婚活ブームの到来
2007年に誕生した婚活という言葉。異性との出会いに向けて自分磨きをしたりイベントやパーティーに参加したりと、積極的に結婚活動を行う独身者を指す言葉です。当然ながら、2007年以前にも婚活に似た動きはあります。しかし、それまではお見合いが主流で、現在のような結婚相談所を介してのお見合いではなく“知人の紹介”というのが自然な流れでした。
つまり、近所の“おせっかい”なおばさんが縁談話を持ち掛けてくれていたわけですね。お見合い写真を見せて、「この人どう?勤め先も立派で優しそうな男性よ。一度、会ってみたら?」といった感じ。でも、恋愛結婚に比べてお見合い結婚となれば“誰かの力を借りて結婚する”というマイナスイメージが強かったため、お見合いに対して消極的な人も多かったと思います。
婚活がブームで状況は大きく変わりお見合いへの抵抗感や消極性も薄れていった
お見合い以外にも婚活パーティーや街コン、合コンや婚活イベントなど様々な出会いの場が用意されていて、婚活に取り組みやすい環境が増えています。それにも関わらず未婚率は増加する一方で、独身者の数は過去最高と言われるほど。
男性は35%、女性は27%が一度も結婚しないまま生涯を終えると言われる生涯未婚率。出会いの場は用意されているのに、解決する気配のない未婚率の問題。
やがて少子化や高齢化社会の問題にまで発展し、政府も各地域と連携して婚活支援事業に力を入れています。ここまで婚活しやすい環境になったのに、なぜ、独身者が増え続けているのでしょうか。そこには、収入の不安定や雇用の問題など経済面での不安も関わってきますが、一番の理由は「本気で婚活を始めないと結婚できない」ということに気づいていない独身者が多いからです。
要するに、本気で婚活をしているのは一部の独身者だけ。あとは、出会いの場に参加しても“とりあえず”という感覚の人が多いわけです。
「年齢を重ねれば、その分だけ結婚から離れていく」、そのことを自覚しなければ、本当に生涯未婚率の一人となってしまいます。これは、歳をとるとモテないということではなく、生涯未婚率のデータから見る現実的な予測。なるべく若いうちから本気で婚活に取り組み積極的に出会いを求めることが、現代社会において結婚するための解決策と言えるでしょう。
用意されている出会いの場
そのなかでも特に20代後半~30代の独身男女。“結婚しにくい時代”と悩まれる現代、30代を過ぎると結婚を意識する異性との出会いが極端に限られてきます。実際に、30代の独身者に「どうして結婚できないの?」と聞くと、「出会いがない」と答える人がほとんど。
出会いがなければ当然ながら結婚など実現しないわけで、だから「出会いのために本気で婚活を始める必要がある」と一刻も早く気づかなくてはならないのです。また、地方になるほど周りや世間の目を気にして婚活に参加しない独身者が多い傾向にあります。
たとえば自治体や地域の役所が主催している婚活イベントなど身近な出会いの場に参加しないのはもったいないことで、せっかく用意されたチャンスを活かしきれていません。民間の結婚相談所が開く無料相談会やお見合いパーティーについても同じ。出会いの機会が増える場には前向きな気持ちで参加しましょう。
しかも、結婚相談所やお見合いパーティーなど本気度が高い人が集まる場での出会いは、結婚に発展するスピードも速くなります。「本気で結婚したいと思っている人が集まる出会いの場」は、間違いなく婚活にとって意味がある場所です。
それから、婚活をしない人の中には“コミュニケーションが苦手”という人も少なくありません。異性とのコミュニケーションに慣れていないから婚活しないのは悪循環を生む原因。
確かに、そういった人にしてみれば会話したり交流を深めたりするのは簡単な話じゃないかもしれませんが、前に進まなければ現状は変えられないまま。いつまでたっても苦手なままでは、言うまでもなく独身を通すことになります。結婚して素敵なパートナーと暮らしたいと思うなら、慣れていくしか克服する方法はありません。
これまで異性との交流を遠ざけてきたのだから仕方ないこと。だからこそ、積極的に出会いの場へと参加してコミュニケーションを楽しみ、異性と交流するべき。まずは小さな一歩からでも現状を変えていくことが大切です。本気で結婚したいなら本気で婚活を始めることが、結婚に近づくための最善の方法と言えるのではないでしょうか。