『箱入り息子の恋』のあらすじ
自宅と職場の市役所を往復するだけの平凡な毎日を送っている天雫健太郎(星野源)が主人公。内気で愛想が悪く、趣味は貯金とゲーム、友達がペットのカエルという、ちょっと気持ちの悪い青年です。息子の将来を心配した両親は、親同士が婚活する“代理見合い”に参加します。おかげで健太郎は、今井奈穂子(夏帆)とお見合いすることに。しかし、この女性が盲目だったことから・・・。
星野源の映画初主演作
ミュージシャンで文筆家、映像監督としてマルチに活躍する星野源の映画初主演作です。しかし、35年の人生で一度も女性と付き合った経験がないという、不器用な天雫健太郎役にピッタリです。盲目の女性を演じている夏帆も可憐な感じの女優さんだから、健太郎が守りたいと思う気持ちがよくわかります。
健太郎の両親の役に平泉成と森山良子、夏帆の両親役で大杉漣と黒木瞳が出演しています。この両親のキャスティングも合っていました。入れ替わったら面白くなかったように思います。
恋は盲目
かなり変わり者の健太郎なので、奈穂子の父親に「そんな男に娘はやれん!」と言われてしまいます。反対されると、ますます夢中になる・・・、恋は盲目状態ですね。現代版ロミオとジュリエットを、市井昌秀監督が変わったテイストで描いています。現実に、日本では“箱入り息子”が増えており、“代理見合い”に参加する両親も珍しいものではなくなってきています。
このドラマは、健太郎が恋愛を通して箱(閉じこもっていた自分自身の殻)から出る話です。奈穂子もまた、障害があるせいで両親に大事にされすぎて“箱入り娘”となっており、健太郎と出会ったことで箱から出るきっかけを得ます。
「恋人なんてほしくない、一生独りでいい」とか思っている人は、ひとりだと出るのが難しいのかも。ふたりなら箱から出られるかもしれませんね。星野源と夏帆のファン、それから婚活中の人に見てほしい作品です。
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