結婚するための選択肢
私たちが住む今の日本は、「結婚しにくい時代」と言われている。厚生労働省の調査によると、「出会いの機会がない」とか「理想に見合う相手がいない」という理由から、“結婚したくでもできない男女”が増えているらしい。それだけではなく、雇用の不安定が経済力を低下させ“結婚できない男女”を作り上げているといったデータもある。確かに金がないと暮らしていくのに困るし、出会いがなければ恋愛にすら発展しない。だが、本当にそうなのだろうか。
IT企業の青年実業家が苦難を乗り越え成長するストーリーを描いたあるドラマで、主人公がこのような言葉を言っていた。「僕らは閉塞した時代に生まれた運の悪い子供たちではない。今は不可能が可能になる。自分は不運だからといって何もせずに指をくわえているだけの側になるか?それとも自分が世界を変える側になるか?さあ、どっちを選ぶ?」
そう、私たちは選べる時代に生まれてきた。仕事や人間関係など多少の“生きづらさ”はあるが、それでも好きなものを選び、嫌いなものは捨てることができる時代だ。
では、婚活で考えるとどうだろう。
弁護士紹介事業の日本法規情報が男女1354人を対象に行った調査で、次のような結果を発表している
「独身でいることのメリットは何ですか?」という質問に対し、4割の男女が「自由」と回答した。次に多かった意見が「責任を負わなくていい」だった。
- 自由・・・39%
- 制約や責任がない・・・22%
つまり、縛られたくないし責任を負いたくない、自分以外の誰かを“守る”という選択肢はもっていない。それが、現代の“結婚しない・できない男女”の姿である。さらに深掘りすると、自分で得た収入を「家庭を築くための“資金”にしよう」などという考えは持ち合わせていない。雇用の不安定や理想に見合う相手と出会えないことが結婚できない理由じゃない。本音は、独身の身軽さを手放せず、独身でいることを選んでいるのだ。
一人の収入だけでは生活に支障が出るのなら共働きという選択肢もあるし、出会いがないというのなら結婚相談所や婚活サービスを利用する手もある。しかし、いくら婚活しやすい環境が整ったとしても、情報が増えるほど選択肢は広がり、“自分が暮らしやすい答え”を選ぶのではないかと思う。あれこれ結婚しにくい理由を並べても、結局のところは“結婚したくない自分”を守るための言い訳にすぎない。本当に結婚したいと思うのなら、選択肢を自ら狭めていくことが重要だ。
妥協であったり相手の考えに合わせることだったり、一つ一つ答えを出していく必要がある。そうでなければ、「自由」だから「責任を負いたくない」からと言って結婚しない、大人のフリした子供のまま。そうした考えをもった未成熟な大人たちが“結婚しにくい時代”を引き継いできたのである。
結婚しない・したくないという声も聞くが、そうじゃない
どっちにしろ、そんな考えじゃ結婚できないんだよ・・・。いつか結婚したいと思ったとき、“いつか”が来てからでは遅い。そう簡単に自分中心の考えからは抜け出せないのだ。
さて、あなたはどうだろう。捨てられない未熟な大人か、それとも答えを出せる大人なのか。今の自分が分かれば、結婚するために必要な選択肢も自ずと見えてくるはずだ。
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