■嫉妬していることを認める
私自身、以前は嫉妬の塊のような女でした。恋人の近くにいる女は、みんな彼を奪おうとしているとまで思っていたくらいです。
でも私は、自分が嫉妬深い女だとは認めていませんでした。どうしてかわかりますか? それを認めてしまうと、自分がとても醜い女のような気がしたからです。
小さなことで感情的になる女だなんて知られたら、彼から愛されなくなってしまう、嫌われてしまうと考えていました。
実際、嫉妬心を抑えながら、彼を笑顔で送りだしていました。“理解のある女”を装っていましたが、がんばればがんばるほど、うまくいかなくなっていることを実感していました。
そんなとき、そのときの恋人にいわれた言葉があります。
「そうやって、いい子ぶっているかもしれないけど、スゲー伝わってくるんだよ! それが重すぎる! 嫌なら嫌っていえばいいだろ!」
いわなくても伝わってほしいと、どこかで思っていたんです。それが彼を苦痛にさせていることにも気づきませんでした。
そのときに初めて「ああ…私、いろいろなことに嫉妬してたんだ」と心から思いました。そしてその瞬間、背負っていた無駄な荷物を下ろせたような気持ちになったんです。
■何に嫉妬しているかを知る
嫉妬していると認めると、ある変化が生まれます。それは「嫉妬しちゃうよね」と嫉妬している自分自身を認めること。じつは、これがとても大きいのです。
感情というのは、認めることで上手に付きあうことができます。どんなトラブルも、そのトラブルを認めることで解決策や最善方法を模索できますが、それと同じことといえます。
「嫉妬しちゃうよね。うんうん」と自分自身を受けとめてください。そして、どんなことに嫉妬しているかを知っていきましょう。
私の場合は、自分以外の女性と会うことでした。しかし、私と一緒にいるときに、女性と話をしても嫉妬はしませんでした。私がいないときに、私以外の女性と話すことが嫌だったんです。
できるだけ細かい状況で、どんなときに嫉妬しているかを知っていきましょう。そうすることで、嫉妬するときとしないときのちがいを知ることができます。