婚活ブームの到来
「婚活」という言葉、すでに1980年代には使われていたんです。でも、その頃は、まだ婚活がブームにはなっていませんでした。婚活が広まったのは1990年に入ってからです。1985年に施工された「男女雇用機会均等法」によって、女性が社会に進出したことがきっかけだそうです。それから2000年に入ると婚活ブームが到来します。
仕事を優先する女性が増えたことで自立する女性も増え、その結果、結婚するタイミングを逃してしまうことから「結婚相手を見つける手段」として結婚相談所や合コンを利用するようになったと言われています。当然ながら、結婚しない女性が増えれば独身男性も増えるわけです。
現在、全国に4000社あまりの結婚相談所があります。結婚相談所の利用者(登録者)数は独身男女を合わせて全国で60万人以上。婚活パーティーや合コンなど、結婚相談所以外で婚活に取り組んでいる人を含めると余程の数です。
多種多様の婚活セミナー
そして婚活セミナーも、ここ2、3年で急激に増えています。結婚相談所が主催する婚活セミナーもあれば、地方自治体が運営する婚活セミナー、専門家が主催している婚活セミナーなど多種多様です。地方自治体の婚活セミナーに関して言えば、兵庫県加西市が「恋愛講座」を始めたことでも話題になりましたね。
あれから1年が過ぎました。なかなかの反響ぶりで、町おこしの一つになっている様子も感じられます。行政が婚活を後押しする企画とは、時代も変わりましたね。セミナーの目的は、加西市の人口増加が狙い。結婚して移住者が増え、子供が増えれば高齢化対策や少子化対策につながると考えたためです。市が婚活をバックアップする一大プロジェクト。驚くべきは講師の面々。独身男女の前で恋愛テクニックを伝授するのは、現役のホスト君や美魔女らしいです。2014年の9月に行われた婚活セミナーは「落語家から教わるモテる話術」、興味深いタイトルじゃありませんか。
また、セミナーのあとは、30対30のカップリングパーティーが開かれ、参加費は全て無料。参加資格は20歳~39歳までの男女ということもあって満員御礼だったそうですよ。
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