国内のDV件数と現状
結婚を望む独身者であれば、「素敵なパートナーと出会って幸せな結婚生活を送りたい」、そう誰もが思うはずだ。しかし、近頃の夫婦問題は険しい。不倫や価値観の不一致など離婚の原因として上位にあがるが、そのなかでも特に「DV」が深刻化している。
そんなの一部だけでしょ、と言う人もいるが、実は身近な社会問題となっている。警察庁の統計によると、「夫のDVにより、3日に一人の割合で妻が殺されている」などといったデータもあるほど。
また、これとは別に内閣府の調査では、成人女性の3人に一人がDV被害を経験しているというデータが報告された。さらに、そのうちの20人に一人が“殺されそうになった”と答えている。それにも関わらず、“他人事”だと思っている女性が非常に多い。
この認知レベルは危険と言えるだろう
いつ、自分がDVの被害に遭うかなんて誰にも分からないからだ。ところがこれに対し、国が特別な対策をとっているわけでもない。「すべての女性が輝ける社会を築く」といったフレーズを掲げ女性目線の政策に取り組んでいるが、肝心な問題は手つかず。
確かに、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律として“DV防止法”が制定されたが、DVの相談件数や被害件数は減るどころか増加傾向にある。
2000年当初は年間4~5万件だったDVに関する相談件数も次第に年々増加し、2013年には年間10万件を超えた
あげくのはてにはDVが発端となる殺人事件も少なくない。こうした現代の問題に無関心では、いざとなったときに対処できないだろう。かといって、“DVしない男”を選ぶのも不確かだ。いくら人が良さそうで信頼した相手でも、必ずしもDVしないとは限らない。
そこで今回は、結婚で失敗しないために「DV男(予備軍)を見分けるための特徴」についてご紹介したいと思う。
ケース1 悪い二面性をもっている男
職場では気立てが良くて“良い人”で通っているが、二人でいるときには気も遣えない“自己中体質”の男には要注意。つまり、外面がいい二面性をもった厄介なタイプ。こういった男は外で溜めたストレスの矛先を家庭に向ける傾向が強い。その結果、DVやモラハラを引き起こしてしまう。
ケース2 やたらと否定的な男
物事に対して何かと否定的(批判的)な言動を示す男は要注意!こうしたタイプは、自分に対しても否定的で自尊心が極端に欠けている。ネガティブさと内面の弱さを隠すために暴力で表現する傾向が強いのだ。キレやすい特徴もあるので、DV男の素質が十分にある。
ケース3 自分に自信がない男
ナヨナヨしている“ひ弱系”のことではない。態度も発言も普通なのに、内面的な本質は自分に自信がない。分かりやすく言えば、自分自身に対する自己評価が低い男。その証拠として、自分の発言や行動を否定されたり批判されたりすると怒りを露わにする。度が増すと、DVが常習化するので注意が必要だ。
ケース4 束縛や嫉妬が極端に激しい男
愛情表現にも限度がある。友人関係や職場の同僚など、やたら口出ししたり束縛したりするような男は危険なサイン。「嫉妬深い+独占欲+支配型タイプ」だ。たとえばメールの返信や折り返しの電話が少し遅いだけでも逆上して原因をとことん追求してくるような男は、できるなら避けたい。
ケース5 弱い立場の者を責める男
コンビニの店員や飲食店の店員など、明らかに自分より立場の弱い関係性にある者を責めるような男はDV男以前の問題。これは支配欲の表れでもあり、自分が上の立場であることを見せつけようとしている。弱者を支配したがるタイプは暴力に訴える傾向が強く、DV男の可能性が十分にある。
ケース6 自分の失敗を他人のせいにする男
非を認めない、原因の矛先を自分自身に向けない、自分は正しいと思いこんでいる、こんな男は「自分の失敗を他人のせいにするタイプ」である。どのような形でDVに影響するかというと、自分以外の誰かのせいにしたところでその相手を責めることもできない男なのだから、彼女や妻など身近な存在で発散させる傾向が強い。
ケース7 酒癖が悪い男
説明する必要もないくらい“暴力男”の予備軍。酒乱・酒癖が悪い男は一度暴力をふるうと、それがきっかけとなり常習化する。酒癖の悪さを確認したら、そのときは将来の結婚生活をイメージし、冷静に考えよう。言うまでもないが、答えはすぐに出るはずだ。
ケース8 感情の起伏が激しい男
感情が不安定な男は、些細なことで怒りだす。裏を返せば、自分の感情を上手くコントロールできないタイプと言える。そのため、外でのストレスやイライラを溜めこむ傾向が強く、二人の間で何かきっかけがあれば些細なことでも普段のストレスが爆発してDVに発展する可能性が高い。
ケース9 肉体的な暴力はないが精神的なDV
DVは肉体的な暴力だけではない。モラハラやパワハラなど精神的な暴力もDVにあたる。また、性的DVや経済的なDVもある。
- 一方的な暴力による肉体的DV
- 無視・侮辱・過剰な束縛・脅し・社会や友人から隔離するなど精神的DV
- 性関係の強要・避妊をしない・異常な嫉妬など性的DV
- 生活費を入れない・借金癖・家庭放棄など経済的DV
参考:たった一つの言葉で見分けられる「モラハラ予備軍」の特徴とは?
参考:「心にゆとりがない男」を見分ける3つのチェックポイント
ケース10 DVには「慢性型」と「突発型」がある
気に食わないことや些細なイライラのたびに暴力が常習化しているタイプは慢性的DV。これに対し、それまでは一切なかった暴力が何かのきっかけで発動する突発型DVがある。正直なところ、慢性的なDVよりも突発型のほうが多い。さらに厄介なのが、突発型DVが2パターンに分かれること。
一度の暴力をきっかけに慢性型DVに発展するパターンと、爆発したときにだけ突然暴力をふるうタイプの二通りとなる。慢性的なDVはすぐに見分けがつくが、突発型DVは関係を築く過程で発覚するケースが多いので十分に注意したい。要するに、突発型DVは誰にでも起こりうる話。日頃のコミュニケーションから異変を感じとる必要があるのだ。
素敵なパートナーと巡り合うためにも、ぜひ婚活の参考にしていただきたいと思う。
【編集部おすすめ記事 ベスト5!】
優良な結婚相談所に資料請求して比較する!結果が出ない婚活は、もうヤメよう!
婚活しない独身者。結婚にネガティブな理由は「プラスのイメージがない」こと