婚活カウンセリングに訪れた今年33歳になるA子さん
見た目も可愛らしく、性格も穏やかで気が利くし、人を惹き付ける魅力のある女性です。婚活に悩むようには見えないけれど、本人いわく、「モテてきたと思います。でも、だからって恋愛上手ってわけじゃないのが辛いところです…」と恋人を見つけるのに苦労しなかった女性ならではの悩みを話してくれました。
■与えられることばかりに慣れてしまった
恋人が途切れた事のなかったA子さんでしたが、33歳を超えたころから、なかなかお声がかからなくなってきたそう。
「あれ、なんだか最近お誘いがない。そろそろ婚活真剣に考えないとダメなのかも…。」そう感じ始めてからというもの、急にこの先が不安になり婚活を意識するように。そこで、いざ行動! と思ったのはいいけれど、恋愛するにはいったい何から始めたらいいのかがさっぱりわからず、とにかくまず婚活パーティに出かけたそうです。
しかし、そこにいるだけでは声がかかることもない。では、自分から声をかければいいのだろうけれど、待っている事しか知らなかった自分には、声をかけるただそれだけのことが想像以上にハードルが高く、ただ立ちすくむばかり。
何故パーティで仲良くなれるのか分からない、私には難し過ぎると打ちひしがれて帰ってきたそうです。
そもそも、自分からお誘いするとか告白するとか、33年間一度もしたことがない彼女は、「アプローチって何?」という状態から今も抜け出せないんだそう。
これを聞いて、私はとても共感しました。実は婚活相談にいらっしゃる女性にこうした方たちが多いんです。
■いったい何が足りないの?
モテるくらいだから人として魅力ある彼女たちですが、いったい何が足りないのか。
それは、いつも、与えられることだけに慣れてきたから、自らが先に与える側の立場に立ったことがない。そのことが彼女たちを苦しくしているのです。愛情や好意を与えられて拒否した経験はあっても、拒否された経験がない彼女たちは、決して傲慢なつもりはないのです。
しかし、まず自分に与えられることが先で、もし自分から与えるならば、それ相応の見返りは得られるものという期待値が高くなりがちです。そして、力を振り絞っていざ与える立場に立った時、拒否されようものなら、その落ち込みは激しくなかなか立ち直れないのです。
■与えることに見返りは求めない
「まずしてもらってから考える」とか「せっかくしてあげたのに」という気持ちが湧けば湧くほど、見返りがなかったり拒否されたりすることに非常に敏感になってしまいます。しかし、人はその時々に応じて、臨機応変に与える側に立つこともあれば、与えられる側に立つこともあって当たり前。そして自分がまず与える人になるのは大人への一歩でもあるのです。
その経験値が浅いこと自覚し、「まずはただ与えればいい、その答えは自分ではなく相手が自由に決めるべき事」「与えるから与えられる、自ら動かなければ答えも見返りもない」そんなシンプルな事をしっかり認識してみましょう。それがモテ女子タイプの、大人への、そして結婚への第一歩です。
(水野真由美)
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