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既婚者が言う「結婚は人生の墓場」とは独身者には理解しにくいものですが、結婚生活に対する諦めや無味乾燥とした側面を表す言葉として使われています。
もちろんすべての結婚が墓場というわけではありませんが、具体的にどの部分が墓場と表現されるのか気になるところですね。
本記事では、結婚は人生の墓場と言われる本来の意味について詳しく解説し、夫と妻のそれぞれの本音についても紹介します。
目次
「結婚は人生の墓場」の本来の意味
「結婚は人生の墓場」とは、フランスの著名な詩人・評論家であるシャルル=ピエール・ボードレールが発表した「悪の華(1857年)」という詩に書かれているものの誤訳とされています。
元は「誰かれ構わずに自由恋愛するのではなく、墓のある教会で愛する唯一の人と結婚しなさい」という文章でした。
ここでいうお墓とは、「愛する人と一緒に結ばれて生涯を終える場所」としての意味であり、決して「墓場」という意味ではありませんでした。
この言葉は、自由恋愛による性的接触によって梅毒が流行することを咎めたもので、当時のフランスで流行していた梅毒に対する警鐘でした。
この詩を訳した際に、解釈を誤って「結婚は人生の墓場」とされたものが周知されてしまったのです。
結婚は人生の墓場に対する夫と妻それぞれの本音は?
誤訳として広まってしまった言葉ではありますが、実際に「結婚は人生の墓場」だと思っている人はどのくらいいるのでしょうか?
調査会社であるアスマークが2015年に公開した「結婚観に関するアンケート調査」によると、結婚することに対して不安を感じている男性は64.5%、女性は85.0%にのぼり、さらに「結婚は人生の墓場」と考えている人も2割強の結果になりました。
株式会社マイナビが運営する情報サイト「マイナビウーマン」が実施したアンケートでは、「結婚は人生の墓場」と考えている独身男性は3割・既婚者は2割の結果に。
独身男性のほうが結婚に関して悲観的なイメージを抱いていることが判明しました。
両アンケートとも、結婚をなぜ人生の墓場と考えるかについても尋ねており、以下のような回答が得られています。
- 責任が重すぎるから
- 夫の立場に魅力を感じないから
- 幸せなのは最初だけだから
- もう自由に恋愛できないから
- 制約が多く不自由だから
- 妻が変わってしまったから
一方で、既婚者のなかには「一生を共に過ごすパートナーができた」「家に帰ると誰かがいる」「結婚への焦りがなくなった」と安心感を得たことが満足感につながっている意見も多くみられました。
出典:マイナビウーマン「結婚は人生の墓場」に対する男性の本音まとめ
結婚が人生の墓場とならないように夫婦が気を付けるべきポイント
結婚が人生の墓場と感じる瞬間は、男女ともに自分の時間がない・好きに使えるお金がない・思いやりがないときに感じています。
そうならないよう、家族になったとはいえ常に相手に思いやりを持って接し、夫と妻それぞれの自由時間とお金を作ってお互いを尊重し合うことが必要だといえます。
希望通りにいかずとも時には妥協も必要となるでしょう。
しかし、妥協も愛情です。家族がいることで寂しくなく、嬉しいことや悲しいことを共有できる時間は幸せなことです。
当たり前になると不満に意識が向かうこともありますが、幸せな時間を再認識すると考えが変わるきっかけになるかもしれません。
結婚がもたらしてくれる幸福な時間を再認識することが大事
「結婚は人生の墓場」の元の言葉は、結婚を後押しする素敵な意味の言葉でした。現代の日本では結婚しない人がだんだんと増えています。
しかし、この言葉を言い訳にせず、元の言葉を信じて幸福な結婚生活を叶えて欲しいと思います。
価値観や生活習慣が違う男女が結婚し、家族になることは、少なからず摩擦が生まれるでしょう。
しかし、時間や感情を日々共有できるパートナーがいる幸せを感じることが、結婚の醍醐味です。
たまには潤滑油を差しながら、ベストパートナーと幸せになりましょう。
結婚相談・婚活アドバイザー 田村智泰
「婚活で人生が変わった。」「結婚相談所で運命のパートナーに出会えた。」そんな方を1人でも増やせるように、結婚相談・婚活アドバイザーの立場から結婚相談・婚活業界の健全な発展を支援しています。
ライフデザインカウンセラーベーシック講座 第140230号
日本ライフデザインカウンセラー協会HP:https://www.counselors.jp/