※この記事は2021年12月27日に更新されています。
超少子高齢化社会に突入した日本では、結婚・離婚経験のある独身者や一度も結婚したことのない未婚の若者が増えてきている。シングルのままで過ごす生活も悪くはないが、あえて「結婚」という選択をした場合、どのようなメリットが期待できるのだろうか。
ここでは、結婚のメリットとデメリットをそれぞれピックアップして解説する。共同生活でしか得られない魅力についてチェックしていこう。
目次
結婚するメリット
結婚は、恋愛関係にはない良さがあるといわれている。具体的にどのようなメリットが期待できるのか、10項目を取り上げてみた。
寂しさや孤独感がない
パートナーが家にいるというだけで、孤独にならないという安心感が得られる。話し相手がいるだけでも安らぎにつながるものだが、隣に愛する人がいる温もりは何にも代えがたいものではないだろうか。特に女性は防犯面で男性に助けられるところが多く、不安感が軽減されるケースも多い。
費用の分担ができる
生活費や教育費など、あらゆる面で費用分担ができることもメリットのひとつ。共働き夫婦の場合どちらかが職を失ってもすぐに無収入とはならないため、安心感がある。
配偶者控除が使える
税制上の配偶者控除が利用できることもメリットの一つといえるだろう。控除の適用にはいくつかの条件があるが、条件を満たし控除が受けられると、家計への負担が軽くなる。
家族が賑やかになる
夫婦になると一人から二人へ、子どもが産まれると二人から三人、四人…と、家族が賑やかになっていく。なかには両親や兄弟と同居するケースもあり、その場合夫婦だけの2馬力から働き手が増えたり、収入源が増えたりといったメリットも期待できそうだ。
家庭をもつ経験ができる
結婚をするということは、自分の家庭をもつことでもある。夫婦で生活費を分担しながら共働きをしたり、片方が大黒柱になって働いたりとさまざまな形態があるが、家庭を預かることはその人の人生において大きな経験となる。
協力し合って生活できる
夫婦のどちらかが病気やケガを抱えてしまっても、協力して生活できることが結婚生活ならではのメリットだ。自分一人で抱える寂しさや不安感がなく、パートナーが助けてくれる心強さもある。
家庭が自分の居場所になる
シングル生活を満喫する独身者もいるが、家庭をもつことで家への帰属意識が生まれる。「ただ寝るためだけに帰ってくる場所」から「自分の居場所」となる場合も多いものだ。
守るものができて強くなれる
パートナー・子ども・ペットなどの「守るもの」ができることで、人は強くなれる。自己中心的な生き方になりにくく、愛する人やペットがいつも家にいてくれることで、「しっかりしよう」と身が引き締まっていく。
自分の能力に期待してもらえる
仕事・家事・育児など家庭に入るとさまざまな義務や責任が生じる。しかしその反面、自分がフルに能力を活かせる場でもあるので、家族から絶大な信頼を得られ、その結果やる気やモチベーションアップにつながる。
結婚するデメリット
結婚は必ずしもメリットばかりではない。若者の結婚離れが叫ばれる以上、デメリットについてもしっかりと目を向けたい。ここからは4つのデメリットについてそれぞれ紹介していく。
仕事や家事がワンオペになる不安
日本では古い価値観が今も根強く、「男性は仕事を一生懸命にする」「女性は家庭を守り育児を行う」という役割分担が暗黙の了解となっている。男性は常に仕事をするもの、女性は結婚後に出産・育児をするべきという圧力もあり、夫婦それぞれがワンオペ状態で家庭生活を維持しなくてはならないデメリットが考えられる。
だが、男性だから高収入の仕事に就かなければならないわけではないし、必ずしも子どもを産まなければならないというわけでもない。結婚前には「価値観の押し付けがデメリットになる」ことを夫婦それぞれで確認しておきたい。
時にはケンカになることもある
どんなに愛ある夫婦でも、一生涯ずっと仲良くケンカもなく過ごせるケースはあまり多くない。時には意見が食い違い、仲が悪くなったりケンカをしたりする日もあるだろう。不仲になると、相手の顔色を伺う必要も出てくるため、ストレスが溜まることもある。
金銭的負担が増える
夫婦二人の生活は、賃貸物件の家賃を除けば単純計算で2倍になる。マイホームがあるか、自家用車の購入や保険加入に関わる費用など、固定費の見直しを含めて衣食住に関わる費用は常に見直しをしていかなければならない。
家族が増えるほど生活や娯楽にかかる金銭的負担が増え、さらに老後に備えた蓄えも用意しなければならない。シングル以上に計画的かつ家族全員を巻き込んだ家計管理が求められる。
結婚相手との相性の問題も
パートナーとは末永く愛ある結婚生活を続けたいもの。しかし価値観の違いや結婚後に初めてわかる相手の性格などさまざまな要素が重なり、転職や気軽な外出すら気を遣う関係になってしまう場合もある。
結婚とは二人の協力で成り立つもの
結婚には責任やデメリットが伴うものの、孤独にならず頼れるパートナーがいる安心感は、結婚にしかない大きなメリットといえる。たとえ結婚という関係に縛られたとしても、夫婦で一緒にいる安らぎや愛情も確実に存在するため、気軽な恋愛では得られない長所に目を向けたいところだ。
自由がなくなるから…と結婚をためらう若年層は少なくないが、大切な人と出会ったら、その人との二人の時間を共有していき、少しずつ距離を近づけていこう。結婚という選択肢が生まれたら、ぜひ新たなスタートに向かって話し合い、お互いに支え会える関係性を作っていってほしい。
監修者情報
結婚相談・婚活アドバイザー 田村智泰
「婚活で人生が変わった。」「結婚相談所で運命のパートナーに出会えた。」そんな方を1人でも増やせるように、結婚相談・婚活アドバイザーの立場から結婚相談・婚活業界の健全な発展を支援しています。
ライフデザインカウンセラーベーシック講座 第140230号
日本ライフデザインカウンセラー協会HP:https://www.counselors.jp/