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本当に結婚できないの?
国内のペット人口は増加し、ペットの頭数は人間の子供より多いという。もちろん、その中には実家暮らしや一人暮らしでペットを飼っている独身者も含まれている。もはや“独身あるある”となった「ペットを飼うと結婚できない」という説。果たして、本当にそうだろうか。
そんな“都市伝説”を払拭するようなニュースが6月22日号の週間雑誌AERAの記事に掲載されていた。二人はペットがきっかけで結ばれた、という心温まるエピソードだった。転職を機に一人暮らしを始めた陽子さん(35歳)はペットを飼い始めた。自分の帰りを待ってくれている存在がいるだけで幸せな気持ちになったそうだ。
しかし職場の同僚は、いかにも“もう結婚できないね”と言いたげな表情で、「一人暮らしの女性がペットを飼ったら・・・」と茶化されたこともあったらしい。その反面、陽子さんの母親は「明るくなった」とペットを飼ったことに喜んでいた。ペット好きが高じて、陽子さんは捨てられた犬を保護するボランティアに参加するようになる。
そこで貴大さん(28歳)と出会う。
普段は近場でも外出するときはメイクを欠かさなかった陽子さんだったが、ボランティアの講習には“ほぼスッピン”のジャージ姿で参加
そのときの様子を陽子さんは、「犬に夢中で自分のことに意識が回らなかった」と話している。そして、はしゃぐ犬たちを落ち着かせる貴大さんに関心を示し、尊敬したという。一方の貴大さんも、飾らず自然体な彼女に一目ぼれ。二人は意気投合し、交際を経て結婚した。
“ペットを飼ったら結婚できない”そんな都市伝説を否定するハッピーなエピソードに心温まった。確かに最近では、婚活でもペット同伴のイベントが増えてきている。結婚できないどころか、むしろペットを飼っていることが共通の価値観を見出すためのステータスになっているのだ。
たとえば、婚活サイト・エキサイト恋愛結婚の会員は「ペット・動物が好きな人」でプロフィールが区別されており、ペットを飼っている独身男女の登録数が多い。また、様々な婚活イベントを手掛けるEXEO JAPANやシャンクレールなども、ペット好き限定のお見合いパーティーや婚活パーティーを開催している。
話が合う、食の好みが合う、趣味が合うなど“相性の良さ”を確かめるうえで、それらと同様にペットも互いの価値観をはかるための基準となっているようだ。犬や猫を飼っていることで話が合うし、ペットがいる環境で結婚生活を送りたいと願う独身者も急増している。今や“ワンニャン”は婚活のキューピッドとなる存在。ペットがいるから結婚できない、じゃなく、ペットがいるからこそパートナーを見つけて幸せな結婚生活を手に入れたい。ペットとの共同生活を満喫している人も、たまにはこうした婚活イベントに参加してみてはいかがだろうか。
もしかしたら、今の幸せを共有できる素敵なパートナーと巡り合えるかもしれない。
参考:AERA2015年6月22日号
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