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メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。
今回は、「結婚できない劣等感とずっと一緒に生きていかないといけないでしょうか」というMiさん(31歳・自営業)に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。
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■Miさんのお悩み
今年32歳になります。大人になってから、真剣で長い恋愛を2回しましたが結婚までいたりませんでした。
今も彼氏はいますが、また結婚できないんだろうなと思ってしまいます。
家族・友人との関係も円満ですし、仕事も順調、精神的にも物質的にも満たされて生活できています。
しかし、私は結婚していませんし、子供もいません。女性として選ばれなかった、生物として淘汰されたんだなと思って、ふとした瞬間に生きていることが虚しくなります。
毎日毎日楽しんでいればいつかは諦めて虚しさを感じることがなくなりますか。
あるいは、心の持ちようをすっかり変えることができるようになりますか。
■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんより
Miさん、こんにちは、いかり屋圭子です。「結婚できない」と思っていらしてその劣等感に苦しんでいらっしゃるのですね。
この質問だけではわからないのですが「女性として選ばれない私」という自分に対するイメージは、もしかしたら、もう昔からお持ちなのではないでしょうか。
何か思い当たることはありますか。
私が不思議に思ったのは、今、彼がいるのに「また結婚できないんだろうな」とMiさんが思っていることです。
まさにこの思いが、結婚を遠ざけていると思うのですが、どうしてそう思いますか?
2度あることは3度あるからでしょうか。いえいえ、Miさんが真剣で長い恋愛をしたけれど結婚に至らなかったのは「たまたま」ですよ。
そして、「もう32歳だから」でしょうか。もしそう思っていらっしゃるとしたら、笑い飛ばしましょう。「もう32歳」ではなくて「まだ32歳」です。まだまだスタートラインに立ったばかりです。
辛くて悲しくて落ち込んでいる時は視野が狭くなりますが、客観的な立場から申しますとそうなのです。
Miさんはまだまだ結婚できる可能性に満ち溢れているし、遅くないのです。むしろ、結婚に近づいていると申し上げたいくらいです。
結婚は、たぶん「結婚したい」と思っている人がしますよね。Miさんは結婚したい、けれど「できなかった」と思いこんでおられます。
「できなかった」と決めてしまうには早すぎるのです。若すぎるのです。なので「できなかった」と言う過去形の言葉で決めつけてしまうのはやめましょう。
自分のことを「結婚できない人」という前提で扱ってしまっていますよ。
「結婚できない人」と決定事項にしてしまうなら、それは暗い気持ちになるでしょうし、結婚できなかった自分はどうするのか、どんな気持ちになるのかということを考えてしまいますよね。
けれど、「私は結婚する人なのだ」と前提を変えてしまったらどうでしょう。もしかしたら、今お付き合いしてる方と順調にするかもしれないし、その後に知り合う方とするかもしれません。誰とするのかはわかりませんが、可能性はいつでも「ある」のです。
「可能性がない」と「今」決めてしまっているのは、実はMiさんご自身です。
「結婚できなかった」と過去形で言い切ってしまえば、自ら未来の可能性を0パーセントにしているのと同じです。
結婚できなかった自分が、女性として選ばれず、生物として淘汰されるのだというネガティブなイメージをし続けるのではなく、「結婚した自分ならどうしてるだろう」と「ワクワクすること」をイメージして考えてみてください。
そして、不思議なことに「逆」なのですが、「ワクワクすること」をしていると、結婚が近づく気がします。
「毎日毎日楽しんでいればいつかは諦めて虚しさを感じることがなくなりますか」と書いていらっしゃいますが、逆ですよ。
毎日毎日楽しんでいれば、結婚を諦めるどころか結婚が近づいてくると思います。
そんなにしたい結婚を、簡単に諦めるのではなくて「結婚したいのだ」という自分の気持ちに正直になってください。
2回真剣に付き合ったけれども結婚に至らなかった、悲しくて惨めな気持ち。
そこで「結婚できるはずがない」と自分を卑下したり拗ねるのではなく「やっぱり私は結婚したいのだ」ともう一度素直に前を向いて欲しいのです。
「結婚したい」と思う気持ちはとても素敵です。
「心の持ちようをすっかり変えることができるようになりますか」については、答えはイエスです。「結婚なんて簡単」と思っていてください。今のMiさんの頭の中には
「結婚は難しい」
「私は結婚できなかった人」
「私は選ばれなかった女性」
という言葉が呪いのように占めているのではないかと思いますが、この言葉を
「結婚なんて簡単さ♪」
「どうせ私は結婚する人だし♪」
「どうせ私は選ばれる女性だし♪」
という言葉に変えてくださいね。最後に音符マークをつけるくらい明るく、そして笑い飛ばすような気持ちで顎をあげて呟いてください。
もし私がMiさんにお会いしたら「絶対に結婚できます」と笑いとばしてあげたいくらいです。
それほど「言葉の力」というのは強いのです。自分が自分にかける言葉の力は一番強いのです。
どうぞ、自分で自分の未来をネガティブに決めてしまわないでください。Miさんは自分が望めば結婚できるし、選ばれます。それは自分で「先に決めること」です。
すぐには信じられなくても勇気を出してまず決めてくださいね。
「結婚する私」「選ばれる私」は「諦め方」を考えることはありません。「結婚する私」はきっと自分が楽しくて、笑えて、好きなことをするのではないかしら。
そして、結婚してもしなくても人生は素晴らしいです。独身でも既婚でも人の価値に変わりはありません。Miさんも私の年齢になればきっとわかります。結婚しようね。かげながら応援しています。
(いかり屋圭子)
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