失望感が婚活疲労症候群を引き起こす?!
婚活が原因で発症する病気をご存知ですか?
婚活がなかなか上手くいかないと精神的な疲労を患い、「婚活疲労症候群」を発症する方がいます。重度になると精神的な疾患を起こし、うつ病やストレス障害を招くそうです。
また、心の病気だけではなく過敏性大腸炎といった病気を発症するケースもあります。最近では婚活疲労症候群を専門に診療するクリニックもあるくらいなので、「たかが婚活疲れ」なんて侮れませんね。
そもそも婚活疲労症候群の原因は過度のストレスです。そして、そのストレスの発端となっているのが「挫折感」や「劣等感」、「失望感」などの精神的苦痛になります。
では、そのような精神的ストレスから引き起こされる失望感が人体にどのような影響を及ぼすのか、まずは簡単に確認していきましょう。
失望感が人体に及ぼす影響
人間は何かしらの希望を持って生きている生き物です。お金、夢、仕事、恋愛、家族など希望の源は人それぞれ。もし人間が、希望を失いかけ失望感が増すと人体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
米国ミネソタ大学医学部の准教授、スーザン・エバソン-ローズ博士が“失望感と人間の体”について興味深い研究結果を発表しています。
エバソン-ローズ博士の研究報告によると、人間は失望感が増すと“心筋梗塞や脳卒中の危険性が高くなる”というのです。どうも信じがたい話ですが、どうやら医学的な根拠があってのことらしいです。
失望感が動脈硬化を引き起こす
エバソン-ローズ博士の研究報告は次のとおり。
■健康な状態である平均年齢50歳の女性559人が研究対象
■「人生に対して前向きであるか、否定的であるか」を回答してもらい、20項目のアンケート形式で集計
■アンケート終了後、うつ症状を診察する
■超音波検査で、「頸動脈(けいどうみゃく)を覆う壁の厚み」を測定
以上の条件のもと出された結果が、「人生に否定的である女性」は「人生に前向きな女性」に比べて、頸動脈を覆う壁が0.02ミリ暑いことが判明したとのこと。また、人生に否定的と答えた女性だけをグループで別けてしばらく様子をみたところ、頸動脈を覆う壁の厚さが0.06ミリになったそうです。
頸動脈(けいどうみゃく)とは、首から頭部にかけて配置する血管で、脳に血液を送るのが主な役割です。頸動脈を覆う壁が厚くなると血管内が狭くなり、血の流れが悪くなってしまいます。脳内で血液の流れが悪くなれば脳卒中を引き起こす原因となります。脳だけに限らず、心筋梗塞も例外ではありません。
つまり、頸動脈を覆う壁が厚くなると血の流れが悪くなってしまい、動脈硬化を引き起こすおそれがあるわけです。
日頃から失望感を解消する
頸動脈を覆う壁の厚さと失望感には医学的な関連性があるとエバソン-ローズ博士は述べていますが、さらに、強い失望感を持つ集団は将来的に心臓病や脳卒中を招く危険性が非常に高いとの分析結果も発表しています。ならば、失望感は人間にとってウィルスも同じこと。
できる限り日頃から解消したほうが体のためには良いということになりますね。というわけで、失望を解消するには希望をエネルギーにするのが一番の解決策。
希望を感じて失望感をシャットアウトするのがベストなのです。人間は視覚や聴覚から得た情報を頭の中でイメージし、希望に変えます。
なので、体の五感を使って希望をイメージすることが失望感を解消する手っ取り早い方法なわけです。そこで今回は、希望をテーマにしたおすすめの映画をいくつかピックアップしました。婚活に疲れて一休みしたいとき、DVDを見てエネルギーを充電してみてはいかがでしょうか。