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自分磨きは邪魔になる
婚活に自分磨きは必要でしょうか。大げさに言えば、内面的に中身が空っぽだったとしても結婚できます。ただし、自ら出会いを求めて結婚の妥協点を見つけられれば、の話です。料理が苦手なら、いざとなればクックパッドで何とかなります。趣味を広げる必要もないし、コミュニケーション能力を高めるセミナーに参加する必要もない。
そんな時間があったら、出会いの枠を広げたほうがマシです。その場しのぎの自己啓発に金を費やすくらいなら、服やスキンケア商品を買って第一印象に気を配ったほうが役に立ちます。女子力を上げたいならファッション雑誌やトレンド雑誌を毎月読めばいいし、女性らしさを知りたいならレディコミや恋愛映画を観ればいい。
恋愛偏差値が低いなら、男と対話しながら感覚を掴むしかない。経験によって得られる感性を大事にしましょう。場面を重ねることで、その感性が磨かれていきます。自分磨きとは目的が先ではなく、あとからついてくるものです。目先の自分磨きに励んだところで身につくのは余計なプライドだけ。男ウケする立ち振る舞いを習って自分の価値を上げようとしても、「なりたい自分」を目指せば目指すほどプライドが高くなります。
自分磨きがアピールポイントや魅力を手に入れるための方法だとすれば、残念ながら得られるのは「自己満足」と「優越感」です。魅力は本能的に相手が感じるもので、意図的に伝えようとすれば「自慢」にしかなりません。そして、プライドが高いから求める理想も高くなる。これでは話にならないわけです。
シンデレラと婚活メタボ
自分磨きと同じくらい邪魔なのがシンデレラ・コンプレックスです。自分勝手な理想を男性に望んでいる心理状態をシンデレラ・コンプレックスと言います。「女の幸せは男で決まる」そう思っているうちは婚活が上手くいきません。人生を変えてくれる誰かを待っているのと同じことです。さらに厄介なのが“婚活メタボ”です。
理想ばかりで妥協を許さない、無意識にプライドが高い、身の丈を分かろうとしない、こうなってしまうと“婚活メタボ”の始まりです。理想・条件・プライド・自分磨きなど、あれもれもと選択肢を増やし自分で婚活を難しくしている状態を“婚活メタボリック”と呼んでいます。
自己満足とプライドを栄養にして結婚観がブクブク太っていき、身動きがとれなくなっているのです。身を軽くするにはダイエットしかない。つまり、邪魔なプライドや理想を捨てて、婚活しやすい状態に修正するしかありません。妥協点を見つけないと迷子になって婚活をこじらせるだけですよ。
自分で婚活を難しくしている“こじらせ女子”
- 自分磨きすれば魅力的になると思っている
- 「女の幸せは男で決まる」と思っている
- 結婚するなら400万円以上の年収は当たり前だと思っている
- 男は、女子力とか女性らしさに魅力を感じると思っている
- モテれば結婚できると思っている
- 理想ばかりで結婚の妥協点が見つからない
当てはまった貴女は、残念ながら婚活メタボの“こじらせ女子”です。自分で婚活を難しくしています。解決策は一つ、全てを取っ払ってしまいましょう。こじらせている原因を逆に考えればOKです。そして、ツッコミを入れる。そうしたら、だいぶシンプルになってきます。
・自分磨きすればプライドが高くなるだけで求める理想も高くなる
「魅力どころか男が引いてしまうだけやないか!」
・女の幸せは男で決まらない。結婚しても結局は自分次第
「同じ目線で結婚生活を築いていかんとアカンがな!」
・400万円以下の年収でも暮らしていけるし、余裕をもちたいなら共働きすればいい
「年収、年収って、何を目指しとんねん!」
・女子力や女性らしさよりも、気配り上手なスマイル女子であれ
「女子力なんて一言で説明できんわ!とりあえず笑っとこー」
・モテれば男は寄ってくるが、選択肢が広がるせいで時間だけが過ぎていく
「一人に絞り込めずに、結局は独身やないか!」
・男を値踏みして結婚をイメージするな。妥協点は簡単に見つかる
「自分は100点満点かい!プライド高っ!!」
年収とか学歴とか条件に執着しがちですが、最低のラインさえクリアしていれば何とでもなります。たとえば年収の話。確かにお金がないと苦労はするでしょう。でも、「人並みに暮らしていける」、それが結婚に必要な経済力です。だから大雑把な高年収を高望みする必要はないと思いませんか?理想なんてネバーランドと一緒で、「どこかにある」と信じたいだけです。妥協点を見つける、それが大人になるということ。
結婚すれば子供のことも考える時が来るでしょうし、ピーターパンのままではいられないのです。女としての幸せではなく一人の大人として将来像を思い浮かべた時、結婚の妥協点が見つかります。親友と巡り合えたように、結婚相手も巡り合いです。損得勘定だけでは成立しないのが結婚ですから。最後に、伝説のハリウッド女優、グレタ・ガルボが残した名言を紹介して終わりにします。
『結婚をしないで、なんて私は馬鹿だったんでしょう。これまで見たものの中で最も美しかったものは、腕を組んで歩く老夫婦の姿でした』
グレタ・ガルボ
スウェーデン生まれのハリウッド映画女優。サイレント映画期ならびにトーキー映画初期の伝説的スター女優。
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