神奈川県の婚活支援、9月からスタート
「そこまでして婚活を支援しなくてはならないのか?!」そう話すのは神奈川県の黒岩祐治知事。(朝日新聞より抜粋)
国から受けた交付金の一部を使い、1,900万円の予算を組んでスタートした神奈川県の婚活支援事業。
婚活を応援する情報を集めたホームページ「恋カナ」を8月に開設し、これから様々なイベントや企画を実施しながら独身男女の婚活をサポートしていくとのこと。
すでに恋カナのコンテンツでは来年1月までの婚活イベントが紹介されており、参加者の募集・申込受付が始まっている。
第1回目の企画は、「恋カナ!ツアー」と題し、神奈川県内の観光地を訪ねながら男女がコミュニケーションを深める婚活バスツアー。
9月~11月まで計5回のツアーが開催されるのだが、受け付け開始から応募が殺到し、すでに募集は締め切られている。
婚活バスツアーのほかにも、農業をテーマにした婚活イベントや横浜の夜景を見ながら交流する婚活パーティーなど、様々な企画が予定されているようだ。
黒岩知事は8月の会見で“おせっかいぶり”を認め、「人口減少や少子化問題の改善につながればありがたい」と前向きな言葉を述べた。
また、未婚率の増加に歯止めをかけるべく、「結婚したいけどチャンスに恵まれない独身者の背中を押していきたい」と婚活支援に対する意気込みを強く語った。
恋カナ!ホームページでは、県内の自治体による結婚支援情報やデートスポットの紹介など、婚活に役立ちそうな情報を随時更新していくという。
神奈川県内の生涯未婚率は、2011年の時点で男性が21.97%、女性は10.73%となっている。
30年前と比べると男性の未婚率は10倍ほど増加しており、独身者が増え続けている現状に神奈川県も頭を抱えているのだ。(女性は約2.5倍)
神奈川県に限らず全国的に見ても未婚率は増加傾向。この状況に危機を感じ、国も本格的な婚活支援に乗り出した。
少子化対策や高齢化問題を背景に考え、婚活支援事業に対する資金を国が各地域に配っており、全国各地の自治体が様々な婚活支援サービスに力を入れて取り組んでいる。
結婚相談所や婚活パーティーなどを利用する以外にも、出会いの可能性を広げるために地方自治体の婚活支援サービスを併用して利用するのも効果的な手段。
思わぬ機会から出会いにつながることも珍しい話ではない。厚生労働省の調査によると、「結婚したくても出会いの場がない」と悩んでいる独身男女が多いそうだ。
学生時代とは違い、社会人になり仕事をし、プライベートでも行動範囲が狭くなるにつれて異性と出会う機会が少なくなっていく。
しかし、本当に出会いの場が無くなってしまったのだろうか。
確かに出会いの場は限られているが、チャンスがあっても踏み出していない人が多いのも事実。
本当に結婚したいなら、積極的に用意された出会いの場を活用したほうがいい。自治体の婚活支援サービスも、出会いを広げるチャンスの一つ。
住まいの役所や自治体のホームページを確認して、利用できそうな、参加できそうな婚活サービスがないかをあらためてチェツクしてみよう。
参考:恋カナ!
参考:神奈川県ホームページ