人気上昇中の山梨県で婚活?
NPO法人・ふるさと回帰支援センターの調査によると、ここ数年、移住先希望の県別ランキングで「山梨県」の人気が上昇傾向にある。4年前まで15位だったのに、2013年には2位、2014年は1位に選ばれている。なぜ国民は、今、山梨を移住先として希望しているのだろうか。
山梨と言えば、武田信玄、ぶどう、甲州ワイン、富士山などが思い浮かぶ。豊かな自然に囲まれた“田舎暮らし”をイメージする地域だ。ふるさと回帰支援センター内に設置された山梨県エリアで相談員を担当する倉田貴根さんは、山梨県の“人気の理由”を次のように話す。
「新宿から中央本線で山梨に向かうと、高尾付近から自然の風景が多くなります。笹子トンネルを抜けて甲府盆地が開けると富士山が見えてきて、都心から特急で90分ほどなのに違う国へ入ったかのよう。都会の雑踏での暮らしから解き放たれるような感覚が、より多くの人に分かってもらえるようになった結果だと思います」
また、数年前まではシニア世代の移住希望者が多かったのに、近頃は30代~40代のファミリー層の移住希望者が増えているという。
そして、最大の要因として考えられるのは、就職相談窓口の対応が充実していること。
移住先希望の相談に合わせて、同時にハローワーク担当者が就職相談も受け付けている。移住を希望する人に向けて、山梨県の地元企業が「こんな人を探していますよ」と案内し、就職先の面倒まで見てくれるというわけだ。実際に、ふるさと回帰支援センター経由で山梨県へと移住した人は、2013年に52人、2014年は199人へと増加。
また、山梨県の自治体は婚活支援にも積極的に取り組み、独身男女に新しい出会いを提供する「山梨・縁結びサポート事業」の婚活応援サイトも立ち上げている。男性なら山梨で就職し、婚活できるし、女性は山梨県の男性と出会って移住するのも悪くないだろう。
ただ難点なのが、“田舎暮らし”を好まない人には不向き。しかし、将来的な子育てを考えると抜群の立地であることは言うまでもない。婚活は人と出会うだけが全てじゃない。他県に移住するなら、結婚後の生活も考えて住みやすい地域を選ぶのも重要。
いずれにしても人気の高い山梨県。豊かな自然・就活支援・婚活支援の三拍子が揃っている。都心から特急で90分という立地も魅力の一つだ。山梨県の“田舎暮らし”、婚活の参考にしてみてはいかがだろうか。
参考:ふるさと回帰支援センター
参考:婚活やまなし
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