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恋愛、結婚ができず、友だちに嫉妬してしまう人は少なくありません。コラムニスト・ひかりさんが独身で悩む女性のお悩みに回答します。
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■友だちに嫉妬してしまいます(Iさん・32歳)
友だちとの付き合い方に悩んでいます。私は、独身で付き合っている人も好きな人もいません。周りの友だちは、ほとんどみんな結婚し、その中の半分は子どもを産み、日々子育てに追われています。
自分にないものを持っている友だち、自分が上手くいかないことが順調に行っている友だちへの嫉妬心で落ち込むことが度々あります。
原因はもちろん友だちではなくて、すべて自分自身の問題だということはわかっています。結婚したらしたで、大変なことや別の悩みがあると思います。それでもやっぱり友だちが羨ましくて、いつまでたっても恋愛面での状況が変わらず進展しない自分を恥ずかしく思い、また友だちとの間に距離を置いてしまっています。
最近は、1人で過ごす休日が楽しく、昔に比べて1人で過ごす時間が増えました。その反面、こんなに長く1人でいる時間があると、人に合わせられない人間にならないか不安です。どうしたらいいでしょうか?
■Iさんに回答
人と比べてしまったり、嫉妬してしまったりする気持ちも、わからなくはないですが、結婚や出産をざっくり見過ぎなんだと思います。
極端なことを言ってしまえば、本当に友だちが羨ましいのであれば、自分もその“友だちの旦那さん”と結婚したいのか? その“友だちの子ども”を産み育てたいのか?
そこまで完全にその人の生活が羨ましいのであればまだしも、「いやいや、そこまでは…」と思うのであれば、それは嫉妬するまでのものではないし、「自分にとっては合わないもの」だと言えるでしょう。
結局、「好きな人ができない」「好きな人ができてもうまくいかない」と言う人は、自分でも「その環境を選んでいる」ことに気づいた方がいいでしょうね。
さらに言えば、自分に興味を持ってくれた人に対して、自分も好きになろうと思えるのか、高すぎる理想を見直すことができるのか。それをしないで、単に恋愛ができない、結婚ができないと言っている人は、千円を握りしめて、1万円のネックレスを買おうとしている人とそんなに変わりません。
人の価値を何で見るのかは、その人の人生観にもよりますが、人はなんだかんだ言って、「自分と釣り合う人」を探していることが多いものです。
でも、自分は「釣り合う」と思っていても、相手がそう思わなければうまくいかないし、逆も然りです。だからこそ、相思相愛は奇跡的なことでもあり、ある意味、需要と供給が一致した関係とも言えます。
■自分が選択したものに、責任を持つ!
先ほどのネックレスの例で言えば、「私は1万円のネックレス以外はいらないんだ(=これくらい魅力のある男性以外とは付き合わないんだ)」と思うのであれば、それよりも安いネックレスを手に入れなくても、自分で選択したことに納得できるでしょう。
逆に、「1万円のネックレスは魅力あるけど、私は3000円のでもいいから、ネックレスをしていたい」のであれば、ネックレスをつければいいんです。意外とつけてみたら、自分にとっては1万円のネックレスよりも価値を感じることもあるかもしれません。
つまり、なにが言いたいのかというと、結婚することもしないことも、「自分が選択している」ことに気づき、それに対してきちんと責任を持ちましょうってことなんですよね。
友だちは、“友だちの選択”をしています。彼女たちはそれによって得られた幸せを大切にしているのでしょう。だったら、自分も納得する選択すればいいのです。
人それぞれ、容姿も性格も魅力も能力も違うので、その分、選択肢が違っても仕方がありません。でも、だからこそ、人にとっての幸せと、自分にとっての幸せは違うとも言えます。だったら、自分が幸せだと思う選択をすればいいだけのことです。
■結婚して、子どもを産むことだけが女の幸せ
いま、1人で過ごすのが楽しいのであれば、いまはその時間を大切に過ごしてみてはどうでしょうか。ゆっくり自分だけの時間を過ごせるというのは、人生においてとても贅沢なことです。
結婚して、子どもができたら、家事に子育てにと、「自分の時間がまったくない!」と嘆いているお母さんたちは多いものですしね。
また、そろそろ「結婚して、子どもを産むことが女の幸せ」という固定観念を捨てたらどうでしょうか? そのこだわりが自分の幸せを限定してしまっていることに気づいた方がいいでしょう。
それは「結婚を諦めろ」と言っているのではなく、「結婚しても、しなくても幸せでいられるくらい、柔軟性のある自分になった方がいい」ということです。
それでも、友だちと会うと嫉妬してしまうのであれば、いまは会わなくていいと思いますよ? 強制的に会わなくてはいけない関係というわけでなければ、常に自分が気分よくいられる環境に身を置くようにしましょう。
また、「1人で過ごすことが増えると、人に合わせられない人間にならないか不安だ」ということについて言うと、自分で自分を幸せにできる人は、人と一緒にいるときは心の余裕があるので、むしろ相手に合わせられるものですよ? 自分がやりたいことは、1人の時間に楽しめばいいと思うからです。
これから先、結婚しても、しなくても、自分の選択に納得し、責任のとれる女性でいましょうね。
(コラムニスト・ひかり)
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