してから、男性が慌てて婚活を始めることは少なくありません。「婚活なんて簡単だし、すぐに相手が見つかる」と思っている人もいることでしょう。もちろん婚活を始めてすぐに成婚する男性もいらっしゃいます。しかしなかなかうまくいかない40代男性もいます。
そこで婚活が上手くいかない40代男性にありがちな勘違いや上手くいくための対処法について解説します。婚活が上手くいかないと悩んでいる男性はぜひ参考にしてみてください。
目次
40代以上の男性の魅力とは?
唐突ですが女性の皆様に質問。「40歳オーバーの男性にトキメいたことはありますか?」
楽天リサーチが20代の女性会社員2,954人を対象にアンケート調査したところ、38%が「YES」と回答。およそ4割の女性が40代の男性に魅力を感じたことがある結果に。20代や30代の男性が周りにいることを考えると、4割という数字は大きいのではないでしょうか。
つまり上のアンケートに答えた4割の女性は20代や30代の男よりも40代にトキメくと言っているわけです。
次に「どんなところに惹かれますか?」という質問に対して、81%の女性が「大人の余裕があるところ」と答えています。5割以上の回答が得られた項目を確認すると、「頼りがいがある」「落ち着きがある」「経験豊富」「甘えさせてくれる」といった結果になっていますね。
参考:トレンド総研「40歳オーバーの男性の魅力に関するレポート」
さらに「40歳オーバーの男性が魅力的に見えるためにこだわるべきポイントは?」という質問に対しては、圧倒的に多かった答えが76%の回答を得た「清潔感」。
さて上のの結果を見た40代男性は、どのような解釈をするか?大きく分けてパターンは3つ。
A. 「おっ!40代の男はモテるのか~♪」
B. 「そうか、魅力的に見せるには清潔感が必要なのか。」
C. 「一部の40代男性がモテているだけだろ。」
Aと同じような意識をもった男性は、要注意。確かに、モテる40代男性がいることは事実。でも40代の男性みんなに当てはまるかと言えば、NOです。「40代の男はモテる」と思い込み少しばかり勘違いしている殿方もいるようで、「女性が残念に思ってしまうNG男」となってしまう恐れがあります。
女性が残念に思う40代以上の勘違い男性の特徴
40代男性には魅力があります。しかし全員の方に当てはまるとは言い切れず、勘違いしている男性も少なくありません。
そこで勘違い男性に多い特徴を5つ紹介しますので、当てはまるところが無いかを確認してみてください。
腰は低いけど内面で女性を査定している
相手からどう見られているかを過剰に意識しているので、表面上では腰が低くて穏やかな人に見られがち。しかし内面は「女を査定する自意識過剰」なタイプ。
たとえばお見合いや婚活パーティーでは、女性に対し質問ばかり。心のどこかで「自分と釣り合う女はいないか?」と思いながら女性を見定めている男性です。一見すると腰が低くて近づきやすいタイプですが、会話が単発的な質問ばかりなので時間が経つにつれてコミュニケーションの薄さが浮きぼりに・・・。
いざ女性のほうから質問されても、単発的な答えしかできず会話が続きません。相手の出方を待てばいいのに、すぐさま自分のほうから質問を投げかけ会話を繋ごうとする。単発的な質問と単発的な答えだけのやり取りで、最終的には「何の話をしたかな?」という印象を相手に与えて終わり。
でも本人は気づいていません。「こんな女がいた」「この女は自分と釣り合わない」といった感じで査定を始めます。相手の女性に印象を残せていないので、「いいな」と思う女性がいたとしても発展は無し。単発的な質問を繰り返してしまうのは受け身になれないのが原因なので、聞き上手になって一つの話題から会話のボリュームを膨らませる努力が必要ですね。
もちろん相手を査定するような感覚は、ナンセンス。女性は会話をしながら「相性の合う人」を探す傾向が強いので、相手のリズムに合わせてあげられるような大人の品格をもって接しましょう。
