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不安というプレッシャー
気になる異性に自分からアプローチできない。異性が相手だと上手くコミュニケーションをとれない。「口下手で異性の前で無口になってしまうから婚活を諦めた」という男女が増えているようです。
同性が相手なら喋れるのに異性を目の前にすると急に黙り込んでしまうのは、婚活にとって不利な条件だと思ってしまうでしょう。ましてや、初対面の人が相手となればさらに緊張が高まり、コミュニケーションをとる前にナイーブになります。その原因として考えられるのは、期待や好奇心よりも先に不安が頭をよぎるからではないでしょうか。
異性の前で無口になってしまう人は、「気分を悪くさせないようにしよう」とか「嫌われないようにしよう」とコミュニケーションをとる前から自分に言い聞かせ、余計に気を遣ってしまう傾向が強いと言えるでしょう。これは悪いことではありません。社会人として気遣いを身につけるのは良識です。
しかし、ケースバイケースで対応することも大事です。婚活となれば新しい出会いが前提となりますから、過剰な気遣いはコミュニケーションの妨げとなる場合があります。だから、生まれつき無口な性格ではないのです。不安という見えないプレッシャーがあなたに壁を作っているのです。その壁が視界をふさいでコミュニケーションの第一歩が踏み出せないでいることを理解しましょう。
ポイント1 イラショナル・ビリーフを克服する
無口な人やコミュニケーションが苦手な人は、イラショナル・ビリーフを克服することが優先です。イラショナル・ビリーフとは心理学の一つで、「非合理的な思い込み」を意味します。非合理的な思い込みにあたるのが“不安”からくるプレッシャー。
「嫌われたくない」「変な人だと思われたくない」「不機嫌にさせたくない」そういった非合理的な思い込みが相手との距離感を作っているのでので、無口な自分を変えるためには不安というプレッシャーを克服しなければいけませんね。
<STEP1 まずは意識を変えましょう>
『出会う全ての人に好印象を与えるのは不可能』ということ。100人いれば性格も考え方も100通り。どんなに気をつけたとしても好印象をもつかもたないかは相手の性格や考え方次第です。そんなことを気にする必要はないわけで、常識範囲内の気遣いができていれば問題ありません。
<STEP2 不安を肯定してあげましょう>
異性と会話をするとき、あなたが不安に思うことをノートに書いてください。
(不安を書くときの例)
「変な人だと思われて不機嫌にさせたくない」
次に、この不安を肯定してあげましょう。つまり、自分の不安に対して自分で反論するわけです。頭で想像するのではなく、肯定(反論)するときも必ずノートに書いてくださいね。
(不安を肯定するときの例)
「変な人だと思われるかもしれない。でもそれは、ごく普通で当たり前のこと。私はみんなのことが好きか?そうではないはず。この人は苦手だな、と思っても不機嫌にはならない。もし自分が会話した相手が不機嫌になったら、それはその人の価値観の問題だ」
<STEP3 声に出して習慣づけましょう>
不安を肯定したら、その肯定した文章を声に出してみましょう。1日に最低5回、できれば10回は声に出して読みたいですね。暗記できるようになったらノートを見ずに声に出しましょう。
<STEP4 心の中でつぶやきましょう>
肯定する文章を覚えたら声に出すだけではなく、心の中でもつぶやく習慣をつけましょう。「心のつぶやき」は感情をコントロールします。日頃から心の中でも不安を肯定すれば、非合理的な思い込みは薄れていくはずです。