理想が選択肢を狭める
視覚によって主観的に情報を整理するシングルタスクは男の脳。これに対し、客観的に物事を捉えて多方面の角度から情報を整理する女の脳はマルチタスク。
これは、男女の恋愛においても明らかだ。男性はルックスで好みのタイプを分類し、一目ぼれする傾向が強いが、女性はタイプで別けることなく現実的な考えで恋愛相手を仕分けする。たとえば、「芸能人の○○に似ているから恋愛対象になる」なんてことには結びつかないのが女性。それとこれとは別問題。これが結婚相手となれば、さらにシビアになる。外見よりも内面、職業からみる将来性など、いろいろな角度で予測を立てる。しかし、男性は違う。好みのタイプに言い寄られれば単純にルックスだけで結婚を決めてしまう場合もある。
ルックスに限らず、雰囲気や見た目など、視覚に訴えかけてくる“好み”に弱い。そのため、「とりあえず色んなものを見てみよう」と考える女性の性質よりも、タイプで的を絞ろうとする男性の性質は選択肢を狭める原因になるのだ。選択肢が狭まれば、いくら出会いの場が用意されていても理想に当てはまる女性が現れない限り積極的にはなれない。同じところを行ったり来たりし、理想を求めて“待つ姿勢”が出来上がってしまうわけだ。
本人は前向きに婚活へ参加しているつもりでも、本質的な部分は理想が目の前に現れるのを待っているだけ。理想を追い求めるのは女性のほうが多いと思われがちだが、実は婚活において男性も理想にこだわる傾向が強い。
婚活は“気づき”が大事
なぜ理想にこだわることが問題になるかというと、選択肢を狭める以外にも「結婚生活に不向きな体質」をつくるからだ。初めから理想を追い求めるということは、“完成形”を欲しがっているのと同じ。結婚生活は完成された状態から始まるのではなく、夫婦で作り上げていかなければならない。つまり、「理想の関係を築いていこう」とする気持ちが大事になる。ところが、初めから理想を求めている男性は“こだわり”から抜け出せずにいるため、この考え方が乏しい。
柔軟性もなければ受け入れる感性も持ち合わせていないケースが多々ある。理想の相手と巡り合ったとき達成感を覚えて、もうすでに完結してしまうのだ。その結果、“釣った魚にエサをやらない”男になってしまう。これでは結婚生活が思いやられる。
このような問題を解決するには、客観的な判断を養える環境で婚活にトライしたほうが好ましい。その機会が結婚相談所と言えるだろう。結婚相談所は、単にお見合い相手を紹介してくれるだけの場所ではなく、スタッフやアドバイザーのサポートを得て自分の結婚観を見つめ直す場でもある。
週刊雑誌AERAのインタビューに対し、結婚相談所パートナーエージェント・マーケティング広報部の松崎香奈さんは次のように話している。
「女性は相手がいなくても、明確な結婚観をもっている。入会時に理想の相手像を聞くのだが、成婚する女性は当初の理想像と実際に結婚する相手がほぼ一致する。」とのこと。
ところが男性の会員は、「目の前に相手が登場して初めて具体的なイメージがわく。いざ婚活を始めると自分について、いろいろと気づかされる。その結果、男性会員は当初の理想像とは全く違う女性と結婚するケースが多い。」
そう話す。
現代の男性が求める夫婦像は三等
また、パートナーエージェントが調査したデータによると、独身男性が理想とする結婚相手は「三等」という結果も出ている。仕事と家事の役割が「平等」、収入も「対等」に稼ぐ、年齢も「同等」が好ましいという傾向が強いそうだ。昭和の男気からすれば“軟弱だ”と思う方もいるかもしれないが、見方を変えれば「時代の変化に伴い堅実的な夫婦の在り方を願った妥当な考え」とも感じられる。
だが、こんなことを言っていても内心は“こだわりや理想で立ち止まっている”男性が多いのも事実。女性の社会進出や自立が目立つ昨今、現実的な将来像をもつ女性が増えてきているなかで男性の“ふわふわ”した考え方とでは、婚活の場で大きなズレを生む原因となるだろう。
「それって俺のことかもしれない・・・」少しでもそう感じた方は、本気で結婚したのであれば自分に“気づき”を与えてくれる環境で婚活したほうが良いだろう。本気の婚活は、場所選びや機会選びも重要になってくる。たとえば、その一つが結婚相談所と言えるのではないだろうか。
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