ページ更新日：2021年10月7日

前回のコラム（「婚活で知り合った相手が既婚者でした」裁判所から慰謝料命令）でも話しましたが、不倫は厄介な問題です。

しかし、婚活で知り合った男性が実は既婚者だったなどの理由から、不倫関係になってしまった方も少なくありません。

当然ながら、不倫がバレたら修羅場を避けることはできないでしょう。ここでは、バレた時のリスクや既婚男性を見分けるポイントについてご紹介します。

婚活女性が既婚者と不倫してバレたらどうなるの？

万が一、婚活で知り合った男性が既婚者だったとしましょう。

不倫関係になり、相手の男性の奥さんにそれがバレてしまった場合、以下のようなリスクが考えられます。

既婚者と知っていたなら慰謝料を請求される

まともに婚活をしていれば既婚男性に引っかかってしまうことはないのでは？と思うかもしれませんが、驚くことに以外と多いのです。

では、それがバレてしまった場合にどうなるのかというと、男性の配偶者から慰謝料を請求されてしまう可能性があります。

民法770条では、配偶者が他の女性と不倫で身体の関係を持つなど不貞な行為があった場合は離婚理由として認められるほか、配偶者と不倫相手の両者に対して慰謝料請求が可能だと定めているのです。

請求される金額について、相場は30～300万円前後です。もし不倫が原因で離婚に発展してしまう場合は400円～600万円まで請求額がハネ上がる可能性もあります。

大人の火遊びなんて軽い感覚で既婚者の方と付き合うと、とんでもない代償を背負うことになりかねませんよ。不貞に及ぶとは、そういうことなのです。

ただ、これは相手が既婚者と知っていながら不倫をした場合の話なので、相手が既婚者であることを隠していたようなケースでは該当しません。

万が一、相手から慰謝料を求める裁判などを起こされた場合は、過失がないと認めてもらうための証拠などをそろえ対応しましょう。

既婚者だと知らなかったら慰謝料を請求できる

もし相手が既婚者であることを隠して交際をしていたようなケースでは、不倫相手となる女性はどちらかといえば被害者だといえます。

まじめに結婚を考えていた相手が自分を騙していたことになるので、こちらから慰謝料を請求することも可能です。

なお、請求が認められるかどうかについては事案によって異なるので、必ず請求可能とは言えません。

職場での立場が悪くなる

世間は狭いもので、不倫していたなんてことがバレるとそれが会社にまで話が通ってしまうことがあります。

また、中には信頼できると思っていた同僚に話したところ、それが広まってしまうようなケースもあるのです。

当然ながら職場での立場が悪くなる事は避けられません。どうしても会社に居づらくなってしまい、結果的に退社することになってしまったという方も多いです。

家族や友人からの信頼を失う

不貞行為を伴う不倫は法定離婚事由として認められており、離婚裁判を起こすことができるものです。

つまり、夫婦関係の継続が困難になるほどの行動であるため、世間的に認められていません。

当然ながら不倫してしまった場合、家族や友人からの信頼を失う結果になってしまうでしょう。

独身であるとだまされて結果的に不倫につながってしまったようなケースでは、同情してくれる知り合いや家族もいるかもしれません。

ですが、やはり不倫というものに対して悪いイメージを持っている方がほとんどであるため、その信頼を回復するのは簡単ではないでしょう。

相手が既婚者であることを理解したうえで付き合いを続けていたようなケースではなおさらです。

婚期が遅れる

婚活をしている中で既婚男性と付き合うことになり不倫関係となっていた場合、新たに婚活をやり直さなければなりません。

当然ながら、婚期が遅れる形となってしまいます。また、不倫で痛い思いをした方は、これまで以上に婚活に対して慎重になることでしょう。

これが更なる婚期の遅れにつながってしまう可能性もゼロではありません。

特に相手が既婚者であることを隠して近付いてきていた被害者にあたる女性の場合、いい人が見つかったとしても「もしかしたらこの人も既婚者なのでは…」と不安を感じてしまいます。

婚活では結婚相手を探しているわけなので、信頼できる相手と出会えなければなかなかゴールインできません。

不倫のせいで相手の事が信頼できず、時間ばかりが過ぎることになってしまったというケースも考えられるでしょう。このように、何をとっても不倫に良いことはありません。

婚活女性が既婚者を見分ける方法

婚活をしている女性は、独身であると嘘をついて近付いてくる既婚者男性に引っかからないように十分注意が必要です。

そこで、既婚者を見分けるためのポイントについてご紹介しましょう。嘘をついて近付いてくる男性にだまされないためにも参考にしてみてください。

隠し事が多い

仕事内容やプライベートの事を聞いた際に、はぐらかされるような場合は注意が必要です。

自分の詳細を伝えてしまったら家族にたどり着いてしまうのではないか、既婚者であるとバレてしまうのではないかと考え、隠し事をしている方がいます。

何か質問をした時に、曖昧な答えしか返ってこないような男性は避けておいたほうが良いです。

メールの返信に時間がかかる

明らかに仕事をしている時間帯ではないタイミングでLINEやメールをしても、返信が来るまでに半日～一日以上かかるようなことはないでしょうか。

通知をオフにし、奥さんにバレないタイミングで返信している可能性があります。

電話はNG

何かしらの理由をつけて「電話は出られない」「絶対にかけてこないで」という男性はとにかく怪しいといえます。

奥さんと一緒にいる時に電話がかかってくると困ってしまうためです。電話を頑なに拒否する男性は既婚者の可能性大だといえます。

SNSを調べる

婚活で知り合った女性には独身と嘘ついているのに、SNSには堂々と家族の写真を投稿しているようなケースがあります。

このようなケースでは「SNSはやっていない」と言われることが多いですが、検索してみましょう。

既婚者の可能性を疑うことが重要

婚活をする際に注意しておきたい既婚者男性との出会いについてご紹介しました。

「相手も婚活中なら既婚者の可能性はないのでは？」と考えてしまいがちですが、実際に婚活を出会い系と勘違いして、軽い気持ちで利用している既婚者の方もいるのです。

そのため「もしかしたら既婚者かもしれない」と疑うことが重要だといえるでしょう。

間違っても不倫関係になってしまわないように、今回ご紹介したリスクや、不倫では幸せになれないということをよく理解しておく必要があります。