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イタリアの人たちは、恋人やパートナーに「アモーレ(愛しい人)」「テゾーロ(私の宝物)」と呼びかけることが多いです。名前やあだ名などももちろんアリですが、1日のうち80%くらいはアモーレを使っているように思います。
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しかし、例外はどこにでもあるもので、こんなシーンに出くわしました。
■とってつけたような愛情表現は逆効果
友人から「新しくできたレストランでランチしよう」と誘われたときのことです。3席ほど向こうにいた年配のカップルが、女性の誕生祝いを楽しんでいました。
男性は、さかんに「アモーレ、久しぶりにふたりきりになれて僕がどんなにうれしいかわかる?」「アモーレ、今日の君は本当にすてきだ」と、とんかつソース並みに濃厚な愛情表現をささやいていました。
女性のほうはほほえみながら聞いているようでしたが、少しして友人が「あそこのカップルの男性、あやしいわよね。浮気してそう」とポツリとつぶやきました。
「そんなことないんじゃない!?」と返事をした私がまちがっていた…とわかるのはそれから1時間ほどたってからです。
小さな誕生日ケーキとシャンパンを食べおえたたあたりで、女性が「いつもはうちの猫にしかアモーレと呼びかけないあなたが、今日は私をアモーレと呼ぶのね、何年ぶりかしら」とポツリ。
そのひとことをきっかけに彼女のイヤミが始まり、ラストは女性のスマホに入った彼の浮気現場写真の提示にまでエスカレートしていました。
男性は、ひと目でわかるほど青ざめていました。女性はそのまま席を立ち、ボーゼンとしながらもお勘定を済ませ、あたふたと女性を追いかけていく気の毒な男性の姿に、私も友人もクギづけでした。
「誰でも、いくつになってもアモーレって呼んでほしいもの。それがなくなったら相手の浮気を疑うべきなのよ」とドヤ顔で解説する友人。
「そう呼ばせるために何か必要なことは?」と聞いてみると「自分からアモーレって呼びかければいいだけ。そうしたら相手もこたえてくれる」と単純明快な答えが返ってきました。
「逆に、相手のことをアモーレって呼べなくなったら、ふたりの関係を考えなおしたほうがいいかもね」とつけ加える彼女の姿に、「さすが彼氏を途切らせたことがないだけのことはある…」と納得したものです。
ちなみに、筆者がイタリア人彼氏から初めて「アモーレ」と呼ばれたとき、自分のことだとは思わなくてつい挙動不審に。
周りにいた彼の友だちから「アモーレ、って呼ばれたことないの!?」と笑われながら「いままで大事にされてこなかったんだね」と同情され、複雑な気持ちになったのを覚えています。
「恋人やパートナーこそ特別扱いしたい。そして自分がいかに幸せか知ってもらいたい!」と誰かを愛することにとてつもなく積極的な人が多いのが、ここイタリア。
そんな気持ちの現れが「アモーレ」という呼びかけににじみでるのかもしれません。彼氏に「特別扱いされたい。そんな風に呼ばれてみたい」と思ったことがあるなら、まずこちらからしかけてみるのもひとつの手です。
(金丸 標)
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