『夢売るふたり』のあらすじ
小料理店を営む里子(松たか子)と貫也(阿部サダヲ)夫婦は、調理場からの失火が原因ですべてを失ってしまいます。しかし、夢をあきらめきれないふたりは店の再建のため、里子が計画して貫也が女をだますという結婚詐欺に手を染めます。嘘の積み重ねはだましている女達はもちろん、やがて夫婦の間にも亀裂が入り始めて・・・。
阿部サダヲにだまされる女達
阿部サダヲにだまされる女達の役で、木村多江、鈴木砂羽、田中麗奈、安藤玉恵、江原由夏が共演しています。なんとなく薄幸そうな女優を集めており、いい配役です。彼女達は、幼い息子を抱えたシングルマザーとか、男運が悪いデリヘル嬢とかで、それぞれ問題を抱えています。
木村多江さんの演技には定評があるからいつもどおりという感じですが、江原由夏さんの重量上げのオリンピック選手の役が良かったです。自分達の夢を叶えるためなら夫の浮気すら利用するという、したたかな嫁を松たか子が好演しています。嫁の言うがままに流されて結婚詐欺をしてしまう、頼りない夫役に阿部サダヲがピッタリなのは、言うまでもないでしょう。
婚約者と見たい映画
結婚生活では、夫の浮気は確実に離婚への火ダネとなります。それなのに、なぜ里子は貫也の浮気を推奨するのか?すべて“金”のため!?いや、お金のためだけで、ここまでやれるはずはありません。夫婦の“夢”のために二人はがんばります。
しかし、しだいに里子の心の中で嫉妬がふくらみだして、抑えられないものになっていきます。貫也の心の中にも、自分がだましている女達への情が湧き出します。『夢売るふたり』を見ると、何が結婚生活の落とし穴となるのかがわかるような気がします。
この映画をぜひ、婚約者と見てください。結婚するには覚悟がいるので、その覚悟を二人で話し合うことができるかもしれません。
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