国内の平均相場は345万円
アメリカのエモリー大学経済学部の研究者が、「結婚式にかける金額が高い夫婦ほど離婚しやすい」という調査データを発表しました。これは、3000人の男女を対象にアンケートした研究結果で、実に興味深い報告です。
結婚式に200万円以上を費やした女性は、50万円～100万円前後の費用で挙式を行った女性に比べて3.5倍も離婚率が高かったそうです。その結果をもとにこの研究者は、「結婚式にかける金額と夫婦の結婚期間は関係している」と結論付けています。
また、婚約指輪を20万円～40万円前後で購入した男性は、20万円以下で購入した男性よりも1.3倍ほど離婚していることが明らかとなりました。
3000人の対象者がいるわけですから、単なる偶然とは言えないでしょうね。
今回の研究で判明した200万円というボーダーラインはアメリカのデータです。日本にあてはまるという確証はありません。
ちなみにですが、日本の結婚式（披露宴ふくむ）に関する平均相場は約345万円（2012年ゼクシィ調べ）とのこと。まぁ、この数字は平均ですから100万円前後の夫婦もいれば300万円前後の夫婦もいて、当然というわけです。
結婚生活を長続きさせるコツは「ほどほど」が一番？
何をもって“ほどほど”とするかは個人によって違いますが、見栄を張らないのが一番ということかもしれません。適度な倹約に気を配ったり生活レベルを身の丈に合わせたりするほうが、確かに離婚する確率は減りそうですね。その象徴が、結婚式の費用や婚約指輪になるのでしょうか。
いずれにしても、価値観が大きく食い違わなければ「ほどほど」を超える心配はないかと思いますね。あらためて、夫婦共有の“価値観の大切さ”について気づかせてもらえた研究報告と言えそうです。
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