彼の携帯が鳴ったので手渡そうとしたときにふと画面を見ると、写っているのは元カノ。
しかも、設定写真はふたりが付きあっていたときのものだったことを知り、別れる別れないでモメている…と、知人女性が嘆いていました。
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危機が訪れないカップルなどいない! とばかりに、何か起こるとダイナミックにもめるイタリアのカップル。
ときには周りも巻きこむ姿を見るたび、そのバイタリティに驚かされてばかりです。
しかし、なかには「あんなにモメていたのに、どうしちゃったの?」と前よりラブラブになるカップルの話も耳にします。
「転んでもタダでは起きない」と、別れの危機にもひるまず前へ進んでいくカップルほど、いい結果につながっているよう。ここでは、そんな彼らが「雨降って地固まる」ために何を実践したのか、ご紹介します。
1.「女を感じられない」のひと言で一念発起
ある知人女性は、結婚6年目で夫の浮気が発覚し、大ゲンカの末に別居しました。
浮気の理由は「妻に魅力がなくなってしまい、女を感じられなくなった」から。
別居してしばらくの間、彼女は周りにグチをこぼす日々を続けました。
そんな彼女が立ち直るきっかけになったのは、兄夫婦のひと言だったそうです。
「あなたなりによくやっていたと思う。でも、パートナーのことを気にかける時間はどうだった?」と聞かれて、満足に答えられなかった彼女。
「お付きあいから結婚、子どもの誕生…。私は充実した生活だと思っていたけど、彼にとってはどうだったのか答えが見つからない」ことに気がつきました。
「彼を失いたくなかった。まだ離婚の話は出ていなかったから、このチャンスに賭けたの」と語る彼女がまずはじめたのは、家を整えることでした。
「環境で人は変わるはず」と子どものアイテムがいっぱいで雑然としていた家のなかを、徹底的に整理したそう。
インテリアもシンプルなものに変えて、くつろぎやすい空間になるよう改造しました。
家がきれいになってから、自分を振り返る余裕ができた彼女。
「休日まる一日パジャマでいたり、足を広げて座るのになんの抵抗もなかった『ガサツな自分』をなんとかしたくて、並行して自分磨きもした」そう。ダイエットにはげみ、半年ほどで結婚前の体重に戻したとか。
子どもの行事や親戚づきあいなどでご主人に会うときは、グチめいたことを言わずに「あなたが帰るのを待っている」と伝えるのみにとどめたそうです。
少しずつ変わっていった彼女をご主人が認め、それから2年ほどで別居を解消。
いまでは出会ったころのようなラブラブっぷりを取り戻しています。
2.目標を設定して、ぬるま湯につからないようにする
彼と同棲をはじめてから3年がたったとき、ふとふたりの関係に疑問が芽生えた知人女性。
平日は仕事帰りに外食か家でごはん。週末はどちらかの実家でごはんを食べるか、適当に外出。ひたすら同じことの繰り返しで、「このままでいいの…?」と思ったそうです。
「穏やかな生活って貴重なものじゃない?」と聞くと「毎日それだと、一緒にいる意味を考えてしまう。そんな生活なら、相手が彼じゃなくてもいいってことでしょう?」という答えが。
「ぬるま湯に慣れきってしまうと、冷めるのも時間の問題。でも彼のことはまだ好きだったから、いまの状態を変えたかったの」と語る彼女は、彼に気持ちをぶつけました。
「ごめん。君と一緒にいると居心地がいいから、つい甘えていた。でも、このままでいいとは思っていなかった」と、彼もうすうす彼女の気持ちに気がついていた様子でした。
彼と話し合って、ふたりに足りないのはハリのある生活だとわかり、目標を立てることにしたそう。
最初に設定したのは「貯金をして、ツーリング用のちょっといい自転車を買う」ことでした。
コツは、“3か月以内にクリアできそうな範囲プラス、ふたりでちょっとがんばらないと達成できないこと”を目指すことだそう。
「簡単に達成できたらやりがいを感じられない。逆にハードルが高すぎるとやる気がなくなるし、ケンカの種になるかもしれないからね」と語る彼。
ツーリング用の自転車をそろえてからは行動範囲も人間関係も変わり、「生活のなかで目標を設定することの大切さ」を実感したと言います。いまでも目標を立てる習慣は続いていて、「ふたりで一緒にやることの満足感は最高!」とさらに絆は深まっているとか。
パートナーに「居心地のよさ」を求める人は多いものの、裏を返せば「居心地がよすぎてマンネリ化してしまう」ということになりかねません。
いい関係を続けられる相手を探すことも大切ですが、どんな状況になっても絆を深めていけるような関係を育てることが、幸せなパートナーシップにつながる近道と言えるでしょう。
思うところがあれば、ふたりでいまのの状況を見直してみるのもいいかもしれませんね。
(金丸 標)
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