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相手の幸福度を知るテスト
アメリカ・バージニア大学の研究チームが4000組以上の夫婦を対象に実施した調査の結果から、「良い夫婦関係を持続させる方法」を導き出した。まずは、男女それぞれに2つの質問に答えてもらい、パートナーの幸福度を測定したのち、それぞれの関連性を分析する。
<質問1>
独身の頃と比べて、結婚している現在の幸福度はどのくらいですか?
「とても良い」「まぁまぁ良い」「良い」「普通」「悪い」「まぁまぁ悪い」「とても悪い」から選んでください。
<質問2>
あなたのパートナーは、今の質問にどう答えたと思いますか?
この研究のポイントは、答えた幸福度の高さではない
重要になるのは、「パートナーが選んだ幸福度と一致しているか・していないか」が問題となる。たとえば、パートナーは「良い」を選んだと自分では思っていても、実際には「悪い」を選んでいたとしたら、「良い夫婦関係を築けていない」ということになる。反対に、質問1に対して自分は「良い」と答えたのに、パートナーが質問2に対して「悪い」と答えていれば、それも「良い夫婦関係を築けていない」ということになる。
例:<自分の回答>
質問1 良い
質問2 良い
<パートナーの回答>
質問1 悪い
質問2 悪い
つまり、単純なこと。自分も良いと思っているからパートナーも良いと思っているだろう、という発想から答えを選んでいるのだ。相手も同じく、自分も悪いと思っているからパートナーも悪いと思っているだろう、という発想から答えを出している。
このズレの差が激しいほど夫婦関係が上手くいっておらず、将来的には離婚するケースも考えられるとのこと。この互いの幸福度をはかるテストから分かることは、「お互いが相手の許容範囲を把握しているか・していないか」だ。
お互いが相手の幸福度を正しく把握している夫婦は、相手の許容範囲についても正しく理解していることになり、押し付けたり押し付けられたりの関係性ではないという。しかし、相手の幸福度を正しく把握していない場合は、相手の許容範囲についても正しく理解していないので、押し付けたり押し付けられたりの関係性になっており、ストレスが溜まっているのだとか。
表面上では気づかなくても、実は無意識に体が反応している。今回のテストは、その心理的な状態を確かめるためのテストであり分析となる。
相手がどう感じ、どう思っているかを把握しておくのは難しい
よかれと思ってやっていることも、相手は迷惑に感じているかもしれない。そのズレを限りなく狭めるために、私たちはコミュニケーションというツールを持っている。パートナーのことを理解しようとするなら、コミュニケーションに気を配ることだ。そして、相手が発するサインを注意深く感じとらねばならない。また、逆もある。
良い夫婦関係を築きたい、持続させたい気持ちがあるのなら、自分のことを理解してもらうためにコミュニケーションを自ら仕掛けることだ。そして、サインを送ることが重要になる。
そうやって、お互いがパートナーのことを正しく理解し、“ブレない”“ズレない”夫婦関係が出来上がっていく。これからパートナーと出会い結婚する婚活中の独身男女に、ぜひ覚えておいてほしいと思う。夫婦じゃなくてもカップルでも試せるテストなので、相手の許容範囲を正しく理解したい人は、一度試してみてはいかがだろうか。
参考:MARRIAGE, DIVORCE, AND ASYMMETRIC INFORMATION(Wiley Online)
経済学者レオラ・フリードバーグとスティーブン・スターンの調査より
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