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およそ6割の男性が共働きを求めている
結婚相談所「楽天オーネットが25~39 歳の独身男女に「結婚に関する意識調査」を実施。意外にも、「結婚相手の年収を重視する」と答えた女性の割合は58.4%で、6割を下回る結果。予想では8割以上の女性が男の年収を気にしているかと思ったのですが、およそ4割の女性に関しては、結婚相手に求める条件として年収は意識していないようです。
また、同じアンケートを男性にも行ったところ、10人に一人が「結婚相手の年収を重視する」と答えています。年収が重要と答えた女性の割合を都道府県別でみると、1位が熊本(75%)、2位が宮崎(71.4%)、3位が鹿児島県(70.4%)。
男性は1位が大分(31.6%)、2位が沖縄(23.5%)、3位が福井県(18.4%)という結果に。もっとも低かったのが男女ともに和歌山県。女性は28.6%、男性に至っては0%でした。これも県民性の一種なのでしょうか。
<結婚を決める際、相手の年収を重視しますか?>
■重視する ■重視しない
男・・・10.3% 男・・・89.7%
女・・・58.4% 女・・・41.6%
さらに、「年収ゼロの相手と結婚できますか?」といった項目では、96.6%の女性が「結婚できない」と答えています。そりゃそうですよね。年収は気にしないと言っても、さすがにゼロだと話になりませんね。
驚いたのは、57.8%の男性が「年収ゼロの女性とは結婚できない」と答えたこと。単純に考えて、およそ6割の男性は結婚後も女性に共働きを望んでいるということになります。年収のボーダーラインは、男性が150万円~300万円、女性は350万円~500万円を結婚相手に求めていることが分かりました。全国平均にすると男性が178万円、女性が471万円。
<年収ゼロの相手と結婚できますか?>
■結婚できる ■結婚できない
男・・・42.2% 男・・・57.8%
女・・・3.4% 女・・・96.6%
男女別の結婚相手に求める年収
男性の全国平均・・・178万円
250~300万円・・・15.2%
女性の全国平均・・・471.2万円
450~500 万円・・・21.5%
350~400 万円・・・16.6%
250~300 万円・・・11.7%
25~39 歳の独身男女6232人に対するアンケート集計
年収471万円は35歳以上
では、実際の年収と見比べてみたとき、この理想は結婚条件として当てはまるのかを確認していきたいと思います。2014年に国税庁が発表した「民間給与」の統計結果を参考にしながら照らし合わせていきましょう。
上記グラフを見ると、男性の平均所得が年収511万円、女性は272万円となっており、客観的に考えれば問題ない金額ですが、年代別で見てみると差は歴然です。特に男性はバラつきが激しく、金額の差も大きい。男性が年収400万円を超えるのは30代に入ってから。40代を超え、500万円の年収にたどり着くといった感じ。40代後半から50代前半がピークで、600万円~650万円の年収となっています。
女性が男性に求める年収471万円(全国平均)を照らし合わせると、35歳~39歳のゾーンに当てはまりますね。25歳~30代前半の男性と結婚を希望としている女性は、あまり年収には期待しないほうがいいかも。もちろん、年齢だけではなく職業によっても差が出てくるため、若い男性でも年収400万円代を得ている方もいるでしょうが、国税庁の統計から判断するとこれが現実。全国民の所得を把握している国の機関なので、リアルな数字としか言いようがありません。
<年齢別の所得額と平均年収>
年齢 男性 女性
70歳以上・・・360万円 201万円
65~69歳・・・387万円 204万円
60~64歳・・・460万円 221万円
55~59歳・・・629万円 275万円
50~54歳・・・649万円 281万円
45~49歳・・・638万円 292万円
40~44歳・・・568万円 290万円
35~39歳・・・499万円 297万円
30~34歳・・・438万円 294万円
25~29歳・・・371万円 295万円
20~24歳・・・265万円 226万円
19歳以下・・・142万円 106万円
年齢平均・・・ 511万円 272万円
譲れない年収のボーダーラインを見極める
考え方は3つに一つ。早いうちに結婚して年齢とともに上昇する年収で納得するか、もしくは希望の年収に合った年代の男性をピンポイントでゲットするか、それとも共働きを視野に入れるか、そのどれか。しかし、ただ単に年収だけを基準にして結婚相手を決めるというのも考えもので、まずは現実的な将来設計を把握するべきかもしれません。年収にはこだわらない、といっても生活できなければ苦労しますし、子供のことや老後のことを考えるとある程度の収入を希望するのは当然。
いざとなれば相手の年収が低くても共働きという選択肢もありますから、男性の収入だけに頼らないといった考え方もできるはずです。年収のほかにも価値観やフィーリング、性格や相性の問題も重要になってくるわけで、結婚を金銭感覚だけで決断してしまうと結婚後に思わぬ落とし穴が待っていることも。どれくらい収入があれば暮らせるか、共働きはできるか、子供や老後の将来設計など、本当の意味で「譲れない年収のボーダーライン」を自分なりに見極めましょう。
500万円必要だ、と思っていたのに、実は400万円の年収でやっていける、なんてケースも珍しくありません。勝手な思い込みは、婚活を遠回りさせる原因となってしまいます。たとえ年収600万円の男性と結婚したところで、病気や事故など将来的なイレギュラーは予測不可能。その生活が一生続くとは限らない。
もし浮気性の夫だったら?暴力をふるうような男だったら?価値観が合わなかったら?子供が嫌いな男だったら?お金も大事だけど、結婚生活には他にも必要な条件があります。ならば現実を見て、自分なりのボーダーラインを見極めたほうが得策です。
あくまで年収は条件の一つ。「理想を叶える結婚相手」を探すのではなく、「現実的な問題を視野に入れて結婚生活を共に送れる相手」と巡り合うことが婚活の心がまえ。それが、結婚を遠ざけない“最短ルート”と言えるような気がします。
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