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婚活で知り合った相手が既婚者でした
最近はアプリやWEBサイトのマッチングサービスを利用して気軽に婚活ができるようになり、会員数が多いところでは10万人や20万人を超えています。ところが、ネット婚活で問題となっているのが「既婚者」の虚偽婚活です。
既婚者であることを隠し、あたかも独身のように偽って異性との出会いを求めている詐欺師が存在します。実際に付き合うまで発展しなければ「ただの迷惑話」で終わるでしょうが、もしも交際や結婚に話が進んだ時はトラブルとなるでしょう。
これは悪意かそうでないかの問題ではなく、“故意的”であったことは言い逃れできないので、場合によっては違法行為として相手から慰謝料を請求されるケースも。
この記事では既婚者が未婚と偽って婚活サイトを利用していたことがバレて裁判に発展し、最終的に裁判所から慰謝料の支払い命令が出た事例を紹介しています。また、婚活サイトに棲むこの「詐欺師」を見抜くにはどうすればいいのかについても解説していますので安心してネット婚活を進めたい方は是非参考にしてください。
2004年に東京地方裁判所は300万の慰謝料の支払い命令を出す
未婚者専用の婚活サイトに既婚の男性が未婚と偽って登録し、その後であった女性と交際に発展。女性は子持ちでこの男性を父親候補として真剣に付き合っていましたが、既婚で子供もいることが発覚し裁判になりました。東京裁判所はその行為に違法性があったと認め、慰謝料300万円の支払い命令を出しています。
この男性は「妻とは別れて君と結婚する」などと言っていたそうですが、こんな理由は当然ながら裁判官に認められず、「人を傷つける人間性に欠けた行為」として罰せられたわけです。さらに、「現時点で結婚できる見込みが限りなく少ないのに事実を隠して交際を続けた」と裁判所が判断し、事件性があるとして加害者の男性は法の裁きを受けました。
<その他過去に東京裁判所で慰謝料が確定した例>
- 2004年3月25日 300万円
- 2005年1月27日 120万円
- 2006年8月8日 156万6,800円
婚活なのに不倫で人生を壊さないように気をつけましょう
軽い気持ちで始めたことかもしれませんが、ついた嘘の代償が300万円。騙された交際相手にしてみれば、これだけ支払われても傷ついた心を元に戻すことは難しいでしょう。そもそもお金で解決できる問題ではないのです。大事な婚活期間や相手に対して向けていた真剣な思いや気持ちを台無しにされたわけですから、悔やみきれない大変なトラブルです。
またこれはネット婚活に限ったことではなく、リアルな出会いでも起こりうる話だと思います。例えば合コンに参加して好きになった相手が既婚者だった、なんて話も珍しくありません。しかし感情に流され、相手が既婚者であることに目をつぶって交際するという選択だけは辞めましょう。
それは婚活から離脱したことになりますし、幸せとは程遠いところへと向かうだけです。何のために婚活をしているのか、一度立ち止まって冷静になり考え直しましょう。
親しくなる前に既婚男性かどうか判断する3つの方法
まずは婚活サイトでやり取りを始めた段階で相手の男性が既婚者であるかどうかを見極める方法をご紹介します。既に深い関係になっている人や仲良くなり始めた人が相手の男性を見極める方法はこの次で紹介していますのでそちらを参考にしてください。
1. メッセージのやり取りを始めてすぐに会おうとしてくる
婚活サイトで相手からメッセージをもらったり自分が気になる人に連絡をしてやり取りが始まってから、まだそんなにお互いのことをよく知らないのに会うことを求められる場合は注意してください。真剣に結婚を考えて出会いを探している男性であれば、まずはメッセージでやり取りをする中で相手の女性がどんな人なのかを知りたいと思うはず。
会話をしていく中で、「気が合いそうだな」とか「同じ趣味で話が合う」などお互いのことが分かってきてから会って話をしてみようという流れになるのが普通です。ろくに会話もしていないのに、会うことを提案してくる場合は遊び目的の可能性が非常に高いので要注意。しかも会う時間が遅かったりお酒をたくさん飲むような場所を設定してきた場合は完全にクロです。こういう誘いには乗らないように気を付けてください。
2. 本名やSNSの情報などを教えてくれない
メッセージのやり取りをしてみて、親しくなってくるとお互いに相手のことをもっと知りたいと思いますよね。この段階になると相手の本名やFacebook、Instagramなどの情報を交換したりするのもスムーズにできるはず。ここで本名すら教えてくれないという状況であれば、あなたとその先真剣に付き合っていこうという気がない可能大。またSNSをやっていないという言い訳をしてくる男性も怪しいです。
既婚男性の場合、家族との写真を載せていたりするため、それを見られないように嘘をついている可能性もあるからです。親しくなってきたのに個人情報に触れるようなことになると反応が悪くなる場合は注意しましょう。
3. 本当に独身なのかと思うほど完璧なプロフィール
メッセージをもらったからプロフィールを見てみると、容姿端麗で収入も高いのに独身で彼女もいない。ここで今がチャンスと思って飛びつく前に一度冷静になって考えてください。
「なんでこんなにハイスペックな男性が結婚できていないのだろうか」と疑問に思いませんか?社交的な方であればなおさら不思議ですよね。もちろん恋愛に対しては奥手とか性格に欠陥があるとか色々と理由はあるかもしれませんが、「遊び目的」の場合も多いです。
こういう男性は口説きやすそうな女性にメッセージを送り、返信をみて狙いを定めている可能性が高いため、そのような罠にハマらないよう気を付けましょう。