32歳、独身。彼氏なし。
同僚と一緒に結婚相談所へ行ってみることにしました。電話で予約をして、いざサロンへ。サロンは駅近のビル二階にあるということでした。私のいきつけの美容室も同じビルに入っていたのですが、階が違うということもあって、全く存在を知らず。
結婚相談所のドアを押すと、美容室のような、明るい受付が目にとまりました。
ここが結婚相談所…!?
同僚も目を丸くしているようです。
「ここが結婚相談所かぁ」
「昔の"仲人さん"っていうイメージはないね」
私も同僚も、結婚相談所に来るのは初めてです。ドラマや映画でしか見たことがありません。結婚相談所の勝手なイメージとして、「見合いを押し付けるおばさんが働いている」「薄暗く古いサロン」というものがあったのですが、180度違いました。品のいい少しアンティーク風の棚や観葉植物などが、センスよく置かれています。ゆったりとしたつくりなので気後れをすることもなく、本当に落ち着く空間でした。受付で名前を告げると、すぐに担当の方がいらっしゃいました。
20代後半くらいの優しそうな笑顔が印象的な「M崎さん」という女性でした。「なんでも聞いてくださいね」とすごく気を遣ってくれる方で、緊張がほぐれましたね。今後永らくお付き合いをする方になっていくのを、このときの私は何も知りませんでした。
さて、同僚と別れて、結婚相談所のアレコレについて、M崎さんに根掘り葉掘り聞きまくりました。
今、結婚相談所では「データベース」のマッチングが主流のようですね。
後日私が入会することになるこの結婚相談所も例に漏れず、全国の会員のデータベースから条件に合う方を探すことができるようになっていました。データベースといっても、冊子だけではなくてインターネットで閲覧できるようになっているのですね。個人情報はIDとパスワードでしっかりと管理されているとのこと。デモ画面を見せていただきましたが、使いやすそうでセキュリティもしっかりしていました。
しかしながら、私は思うのです。いくら会員数が膨大でも、私の希望とマッチングし、かつ私のことを気に入ってくれる男性がここにいなければ、私は入会する意味がない…!私はM崎さんの優しい笑顔につられて、今までの人生の愚痴をぶちまけてしまいました。仕事仕事で気がついたらこんな歳になっていたこと、先日婚活パーティに行き大失敗したこと将来への漠然とした不安…。M崎さんは私の話に真剣に耳を傾けてくれました。そして一つ一つに答えてくれました。
結婚相談所に登録をするのに、どんな年齢でも遅いというものはないということ。結婚相談所には、結婚したいと強く願う人しか登録をしないということ。結婚相談所主催の婚活パーティがあるので、会員になったら是非気軽に参加して欲しいということ。パーティの運営に自信を持っていることはもとより、参加者は全員身元が保証されているので是非おすすめしたいとのことなどなど…。
結婚相談所は勿論慈善事業ではありません。会員はサービスに対して費用を支払います。その費用は運営資金やスタッフの給与、利益になり、その結婚相談所はさらに質の高いものになっていくのですよね。
結婚って、真剣に考えなければいけないことなんだな。私は今更ながら強く思いました。人と人との結びつきを真摯にとらえて行動しなければ、何もはじまらないのですよね。そして結婚相談所に話を聞きにきた私は、結婚に向けた第一歩を踏み出しているのです。確実に。
「入会します」
私が言うと、M崎さんは「納得して入会していただきたいから」と、契約についてや退会方法、費用の支払い方など、丁寧に説明してくれました。会員登録をするには、卒業証明書や独身証明書などが必要になります。後日しっかりと提出をして、私は晴れて結婚相談所の会員になりました。その時に早速会員の方を紹介いただき、今度の週末に会うことに。とんとん拍子でことが進んでいることにびっくりしつつ、この状況を楽しんでいる自分がいました。
私、結婚が出来るかもしれません。いや、結婚してみせます!
▼【婚活物語】32歳独身OLの婚活ストーリー 全10話
【第一話】32歳、独女。婚活パーティに行きましたが失敗しました
【第二話】32歳、独女。結婚相談所の資料を見てやる気が出ました
【第四話】32歳、独女。結婚相談所で知り合った異性と会いました
【第六話】32歳、独女。結婚相談所で出会った相手と二度目のデート
【第八話】32歳、独女。婚活相手とデートを重ねて毎日幸せです
【第十話(最終話)】あれから3年、私は毎日楽しく暮らしています
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