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職業別で見る「一年以内に結婚したい」割合
厚生労働省が結婚に対して意欲がある独身男女を対象に、「一年以内に結婚したいか?」について調査を実施したところ、「一年以内に結婚したい」と答えた男性は43.3%、女性53.2%。
一方、55.5%の男性と45.6%の女性は「まだ結婚しない」と回答している。わずかではあるが年々、独身男女の結婚に対する意欲は増加傾向にある。
2005年の調査では「一年以内に結婚したい」と答えた男性は42.1%、女性は50.1%だったが、今回の調査では男性1.2%、女性は3.1%増えている。
この結果をもとに、次は、「職業別に分けた結婚意欲」を確認してみよう。
一年以内に結婚する意欲のある独身者を現在の就業別に分けたとき、次のような結果となった。
<男性>
自営業・家族従事者・・・57.6%
正社員・・・56.7%
派遣・嘱託(契約)社員・・・53.2%
無職・家事手伝い・・・38.6%
パート・アルバイト・・・33.8%
<女性>
自営業・家族従事者・・・75.4%
正社員・・・64.8%
派遣・嘱託(契約)社員・・・65.3%
無職・家事手伝い・・・64.1%
パート・アルバイト・・・60.9%
女性にいたっては、さほど大きな差は見られない。強いて言うなら、自営業が一歩リードといったところ。
「会社の次は家庭をもちたい」という気持ちの表れだろうか。
一方、やはり男性は、自営業や正規社員の割合が高い結果となっている。まさに、結婚における「経済力」の象徴的な結果と言える。
だが、驚くことに、無職でも一年以内に結婚したいと望む男性がいるようで、これには不安と疑問がよぎるが、最近は“専業主夫”になりたいという男性も珍しくはないそうだ。
その点、男性でアルバイト勤務の人は現実的な観点と言える。経済的な問題を懸念して他の職業よりは低い割合となっているが、それでも3割が一年以内に結婚したいと前向きな姿勢を示している。
結婚には平均的な経済力が必要
不景気だの賃金が少ないだの就業における不満が嘆かれる昨今だが、就業の環境に関わらず結婚に対する意欲は衰えておらず、婚活に取り組む独身男女も多い。
しかし、婚活の場面では「年収」や「職業」が結婚相手に求める条件として常にランクインする。男性にとっては避けられない道となる。
必ずしも職業や年収が結婚の決め手になるかと言えばそうとも限らないが、さすがに夫婦が生活できないレベルの収入だと結婚には踏み込めないだろう。共働きで平均水準を保つという選択肢もあるが、そういった考えは置いて、まずは平均的に稼ぐ道を選んだほうが堅実的だ。
基準は、あくまでも平均的な収入。なかには高年収を期待して結婚相手を探す女性もいるが無視したほうが良い。干渉すると疲れる。そういう女性は他の男に任せておけばよい。
国税庁の調査によると、20代男性の平均年収は265万円~371万円といったデータが出されている。年齢が増すと同時に収入も増加傾向にある。
30代男性では、438万円~499万円。月間にすると月収36万円~41万円となる。この月収はボーナスを考慮しないでの計算だが、それでも平均的には高いような気もする。
さらに地域差も考えると、住む場所や職業によってバラつきが出てくるだろう。あくまでも平均という見方で目安にしなければならない。
年齢 男性 女性
70歳以上・・・360万円 201万円
65~69歳・・・387万円 204万円
60~64歳・・・460万円 221万円
55~59歳・・・629万円 275万円
50~54歳・・・649万円 281万円
45~49歳・・・638万円 292万円
40~44歳・・・568万円 290万円
35~39歳・・・499万円 297万円
30~34歳・・・438万円 294万円
25~29歳・・・371万円 295万円
20~24歳・・・265万円 226万円
19歳以下・・・142万円 106万円
※国税庁・民間給与実態統計
本当に必要な夫婦の収入とは?
では、現実的な年収とは「どれくらい必要」なのか。単純に考えて、夫婦二人が一般的な生活レベルを保てる収入である。具体的には、水道光熱費、食費、家賃、衣服代や必需品の購入など雑費を支払っていける収入だ。
病気や急な出費など、万が一に備えた毎月の貯金も必要になるだろう。これに車や家のローン、子供のための費用などが加わると家計が圧迫する。
そういった“家族経営”が結婚というもの。
だから、家庭を維持するためには共働きも必要になってくるだろう。女性の社会進出が当たり前となった今、“結婚したら女は専業主婦”という観点はもはや古い。
少しでも家計の足しになればという気持ちでパートやアルバイトをする女性のほうが、最近の男性から好まれる傾向にある。
夫婦お互いが正社員という家庭も珍しくはない。
結婚相手紹介サービスの楽天オーネットが25~39 歳の独身男女を対象にしたアンケートでも、57.8%の男性が「年収ゼロの女性とは結婚できない」と答えている。
つまり、本音を言えば、およそ6割の男性は結婚した後も女性に“共働き”を望んでいるのだ。
稼げる男が女性から需要が高いように、“稼ぐ”ことで家庭に協力的な女性も男性からの人気が高い。婚活でパートナーと巡り合い結婚したあと、いざとなれば共働きできる女性として心構えをもっていたほうが夫婦の衝突も少なくなるだろう。
現代の結婚事情は複雑だ。男は仕事、女は家庭の中という概念が通る社会じゃない。男性も女性も現代に適応した観点で婚活しなければ温度差が生じてしまう。
その結果、なかなか結婚できない独身者のまま。本当に結婚したいと願うなら、現実的な観点で結婚観を見直したほうが婚活は上手くいきやすくなるのではないだろうかと思う。
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