※この記事は2021年12月15日に更新されています。
結婚して子供を授かってから、離婚や死別などを経て再婚を目指す「子連れ婚活」。一見ハードルが高く思えますが、決して難しいものではありません。
そこで今回は、子連れ婚活の成婚率や「子連れ婚活バスツアー」のメリットを詳しく紹介してから、子連れで再婚する際に注意したいポイントを解説します。
子連れ再婚をしようと考えている方やすでに婚活中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
子連れで婚活して再婚できる?
厚生労働省が平成28年に発表した人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況によれば、平成19年~23年に離婚した者の再婚状況は、夫の場合すべての年次で5年以内の再婚率が25%を超え、妻は30%を超える結果となりました。
全体的に夫のほうが妻よりも再婚率が高くなっていますが、離婚時に30歳代前半までの再婚率が高い傾向となっています。結婚・離婚の年齢が若いほど再婚の確率が高いことが、データに示されています。
年間の婚姻件数約58万件のうち、約17万件が「夫婦両方またはどちらか一方が再婚であるケース」ですので、婚姻全体の4件に1件が再婚です。
参考:厚生労働省「平成28年度 人口動態統計特殊報告『婚姻に関する統計』」
また国内外の社会問題を研究する「ボーダレス・ジャパン」に所属する方の調査では、日本国内におけるステップファミリーは年間約22,000世帯が誕生しているという結果に。
参考:ごはん「日本の「ステップファミリー(子連れ再婚家庭)」の統計データを調べてみた」
全体の4分の1が再婚なら、ある程度婚活を続ければ再婚が叶うと考えることもできますね。
子連れ婚活バスツアーに参加するメリット
シングルマザーやシングルファザーの婚活ではあえて子供を連れて旅行を楽しみながら行うことで、気持ちの負担が軽くなります。またカップルになる前から親の再婚相手候補をチェックできるので、お子さんにとってもいきなり再婚相手に引き合わされる心配がありません。
子供を紹介できる
子供と一緒に参加できる婚活バスツアーなら、最初から我が子を相手に紹介することができます。離婚暦のあることはわかっていてお互いに好意も持っているけど、相手の子供がなついてくれない例もあります。
だから子供と再婚相手の相性も重要です。はじめから子どもの様子を分かってもらっていた方が、スムーズに婚活が進む場合もあるでしょう。
また再婚相手の親子関係を知ることができます。一対一で会ってるときはすごく感じが良さそうな人なのに、子供と一緒だと怒ってばかりという親もいますよね。子連れで参加することで、後々起こりそうなトラブルを予測することができそうです。
少人数か大人数かを選択できる
少人数と大人数の子連れ婚活バスツアーがあります。「少人数の方が落ち着いた雰囲気である」けど「大人数の方が参加人数が多くて出会いの確率が上がる」というように、一長一短あります。
一ヶ所に大勢が集まるお見合いパーティー型式が苦手な人は、旅行を兼ねてバスツアー婚活イベントへ出かける方が、落ち着いて話ができるかもしれません。
ただ注意した方が良いのは、お子さんが人見知りの場合です。知らない人ばかりと接する長時間のバス旅行に参加させるのは、かわいそうです。またバス酔いの激しい子もいるので、お子さんの体質などにも考慮してご参加ください。
親の再婚に子供も参加できる
多感な子供にとって、親の再婚はストレスや心理的な負担になる場合があります。特に子供の知らないところで親が再婚していきなり自宅に再婚相手を連れてくるようなケースでは、親の行動へのショックが非常に大きくなります。
しかしバスツアーとして婚活に参加することで「親の再婚を見届ける」自覚が生まれます。親とは違った視点から相手を見極めながら、時には「応援してあげよう」という気持ちになることもあるでしょう。
再婚に関して話し合いができる
バスツアーでは決められた日程に沿って婚活を進めていきますが、空いた時間に親子だけになる時間をとって、再婚や婚活相手について話し合いをすることもできます。
お子さんが乳幼児であれば話し合いは難しくなりますが、ある程度分別のつく年齢であればツアー中に出会ったお相手に関して感想をもらったり、雰囲気や相性などをみて相手を絞り込んだりして、親子一体で婚活が進められますね。
普段は気恥ずかしくてなかなか話し合いができない間柄でも、婚活バスツアーを通して再婚への考えや思いなどを話し合ってみてはいかがでしょうか。
バスツアー自体も楽しめる
親子で参加すると、婚活バスツアー自体を親子旅行として楽しむことができます。
婚活自体がうまくいかなくてもバスツアーが楽しければ思い出になりますし、小旅行の中で得た情報や体験をもって親子の仲がさらに深まるかもしれません。
親子で出かける機会が少ないほど、バスツアーへ参加した経験が印象に残ります。親の再婚がかかっているために、さらに貴重な思い出になるでしょう。
子連れで再婚するための婚活ポイント
子連れで再婚するための婚活ポイントについて、詳しくみていきましょう。
勢いや流れに任せるのはNG
子連れ再婚の場合、場の勢いや2人の感情だけに任せて結婚を決めるのはNGです。婚活も同様に、マッチングアプリなど手軽に出会える方法を利用してスピーディに再婚しようとすると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
まずは再婚に適した状態や環境であるかをチェックして、自分自身のコンディションや仕事の状況、健康に関する問題がないかどうかなどを踏まえて、婚活を始めましょう。
タイミングや時期を見極める
婚活に自身の就職や転職、子供の進学などが重なると、生活環境は想像以上に慌ただしくなります。気持ちが焦っているときほど冷静な判断ができなくなるため、婚活にもネガティブな影響を及ぼすおそれがあります。
周囲からの協力や理解があり、子供の生活環境やメンタルも安定していれば、婚活ができるタイミングと判断できます。
子供の心や暮らしに配慮する
子供が同居しているうちは、子供の存在を置いて婚活を進めないように注意しましょう。
「最初は反発されるだろうけれど、いずれ慣れるだろう」と気楽に考えず、子供の学業や意思決定に悪影響が出ないように配慮してください。
万が一「まだ再婚しないで」などと言われたら自分の意見を押し通すのではなく、子供の心情を一度受け止めてから、冷静に話し合って婚活を進めることをおすすめします。
婚活バスツアーにはメリットが多い
親子参加型のバスツアーとしても楽しめる子連れ婚活バスツアーは、結婚相手の第一印象や雰囲気を見ながら出会いを期待できるイベントです。
お子さんにとっても貴重な思い出になる可能性がありますが、再婚に関して気持ちが乗らない場合は無理強いせず、子供の気持ちを尊重するようにしてください。
子連れ婚活は難易度が高い印象があります。しかし適切なタイミングで結婚相談所や信頼のできる主催者の婚活イベントを活用することで、後悔のない婚活から幸せを掴みましょう。
監修者情報
結婚相談・婚活アドバイザー 田村智泰
「婚活で人生が変わった。」「結婚相談所で運命のパートナーに出会えた。」そんな方を1人でも増やせるように、結婚相談・婚活アドバイザーの立場から結婚相談・婚活業界の健全な発展を支援しています。
ライフデザインカウンセラーベーシック講座 第140230号
日本ライフデザインカウンセラー協会HP:https://www.counselors.jp/