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『デート~恋とはどんなものかしら~』第10話(最終話)まとめ!【フジテレビ月9ドラマ】 【主演:杏 長谷川博己】【脚本:古沢良太】
デート~恋とはどんなものかしら~がついに最終回を迎えました。実は恋がしたくてたまらなかった堅物リケジョの依子(杏)とニートの巧(長谷川博己)の関係はどうなってしまうのか、ネット上でも「最終回が待ちきれない」という声や「デートロスが怖い」と話題になっていましたね。早速最終回についてレポートをしていきたいと思います!
■30歳の誕生日までに結婚できなかった依子。
鷲尾も父もつかまらず、一人ぼっちで過ごすことに…。ついに30歳を迎えてしまった依子。付き合っている鷲尾に電話するものの、急な仕事が入ったと言われてしまい、父には飲み会があって会えないと言われ落ち込んでしまいます。巧に電話をかけようとしますがぐっとこらえ、バスで一人ぶらぶらすることにしたのでした。
依子の父親いわく、依子は昔からひまをもてあますと「バスる」のだそうです。「バスる」ってとても面白い響きですよね。小さいころから依子はバスが好きだったんだなぁと思わされます。
この最終回は、依子と巧の昔からの趣味やかつての行動に、現在の偶然が重なってロマンティックなストーリーになっていきます。論理的に行動をしたい依子と巧が運命に翻弄されていく様子は、見ていて胸に迫るものがありました。
■映画「卒業」のオマージュ!? 依子と巧が偶然バスで出会います
さて、依子がバスの中でノートを開いていると、偶然巧が乗り合わせてきます。巧は本屋に行ってきたのだそう。手には書店の袋を携えていました。依子は慌ててノートをしまいます。それというのも、ノートには巧のことを書いていたから。依子は鷲尾とデートをしていても巧の愚痴ばかりを話題にしていたのですが、鷲尾に「もう巧さんの話はしないでほしい」と言われます。
「初めて付き合った人のことは忘れられないもの。その人の悪口をノートに書くことでだんだん忘れられるよ」
とアドバイスをされ、それを忠実に実行することにしていたのです。元彼の話題を持ち出されるのは誰だっていい気はしませんよね。それが例え依子が話すように悪口であっても。婚活をしていると、相手との話題が尽きてしまうことも沢山あるかもしれませんが、過去の恋愛トークは控えたほうがいいかもしれませんね。
さて、依子と巧は、バスの一番後ろの座席に隣あって座ります。巧が「誕生日でしたね」と言うと依子は「気がつかなかった! そういえばそうでしたね」とすっとぼけ、巧と痴話げんかを繰り広げては乗客に白い目で見られるのでした。
■依子の切符趣味と巧の接点とは…運命が絡み合う展開!
依子は電車の切符も好きなんだそうです。四則演算ができるから。切符に印刷されている4ケタの数字を足したり割ったりかけることで10にするのが昔からの楽しみなんだそう。この切符をどうしても手放したくなかった依子は、お守りとして大切にしているとのことでした。
巧が「キセルだろ、どうやって降りたんだ」とつっかかると、もみ合った反動で切符が床に落ちてしまいます。慌てた巧が切符を拾おうとする依子の手を踏んづけ、痛さに飛び上がった依子が巧に頭突きをするなどバスの中では二人が大暴れ!実は、この切符は21年前に巧があげたものだったんです。
「この切符を持って帰りたい」と電車内でただをこねる依子の前に偶然立っていた巧が、キザったらしい仕草で颯爽と自分の切符を渡してくれたんですね。一足早く電車を降りた21年前の依子は、電車に乗って去っていく巧に笑顔を見せます。きっと、これが依子の初恋だったのでしょう。
こんな経験をしていたら、学校内で「好きだなぁと思う人」が見つからないはずです。依子がずっと恋ができなかったのは、21年前に出会った巧を深層心理で忘れられなかったのかもしれません。そんな出来事を現在の二人が思い出すわけもなく、二人はけんかをしながらバスに乗り続けるのでした…。
■怪しいご婦人からの鋭い指摘に二人はどきまぎ…。本当に恋をしているのは誰?
二人は、はたから見ればとても仲良しに見えます。乗客にとっても同じだったようで、そのうちの一人の熟年のご婦人に「仲がいいのね」と微笑まれるのでした。でも依子と巧は「そんなことないです。そんな関係じゃないです」と全力で拒否をします。
ご婦人が「今はいい恋をしているの?」と問うと依子は「恋は楽しいものですね」と答えますが、ご婦人は「それは本当の恋なのかしら」「なんだかおままごとみたいね」と怪しげにつぶやくのでした。さらに「恋とは苦しいものよ」と言われ、ついに巧と依子は押し黙ってしまいます。そして「はい、誕生日プレゼント。踏み込んじゃだめよ」とご婦人に赤い林檎を手渡され、依子は困惑した顔をするのでした。