学歴や収入はあるが亭主関白である
「俺には学歴と安定した収入がある、だから女は家庭を支えて俺の言うことを聞いていればいい」と考える男が、今も実際にいるんですよ。草食系が目立って目立たないように思われがちですが、40歳オーバーの男性に関しては別。
つまり「亭主関白な夫」立候補者です。亭主関白な男性が結婚相手に求める第一条件は、「専業主婦になる」こと。次に「口応えしないで俺の一歩後ろに立っていろ」的な考え。さらに「おしとやか」であること。
そして学歴や収入が男としての勝因だと思っているので、女性のルックスには敏感です。「何故か、って?」。女の勝因がルックスだと思っているからですよ。
婚活において、「男の勝因は学歴や収入で、ルックスが女の勝因」という考え方をもっている40代の男性が、自分優先タイプにズバリ当てはまるタイプですね。ルックスが良くて口応えせず俺を支えてくれるおしとやかな女を探しているわけです。
すさまじいほどの自分優先度。女は男の学歴と収入しか見ていないという固定概念の表れからか、コミュニケーションなんか気にしない。相性なんてどうでもいい。
価値観って大事か?本当に結婚したいなら、すべての考え方を見直したほうがいいでしょう。女性も自立し、社会で活躍している時代。もう少し柔軟な考えをもたないと、生きる化石になってしまいますよ。
ナルシストで一方的な癒しを求めている
「俺は他の男とは違う特別な魅力をもっている。だから俺を見てほしい」と考える我の強いナルシストな40代男性。現実社会を生きる女性にとって「ただの変わり者」。今を生きているというよりは、実現できるか分からない夢に胸を膨らませて、「何かを成し遂げたい」とか「他人とは違う人生を歩みたい」、「一番になりたい」という強い願望をもっているタイプです。
しかも自分本位な癖が特徴的で、結婚相手に求める条件は「自分に尽くしてくれる」こと。そしていつも天使のような微笑みで、「癒し」を与えてくれる女性。そのため自分が引っ張っていくという考え方は持ち合わせていなく、「一緒に苦難を乗り越えよう」といった気持ちでパートナーに巡り合うことを願っています。
ずばり言ってしまえば、安定や自立とは無縁の男。けれどポジティブな性格が取り柄なので、一緒に居ると楽しい時間が過ごせるのも事実。会話を盛り上げ女性が楽しそうにしている姿を見ると、「俺ってダンディだな」、「女心が分かっているな」と勘違いしてしまう傾向が・・・。
もはやピーターパン症候群と紙一重のところまで来ているのに自分では気づいていません。20代前半であれば可愛げもあるでしょうが、40代では「イタイおじさま」になってしまいます。
解決策はただ一つ。本当の意味で、もっと大人の男になること。今のままでは現実社会を生きる女性との温度差が広がるばかり。頼り甲斐を感じる男の器を備える必要がありますね。
現実主義で柔軟性に欠ける
常識的で現実主義者の「冒険をせずに無難な選択こそが幸せへの一歩である」と考える慎重な男。現実社会を生きる女性との相性は良さそうですが、現実主義者ゆえの問題は、模範がないと動けないこと。そして論理的でなければ気持ちが動かない。さらに確信がもてないことには近づかない。
つまり完璧を求める傾向が強いようで、性格にも表れます。ルールを守らないやつは許せないし、冗談で言ったつもりでも大激怒。遅刻や急な予定変更などイレギュラーのせいで物事が決めた通りに進まないと、イライラがMAX。「もう二度と会わない」なんてことも。
柔軟性に欠けるタイプの40代男性が特に気にするのが、世間体。だから結婚相手に求める条件も良識や常識的、堅実的といった感じで、「女性の今までの人生」を見て判断するみたい。「昔はギャルでした。でも今は料理も家事もバッチリです」なんて女性には、見向きもしません。
「今も大事だが、過去も大事なんだよ!」と心の中で叫んでいるわけです。とにかく驚くほど柔軟性が低い「石橋を叩いて渡る」タイプ。模範的な人生を好み、論理的でないと動こうとはしない、マニュアル先行型の男性と言えるでしょう。
