※この記事は2021年11月5日に更新されています。
とりあえず出会いを探し続ければ、婚活が必ず成功するわけではありません。注意しなければならないのが、現実をよく理解して正しい婚活を行うことです。女性の中には今の婚活の現実が見えていない方がいるようです。
そこで最近の婚活事情として押さえておきたいポイントについて解説します。また勘違いといえる婚活をしている女性の特徴についても紹介するので、自分が間違った婚活をしていないかをチェックしてみてください。
目次
結婚したい女性が知るべき婚活の現実
素敵な男性と結婚するためには、婚活の現実を理解しなくてはなりません。そこで結婚したい女性が知るべき婚活の現実については、5点に分けて解説します。
結婚相手ではなく恋愛相手を探している婚活男女が多い
インターネットで「婚活」と検索すれば合コンやパーティーといったワードがヒットしますが、実際のところ本来の婚活とはズレが生じているような気がします。婚活は結婚活動の略称。つまり結婚相手を探すために行うのが婚活。ところが実際には合コンやパーティー会場で、恋人候補者を探している男女が多いわけで・・・。
婚活というからには、大前提が結婚相手。収入や職業、結婚観や価値観を知るのは結婚するうえで当然のこと。生活を共にして子どもや老後のことなどを考えると、当たり前ですよね。でも最近の婚活事情は何かがズレています。
「初めから収入を聞くな」とか「あまり価値観を探るな」といった不思議な助言が婚活のノウハウとして出回っているのは何故でしょう。確かに本人が合コンやパーティーで恋愛候補者を探している自覚があるなら、初めから年収や結婚観を聞くのはNGだと思います。
出会った日に結婚を意識されると、荷が重いと感じて男性のほうから離れていくでしょうし。しかし結婚相手を探している以上、間違ったノウハウを真に受けているようじゃ結婚は遠のくばかりです。恋愛候補者を見つけているわけではありませんよね?
たとえば、「1年以内に結婚する」、「結婚を前提にした人と出会う」といった目標があるとした場合、今も昔も結婚に直結する活動は「お見合い」。収入や勤め先など、ある程度の情報が最初から揃っているので、あとは価値観や結婚観をすり合わせながら結婚相手として問題ないかを確かめるだけ。婚活の王道手段です。
それでも合コンやパーティーを婚活のステージと言い切るのであれば、「自分で情報を集めるお見合い」という自覚をもつ必要があります。しかも情報を集めるだけではなく、気になる相手と1対1になれるシチュエーションまで自力で辿りつかなければならない・・・。セオリーを初めから自覚しているのであれば婚活になりますが、ただ単に合コンやパーティーでラッキーを待っているのは婚活とは言えないような気がするのです。
婚活に対する考え方、実は男女間でもズレが生じています。婚活パーティーに参加しておきながら、「初めから年収を聞いてくる女性はちょっと・・・」なんて場違いなことを言いだす男が大勢いるのが現実。思わず、「婚活の意味、分かってらっしゃいます?」と問いかけたくなるような勘違い男。私だったらパーティーそっちのけで説教しちゃいますね。
婚活サイトも同じで、出会い系と勘違いしているせいかやたら本題にたどり着くまで時間がかかる男。「年収は?」と聞けば、「まずはお互いのことを分かってから」なんて言い返してくる有様。つまり結婚したいと願っている女性に対して、男性は恋愛候補者を探す傾向が強いということ。男女の意識のズレが合コンや婚活パーティーの現場にも影響して、婚活とは思えないほどグダグダなやり取りが行われているわけです。
草食男子や絶食男子が増加している
あげくの果てには絶食男子も出没しているようで、独身女性にとって婚活が過酷なフィールドであることは言うまでもありません。婚活の近道が結婚相談所やお見合いと分かっていても人それぞれ悩みがあり、「コストの問題」「世間体の問題」「プライドの問題」など様々な想いから自力で解決する道を選びがち。もちろん自力で解決できれば一番の方法。
しかし色んなズレが生じていると、正直なところ早い段階で得策を見つけなければ追い込まれていくのも現実。女性の自立が目立つようになり、さらには草食男子の繁栄、ネット社会が引き起こす情報のミスリードなどなど。現在までに築きあげられた様々な要因が、婚活のズレを生み出したのではないかと。
結婚できないのはあなただけの問題ではない。時代の変化、社会の環境変化が婚活の障害になっているのではないかと思う次第です。今の世の中、限られた選択肢の中から結婚に一番近い選択が求められます。合コンやパーティーでズレを感じながらも自力で歩む道なのか、それともセオリーに従ってお見合いという王道の手段を選ぶべきなのか、今こそ真剣に見直すときではないでしょうか。
男性より女性のほうが結婚意欲が高い
厚生労働省が2010年に行った調査によると、男性に比べて女性のほうが結婚意思が高いことがわかりました。「いずれ結婚するつもり」と答えた男性が84.8%だったのに対し、女性は87.7%です。また「一生結婚するつもりはない」と答えた男性は10.4%、女性は8.0%でした。
しかし「男性のほうが結婚したいと思っているはずだから、私はステキな人が現れるまで待っていれば良い」なんて考えてしまうと、取り残されてしまう恐れがあります。また「絶対に結婚したい!」と考えている女性は積極的に行動しているはずですから、負けないために積極的に婚活することについて検討してみてはいかがでしょうか。
参考:厚生労働省「第2章 多様化するライフコース
婚活は品定めされる世界
婚活を始めると「時間はかかるかもしれないけれど、ステキな人と出会えるはず」と思っている女性も多いのでは?現実には、条件を落としてもなかなかお相手が見つからないと悩んでいる女性もいます。
