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「愛する」ことは「つくす」ことだと思って、ついつい献身的な付きあい方をしてしまっていませんか? しかし、つくせばつくすほど、関係が悪くなってしまうケースもよく見られます。
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ワシントン大学で「愛の研究」を行っているジョン・グレイ氏は、ベストセラー本『ベストパートナーになるために』(三笠書房)のなかで、つくすことをやめる効果についてこう語っています。
女性は他人を満足させるために生きていくことがいかに自分自身をないがしろにしてきたかに気づくようになり、男性は他人を尊重し、尽くしてあげることがいかに自分を高め、満足感を与えてくれるかを認識できるようになる。これが男と女の最大の変化であり、成長である。
出典:『ベストパートナーになるために』(三笠書房)
少し難しいですが、このセオリーを元に、より良いパートナーシップの保ち方を探っていくと、「つくす」ことをやめることが「愛」である理由が見えてきます。
私たちは、ひょっとしたらもっとラクに恋愛や結婚生活を送ることができるのかもしれません。
■世話を焼きすぎると男性はイラ立つ?
女性に特有の性質を考えたとき、まず思いつくのは「母性」。もちろん個人差はありますが、「母性的な人は優しい」というステレオタイプを、私たちは抱きがちです。
しかし、この「母性」は男性にとって、ときに厄介なもの。あれこれ世話をしすぎると、「自分の力を信頼されていない」という反発心が男性のなかに起こり、その感情が女性に対しての嫌悪感につながってしまうのです。
私たちが良かれと思ってしてあげたことが、まったくの裏目にでてしまう。よくある不可解なすれちがいは、じつは「愛」の解釈の相違で起こっています。
■「つくす」を減らすと、新たな恋がはじまる!
では、どうすればより良い関係性を続けられるのでしょうか。まずは、少しずつつくす行為をやめていかなければなりませんが、ここでひとつ覚えておいてほしいのは「極端にすべてをやめる必要はない」ということ。
いきなりゼロにすると、ほかの誰かにつくすことが人生の一部となっていた女性は、しばらくすると苦しくなってしまいます。ぜひ、ひとつ、ふたつと無理のない程度に、しかし意識的に減らしていってみてください。
そして、「つくす」ことを手放して得た時間やエネルギーを使って、あなた自身が情熱を向けられる「何か」を探してください。あなたが何かを学びはじめると、人生はより新しい方向で輝きはじめるという不思議な現象が起こります。
すると、男性がまたあなたを追いかけたくなるのです。万が一、変わりはじめたあなたについていけず、離れて行ってしまう男性がいるとしても、あなたはそれほど気にならないと思います。
なぜなら、いまはあなたがあなた自身を愛するという、すばらしい経験をしているからです。あなたの人生の主役はあなた。決して相手の男性ではありません。
■本当の愛は、女性が自分を大切にすることからやってくる
ジョン・グレイ氏の言うように、男性が愛する人につくすことの深いよろこびを知って人生の満足感を得ていくならば、私たち女性は、男性にその満足感を気づかせてあげるのが最大の愛ではないでしょうか。
つまり、男が本当に愛を知る作業を引きだすという「つくさない愛」と言えるでしょう。
何かを一生懸命にすることよりも、「何もしない」ことで大きな気づきや変化を生む場面に出会ったことはありませんか? 女性が自分を大切にしていて、生きていることをありのままに楽しむことで、男性のなかに自然と「つくしたい」という気持ちが生まれていく。
それは、自然界のサイクルにも似た、本当にうまくできた男女のあり方のように思えます。
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