一言で済ませると真面目なタイプですが、女性にしてみれば窮屈さを感じてしまいます。自分から「ゆとり」を表現しないと、「人としては尊敬できるけど結婚相手としてはちょっと・・・」なんて思われてしまう可能性が非常に高いです。
でも大丈夫。根が真面目なので、あとは臨機応変さを養うだけ。「人それぞれ価値観があって当然。過去も今も平等に見よう」という感性をもちつつ、いろんな方とのコミュニケーションにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ちょい悪に憧れ女性の理想が高い
「へい彼女。ちょっとオジサンと遊んでいかない?」が男のカッコいいスタンスだと思い込んでいる「ちょい悪」タイプに憧れる40代男性。結婚相手として正直しんどい。岩城滉一や高橋克典、的場浩司や寺島進など芸能人の夫なら珍しくない話ですが、一般男性となれば非現実的よね。
しかもちょい悪タイプに憧れる独身男性に限って、女性に求める理想が高い。ちょい悪を意識する男性は少なからず自分のルックスに自信を持っている傾向があるようで、女性のルックスにも敏感。そのうえ優しさや気遣い、スタイルや年齢、職種や趣味など求める条件がずらり。
あげくの果てには声質や肌の色まで気にする有様。「とにかくレベルの高い女と出会いたい」願望が強く、理想が高いのが特徴的です。自分自身でも結婚できないと気づいているのでは?一生遊び相手で構わないと自覚しているなら、変わらなくて結構かと思います。
しかし本気で結婚相手を探しているのなら色々と改善したほうがよさそうですね。まずは現実社会を生きる女性との温度差を知ることから始めましょう。女性が「結婚相手の男性に何を求めているのか」、「どういったことに相性の良さを感じるのか」を知ることからスタートです。
結婚したいと望んでいる女性が、ちょい悪な雰囲気で遊んでいそうな男に真面目な交際を期待するでしょうか。もっと紳士な考え方をもって婚活と向き合ってみませんか?
40代以上の勘違い男性の婚活における注意点
勘違い男性の特徴に当てはまるところはありましたか?当てはまった人も当てはまらなかった人も、婚活をするうえで注意すべき点を把握しておきましょう。
年齢を考える
40代なのに30歳前後の女性を希望するのを止めましょう。若い女性を求めるのは男の本能かもしれませんし、希望するのは自由です。男性は自分の年齢について安易に考えている人もいらっしゃいます。
しかし女性は、男性の年齢については意外とシビアに見ているのです。仮に40歳になって成婚したとして、すぐに子宝に恵まれたとします。子どもが成人するときは60歳還暦を迎えることになるのです。
大恋愛からの結婚なら年の差婚なんてものもありますが、婚活中の女性の中に年の差婚を望んでいる人は少ないはずです。40代男性が若い女性を望むことは、間口を狭めることにもなるので注意してください。
油断しない
お見合いなどで、最初はとても頑張る男性がいます。頑張ることは良いことですが、大切なのは継続させること。交際が始まってから油断して元に戻る人がいます。油断してしまう点は服装や身だしなみ、言動や配慮などがあり、人それぞれ違います。
付き合い始めたからといって元に戻ってしまっては、最初との違いがありすぎて女性に引かれかねません。相手の反応が少し良くなったからと言って油断せずに、努力し続けることが大切なのです。
草食系が人気というわけではない
草食系男子とは、女性に対して積極的アプローチをしない男性のことをいいます。婚活中の女性にとって、草食系であっても何の問題もありません。だからと言って消極的で良いというわけではないのです。失敗するのが怖いからといって、デートの行き先など全てを相手に委ねてしまうのはいけません。