恋人探しではなく本気で結婚相手を探すために婚活をしている男性は、とにかく真剣です。「どの女性と結婚して幸せになれるか?」をまじめに考えています。つまり女性が本気で品定めされている状態だといえるでしょう。
「婚活サイトに登録すれば結婚できる」、「結婚相談所にならステキなお相手がいる」とワクワクした気持ちで婚活を始めても、なかなかうまくいかずに落ち込んでしまう方がいます。シビアな世界であるということをしっかり理解したうえで婚活に取り組んでいかなければなりません。
結婚しても専業主婦になれるとは限らない
女性の中には、結婚したら仕事を辞めて専業主婦になりたいと考えている方もいるでしょう。ただ近年は共働きの世帯が増えており、共働きではない世帯を上回っています。また男性側の本音としても、できるだけ奥さんに稼いで欲しいと考えている方が多いようです。
男女共同参画局が発表したデータがあるのでご紹介しましょう。2016年のデータではありますが、男性のうち「女性は職業をもたないほうがよい」と答えたのはわずか3.8%。52.9%の男性は「子供ができても、ずっと職業を続けるほうがよい」と回答しました。また「子供ができるまでは、職業を持つほうがよい」と回答したのは9.6%です。調査結果から、多くの男性が共働きを望んでいることがわかります。
参考:男女共同参画局「女性が職業を持つことに対する意識の変化」
「結婚すれば専業主婦になれるはず!男性も望んでいるはず!」と考えていた女性は、現実的を知らなければなりません。専業主婦になるためには男性が稼がなければなりませんが、難しい現実があります。
婚活を勘違いしている女性の特徴
女性の中には、少し婚活を勘違いしている方がいるようです。婚活を勘違いしている女性に見られる特徴をご紹介します。自分に該当していないかをチェックしてみてくださいね。
自分磨きに対する意識が過剰である
婚活の一環として、自分磨きに取り組んでいる方も多いでしょう。もちろん魅力的な女性になろうと努力するのは良いことです。ですが間違った方向で自分磨きしないように注意しましょう。
例えば、自分磨きをした結果「私と釣り合うようなレベルの高い男じゃなきゃ駄目」と考えるようになってしまうと、婚活はなかなかうまくいきません。外見だけでなく内側も磨き、ステキな女性を目指しましょう。
高望みし過ぎている
相手の男性の理想が高すぎる方も、正しい婚活ができているとはいえないでしょう。「男性は頼りがいがあるべき」とか「高収入であるべき」と、決めつけて婚活するのも良くありません。
特に年収について、いくらを希望していますか?「700万円は欲しい」とか「できれば1,000万円以上が良い!」という方がいるのではないでしょうか。しかし現実を見てみると、男性の平均給与は以下の通りとなっています。
- 20~24歳…288万円
- 25~29歳…394万円
- 30~34歳…485万円
- 35~39歳…580万円
- 40~44歳…635万円
- 45~49歳…676万円
- 50~54歳…707万円
- 55~59歳…697万円
700万円をこえている男性は、50~54歳のみでした。20~24歳にいたっては300万円にも達していません。そのため「若くて高収入な男性と結婚したい!」というのは、現実的とはいえないでしょう。もちろん平均より高収入を得ている方もいますが、自分が結婚相手として選ばれなくてはなりません。
また女性の中には「素敵な男性と結婚しなければ、幸せになれない」と考えている方もいるようです。しかし「条件を一切妥協しない」と考えると、相手探しは困難を極めます。
愛されようとばかりしている
お相手のどこを「良い」と思うかは、人それぞれです。男性にモテれば必ずしも婚活が成功するとはいえません。
「婚活成功のためにはモテなければ」と考えて自分を良く見せることに必死になってしまうと、かえって魅力が損なわれてしまう可能性もあります。自分ばかり愛されようとするのはNGです。
出会いに受け身姿勢である
「男性からアプローチするもの、自分からいくのは良くない」と考えることを止めましょう。受け身姿勢になってしまうと、出会いのチャンスを逃してしまいます。
ステキな男性とめぐり合っている女性ほど積極的にアプローチしているので、受け身姿勢にならないようにしましょう。
女性としての魅力を勘違いしている
「運動ができない」とか「漢字が書けない」などの苦手な面を「男性が可愛く感じるポイント」だと勘違いしている女性がいます。「あれもできない」、「これも苦手」と間違ったアピールをしないように注意しましょう。
できないアピールをしてしまうと、「何もできない女性」や「自立していない女性」などの印象を男性に持たれてしまう可能性があります。
現実を理解して婚活の失敗を防ごう
婚活をするうえでおさえておきたい現実や勘違いしがちなポイントなどについて解説しました。結婚相談所や婚活サイトに登録するだけで、ステキな相手が見つかるわけではありません。
更に間違った方法で婚活をしていると失敗しやすくなるので、注意が必要です。女性はどのようなことを勘違いしがちなのか、現実の婚活事情はどのようになっているのかを押さえておくと、実際に婚活した際に失敗しづらくなるでしょう。
監修者情報
結婚相談・婚活アドバイザー 田村智泰
「婚活で人生が変わった。」「結婚相談所で運命のパートナーに出会えた。」そんな方を1人でも増やせるように、結婚相談・婚活アドバイザーの立場から結婚相談・婚活業界の健全な発展を支援しています。
ライフデザインカウンセラーベーシック講座 第140230号
日本ライフデザインカウンセラー協会HP:https://www.counselors.jp/