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友人の結婚から学んだこと
結婚した友人から久しぶりに連絡があり、こんなことを言っていた。「結婚は条件じゃない、どれだけ相手の本質を認められるか」だと。
実に興味深い言葉で、詳しく聞かずにはいられなかった。なぜなら、その友人は3年前まで婚活に励んでいた“おひとりさま”だったからだ。しかも、異常に結婚に対する理想が高く、もちろんパートナーに求める条件も高かった。年収は800万円がライン、それに伴い安定した職業に就いていること。
そのうえ、ルックスも“上の中”レベルを目指し、月に2~3回はお見合いパーティーや婚活イベントに参加し、結婚相談所にも入会していた。婚活を始めて3年が過ぎた頃、ついに弱音を吐いた。「もしかしたら一生独身かも」と。
「結婚は条件よ!理想が何よりのリスク回避よ」と、ドラマやまとなでしこの桜子を思わせるような勢いであれほど息巻いていたのに、とてもネガティブな姿だった。
それから1ヶ月後、彼女の中で何かが変化した
さらに1年後、「今度結婚するの」とお見合いを通じて知り合った男性を紹介され、正直驚いたのを覚えている。年収は400万そこそこでルックスも“中の中”といったところ。強いて言うなら、公務員という点が“安定”という理想をえている。そんな相手なら、これまでいくらでも巡り合ってきたはずだ。
しかし何故、その男性をパートナーに選んだのだろう。つまり、理想とは反対のパートナーを選んだことになる。それから3年、久しぶりの連絡にも関わらず“ラブラブな夫婦生活”を送っていることが聞けて安心した。
なぜ、あのとき心境が変化したのかを聞いてみたところ、「結婚は条件じゃない、どれだけ相手の本質を認められるかだと思う」と言い放った。そして、「妥協ではない、ただ気づかされただけ」と優しい口調で話してくれた。理想が何よりのリスク回避と豪語していた頃からは想像もできない発言だ。しかし、結果的には夫婦円満な暮らしをしているわけで“正解だった”と言える。
そこで今回は、友人との会話の中で見つけた“結婚のためのアドバイス”をご紹介したいと思う。
その1 自分の好みに偏った出会いをしない
つまり、理想に適う相手ばかりを探す出会い方はナンセンスという教え。条件ばかりが先行してしまうと、大事なものを見落としてしまう。また、本当に相性の良い出会いは“その中”には無いかもしれない。条件や理想を満たす相手が必ずしも幸せな結婚につながるとは限らないのだ。
条件をクリアしていない相手でも実際に結婚生活を送ってみると抜群の相性だった、なんてことのほうが多いのである。
その2 相手を変えようとしない
収入やルックス、職業や学歴は理想通りだけど人柄がちょっと・・・。こんなとき、“いつか変わってくれること”を期待するだろう。しかし、人間そう簡単には変わらない。そして、自分の思い通りに他人を変えようとするが、これも良くない。
たとえば理想と人柄の問題、この選択肢を迫られたとき、結婚において本当に大切なほうを選ぶべきだ。簡単に他人の本質を変えられないとするならば、長い結婚生活を視野に入れて人柄の良さを選択すべきだろう。
その3 条件に当てはまらなければ愛せない人とは幸せになれない
これは究極の選択だが、夫婦の本質を左右する問題である。大げさな話、収入が魅力的だから結婚した相手なら、その価値がなくなれば離婚するのかという問題。条件だけで決めた相手は、人柄やフィーリングを重視して結婚した夫婦よりも決定的な差が生じるだろう。
夫婦生活は困難の連続。良いときもあれば上手くいかなときもある。そんなとき、一番頼りになるのは金やルックスではなく絆なのだ。なによりの条件は、二人が夫婦として良好な関係を築き保てるか、なのだ。
その4 拒まれたり失敗したりしても明日からは笑顔
婚活は上手くいかないことのほうが多い。だから、気が滅入ってネガティブになる。悪化すれば“婚活疲労”にも発展しかねない。だが、一番の問題は「笑顔が曇る」こと。どんなに明るく振舞っても、笑顔が曇っていると出会いに悪い影響を及ぼす。
たとえ気になる相手から拒まれたりお見合いやパーティーで失敗したりしても、落ち込むのは1日だけ。明日からは笑顔で前向きになることが大事。どんよりした表情は、すぐにバレてしまう。昨日までのマイナスを今日に活かし、目の前の出会いに積極的になるべきだ。
その5 誰でもいいから、と思ったら負け
とりあえず結婚したいからといって、誰でもいいから結婚しようと思いだしたら本当に婚活が上手くいかなくなる。勘違いしてはいけないことが、「妥協と諦めは違う」ということ。妥協とは、必要最小限の譲り合い。
「本当に必要なことは年収800万円のリッチな男ではなく、年収400万円そこそこだが素敵な人柄を選んだ」といった感じで、自分の偏った理想を可能な限り捨てることを言う。これに対し諦めとは、相手に失礼な行為。世間的に仕方ないから誰でもいからとりあえず結婚・・・なんて考えで婚活に取り組んでも結婚にたどり着くはずがない。
その気持ちを隠しているつもりでも、コミュニケーションの中で感づかれてしまう。誰でもいいと言っておきながら、結局は誰からも相手されなくなってしまうのだ。
以上、友人との会話で見つけた“婚活に役立てたい”5つのポイントをご紹介した。思い当たる点があった人は、ぜひ今後の婚活の参考にしてみてはいかがだろうか。
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