失敗しても良いので、相手の希望を聞き入れ想像し、自分で考えて提案するようにしましょう。積極的に動く必要は無いですがきっかけくらい作れるようにすると、女性にとっての安心にもつながります。
勘違いしているかもしれないと思ったときの対処法
勘違いしているかもしれないと思ったとき、自分で気づけたなら救いはあります。しかし気づかないと永遠に繰り返すことになるので恐ろしいです。そこで対処方法をいくつか紹介するので、参考にしてみてください。
自分のスペックを冷静に考える
自分のスペック(年収や容姿など)を振り返ってみましょう。40代で、イケメンで、高収入で、高学歴で、スタイルが良くて…となると、婚活が必要なくらいにモテるでしょう。
自分が相手に求める条件があるように、相手も自分に条件を求めてきます。自分のスペックと相手に求める条件を考えて、高望みしすぎないように気を付けてください。
第一印象の改善
結婚相談所などの婚活プロフィール写真は第一印象として重要です。もちろんお見合いやパーティーなどで実際に出会った時の第一印象も重要です。
40代という年齢を変えることができません。しかし努力することで、見た目の印象を変えられるのです。太っている場合はダイエットをして、服装や身だしなみの清潔感を心がけましょう。
積極的に活動する
いくら頑張っても、自分が希望している相手に必ず受け入れられるとは限りません。婚活をしていて相手に断られることは、誰でも経験すること。
断られるのが嫌だからといって活動しなくなれば、出会う確率だって減ってしまいます。
断られることや失敗することを恐れずに、積極的な活動を続けることで幸せになれるのです。
勘違い男性が知っておきたい現実
40代といってもまだまだ男盛り。若くてかわいい女性と結婚できれば嬉しくなるものです。20歳も離れた男女の結婚や有名人の年の差婚が珍しくありません。
実際に男性の中には、年の差があっても気にしない方や若い女性を好む方もいらっしゃいます。「有名人でよくあるんだから、年の差なんて気にしない」と、勘違い男性も同じように考えるのでしょう。
もちろん年上男性を希望する女性も多いです。しかし20-30代女性のほとんどは、自分より同年代から3~4歳年上の男性を結婚相手に希望します。40代男性を希望しない理由の一つとして、40代男性との子どもを授かることに出産や育児の不安を感じるからでしょう。
40代男性と結婚して子どもを授かると、子どもが成人を迎えるときに夫は60代に突入しています。平均寿命が80歳を超えるといっても、70歳近くまで元気に働き続けることは大変です。子供の世話だけではなく、女性が夫の介護までしなくてはならないかもしれません。
金銭的余裕のある一部のセレブに影響されて「男は何歳でも結婚できる」と勘違いしている40代男性は、現実を頭に入れましょう。年の差婚は一部のセレブに実現可能なことであると、勘違いをせずに真剣かつ慎重に婚活を進めていく必要があります。
勘違いを見直すことから婚活をスタート!
40代の勘違い男性の特徴や対処法などを説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。自分のスペックを確認して、結婚条件を見直してみてください。婚活している女性の多くは同年代や3~4歳くらい年の離れた男性を望んでいるという現実を知りましょう。
40代男性は魅力がありますが、勘違いして残念なケースが少なくありません。勘違いしていることをまずは自覚して、改善していくことが婚活を成功させる秘訣です。
監修者情報
結婚相談・婚活アドバイザー 田村智泰
「婚活で人生が変わった。」「結婚相談所で運命のパートナーに出会えた。」そんな方を1人でも増やせるように、結婚相談・婚活アドバイザーの立場から結婚相談・婚活業界の健全な発展を支援しています。
ライフデザインカウンセラーベーシック講座 第140230号
日本ライフデザインカウンセラー協会HP:https://www.counselors.jp/