意外と理想が高い草食男子
独身・婚活といったキーワードが並ぶと、「女は理想が高い」とか「男に色々と求めすぎている」などのイメージもあるが、実は女性に限ったことではない。近頃の男性は、「結婚できない」のではなく「結婚に見合う相手がいない」なんて言い出す“迷走系”が増えてきた。
では、どういったタイプの男が迷走系に当てはまるかというと、ずばり“草食男子”と呼ばれるナイーブな殿方たち。リクルートブライダルが20代~40代の独身男女を対象に調査したアンケートによると、29.6%が「過去に一度も付き合ったことがない」と答えている。
・恋人がいる・・・27.5%
・過去に一度も付き合ったことがない・・・29.6%
さらに、「自分は草食系だと思う」と20代男性の5割が答えていた。注目すべきは、恋人に求める理想についての回答結果だ。恋人に求める理想を100点で振り分けてもらうと、男性の解答を統計(平均)した結果、「内面70点」「外見65点」となっている。
一方の女性は男性よりもシビアな評価をつけており、外見よりも内面を重視する意見のほうが多く目立った。女性の考えは「恋人にするならルックスは平均以下でも内面が良ければ許容範囲」だが、男性にいたっては「ルックスも内面も7割クリアが条件」というわけだ。では、そんな殿方たちに自分について点数をつけてもらうと、「内面55点」「外見50点」の統計(平均)となった。
あれ?ちょっと待て。これを“高望み”と言うのではないのか?自己評価は50点なのに、70点以上の女性じゃないと恋愛対象にならない?そこで、男性に「自分は理想が高いほうか?」といった質問をしたところ、特に20代男性の「YES」が多く、およそ4割が「自分は理想が高い」と答えていた。現代の草食男子の根本には、“とんだカラクリ”が隠れていたことになる。ナイーブな性格だから恋愛に消極的なのかと思いきや、本音は“理想が高い”ことが理由の一つ。
20代~30代の独身男性が恋人に求める理想像
また、菓子・乳業製造のグリコが20代~30代の独身男性を対象に調査したアンケート結果を見ても、恋人に求める理想の高さがうかがえる。
■性格が優しい・穏やか・・・73%
■料理やお菓子作りが得意・・・64%
■標準的な体型・・・52%
■髪はセミロング・・・47%
■清楚系のファッション・・・39%
つまり、穏やかな性格で優しく、家庭的な実力を兼ね備えた清楚系の女性が理想らしい。確かに、いずれも内気でナイーブな男性が求めそうな女性像に当てはまる。理想が高いというよりも、「自分に合う」気質の持ち主を探しているのかもしれない。そのキーワードが、優しい・家庭的・清楚ということだろう。そのため、個性が強い・アクティブ・華やかといった雰囲気を感じさせる女性から遠ざかろうとする傾向がある。
女性の社会進出により女性の自立が目立つようになった現代で、どちらかといえば後者に当てはまる女性が増えているのではないだろうか。未婚率の増加や少子化問題が悩まれる昨今、思いもよらない“落とし穴”だと言える。男が女に合わせるべきか、女が男に会わせるべきか。それが、今後の婚活において重要なカギを握るテーマとなりそうだ。
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