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夜9時を過ぎると、テレビで出会い系サイトのCMが流れはじめる時期になり「ああ、夏だからみんな恋したいのかしら」と、妙なところで季節感を味わえるここイタリア。
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そのせいか、バーやカフェで「いい男がいない」と不満を漏らす女性グループに出会うと「文句言うヒマがあったら行動しなさいよ」と思わずにはいられません。
自分の理想像と現実のギャップを埋められない女性がいるのは、イタリアでも同じ。
幸せになるためにどうすればいいのか? とシンプルに考えた人ほど、素敵なパートナーに恵まれるケースが多いようです。
ここでは理想と現実のギャップを乗り越えたイタリア女性2人のエピソードをご紹介します。
1.服装や持ち物に無頓着→少しずつ改造
ドライブ中、道に迷ったのが縁で、牧場を営む男性と知り合った知人女性がいます。
デザインの仕事をしている彼女は仕事柄、たくさんの男性と知り合う機会がありましたが、「気に入らない一面を見るとすぐがっかりする。もっといい人がいるんじゃないかと思っちゃう」ため、だれとも長続きしませんでした。
牧場経営者の彼は、「久しぶりにピンときた」人だったそう。
そのわりに気になったのは、“身なりにかまわないところ”でした。
最初のデートのときにも若干残念な服装で来た彼に驚いた彼女でしたが、「いままでと同じ失敗をくり返したくない」と感じ、彼を自分でコーディネートすることに。
けれど、いきなり「センスが悪いから私が決める」とはいえません。
押しつけがましくならないように、外出前にシャワーを浴びる彼がバスルームにこもっているあいだ、彼女は彼のワードローブからなるべくよさそうなものを選び、ベッドに置くようにしたそうです。
面倒くさがりの彼にこの方法がヒットしたそうで、彼女がいないときは電話やメールで「どうしたらいい?」と彼から連絡がくることもあるとか。
いまは少しずつおしゃれの楽しみ方にも目ざめてきたそうで「デートのとき、彼がずっとウィンドーショッピングするから、つき合うのが大変よ」と笑っていました。
2.幸せになりたい→幸せにしたい
自営業をいとなむ知人女性は、最後の彼に7年前ふられてからずっとフリーでした。
「お試しでつきあってみても、フェードアウトされることが多くて悲しかった」と語る彼女。
進展していくにつれ、重い女とどん引きされることが多かったそうです。最後に出会った人から二股をかけられていたことを知ったあとは、恋愛するのに疲れてしまい、しばらく仕事のこと以外は考えないようにしていました。
そんなとき、7歳年下の男性と仕事で知り合いました。
彼はあくまで仕事関係者で、プライベートで深くつき合おうとは思っていなかったそう。
しかし、休憩中の雑談で「飼い猫が子供を産み、もらい手を探している」と彼から相談されたのがきっかけで仲良くなっていきました。
彼が年下だったせいか、気をはらなくて済み、話すと気が楽だったそうです。
少しずつ彼からのアプローチが始まっても、落ち着いていたのは「それまでの人には期待しまくって『幸せにしてよ』アピールばかりだったのに気がついた」からでした。
「自分には『幸せにしたい相手』が必要なのかも…と考え直したとき、真っ先に彼が浮かんだ」彼女は、もらいうけた子猫の世話から始まり、彼のために行動することが多くなったそう。
半年後にアプローチを受け入れた彼女はいま、彼と3匹の猫と一緒に暮らしています。
自分の条件にこだわらず、理想の人は作るもの…と前向きになることが、ハッピーエンドを手に入れる近道。恋愛や婚活がうまくいっていないときは、思いこみを捨ててシンプルに行動してみてくださいね!
(金丸 標)
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