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婚活をしているのに良い相手に出会えない、結婚できないと嘆いている方はいるのではないでしょうか。
何が原因なのか、婚活方法が悪いのか…など、試行錯誤を繰り返している方もいらっしゃると思います。
女性が婚活しているのに結婚できない理由は、方法や相手が悪いのではなく、シンデレラ・コンプレックスが原因かもしれません。
シンデレラ・コンプレックスという言葉を初めて聞いた方も、聞いたことあるけど詳しくは知らないという方のために解説するので、今後の婚活への参考にしてください。
目次
シンデレラ・コンプレックスとは?
あなたは、シンデレラ・コンプレックスという言葉を聞いたことがありますか?
アメリカの女性作家ダウリングが著書の中で用いた言葉で、「女が男に対して高い理想を求める心理状態」をシンデレラ・コンプレックスと名付けています。
童話に描かれているシンデレラのように、女は外から訪れる何かが自分の人生を変えてくれるのを待ち続けている-そんな潜在的な願望を表現した言葉です。
また、ダウリングはシンデレラ・コンプレックスについて、このような指摘をしています。
「他人に面倒を見てもらいたいという潜在的願望によって、女性が精神と創造性を十分に発揮できずにいる状態でもある」
つまりシンデレラ・コンプレックスは、女性の自立心を妨害する病のようなものであると言いたいわけです。
これを婚活に置き換えると、同じようなことが言えますね。
誰かに面倒をみてもらいたい、養ってもらいたいといった願望で結婚相手を探す女性も少なくないのではないでしょうか。これがまさにシンデレラ・コンプレックスです。
共働きを希望する男性が8割以上
一昔前であれば「男が女を養う」という定義が暗黙のルールとなっていましたが、時代が変わり、独身男性の考え方も変わりつつあるようです。
マイナビニュースが会員を対象に実施したアンケートによると、84%の男性が「専業主婦を望まない」と答えています。
およそ8割以上の男性が共働きを望んでいるという結果に。
参考:結婚相手に"専業主婦"を望まない独身男性が84%(マイナビニュース)
また、NTTドコモ「みんなの声」が調査した『結婚できる人と結婚できない人のボーダーライン』のアンケートでは、「妥協できるか否か」が1位となり、2位には「自立した生活をしているか否か」といった結果に。
1位 妥協できるか否か
2位 自立した生活をしているか否か
3位 異性の心を理解しているか否か
合計:37,952票
※NTTドコモ「みんなの声」にて投票を実施 実施期間:2013/10/24~11/6
4位~19位まではコチラを参照
参考:結婚できる・できないの境界線ランキングTOP19 - gooランキング
シンデレラ・コンプレックスの女性は高収入の男を探している
上記のアンケート結果を見ても分かるように、「養ってもらいたい」願望が強い女性は最近の独身男性にウケが悪いみたいですね。
結婚相談所の大手「楽天オーネット」が調査したデータでも、57.8%の男性が共働きを希望しています。
<結婚相手に収入が無くても大丈夫ですか?>
男・・・57.8%がNOと回答
女・・・96.6%がNOと回答
<結婚相手に求める年収は?>
<女性が男性に求める年収は?>
全国平均・・・471万円
450 ~500 万円・・・21.5%
350~400 万円・・・16.6%
250~300 万円・・・11.7%
初めから専業主婦をアピールして婚活するよりも、気になる男性がいたら関係を深めるなかで徐々に歩み寄っていくほうが得策かもしれません。
そして、養ってもらいたい、面倒をみてもらいたいと強い願望をもつ女性にありがちな理想が高収入の男を条件にしていること。
要するに、高望み。結婚相手の条件として600万円や800万円、場合によっては1千万円の年収を希望する女性もいるようです。
しかし、全国的な平均を見てみると471万円。さらに、350万円~400万円でも問題ないと答えている女性が全体の約17%います。
約12%の女性は250万円~300万円でもOKと答えていますね。
こうした回答には「家計が苦しければ共働きすればいい」といった女性の意見もあり、このあたりがシンデレラ・コンプレックスの女性との決定的な違いと言えるようです。
男性からしても、「自分一人の収入で養っていきたいという気持ちはあるけれど、不景気が深刻化すると何があるか分からないので共働きを了承してくれるのは夫婦として心強い」といった気持ちがあるのではないでしょうか。
シンデレラ・コンプレックスになりやすい女性の特徴
シンデレラ・コンプレックスについて説明してきましたが、心当たりありましたか?
次に、シンデレラ・コンプレックスになりやすい女性の特徴について説明します。
裕福な環境で(過保護に)育った女性
裕福な環境で(過保護に)育った方は、自分で頑張らなくても誰かが手を貸し助けてくれることが当たり前になっています。
自分のことに関してすら自分で考え決断し、行うと言った経験がほとんどありません。
ほとんどの人が子供から大人への成長過程において、乗り越えなければいけない壁を経験しています。
シンデレラ・コンプレックスになりやすい人の場合、壁にぶち当たった場面においても周りの大人や親がやってくれる環境なのです。
高学歴女性
高学歴女性は有能で仕事も出来る方が多く、社会的にも自立しています。男女平等の社会が広がったとは言え、女性への風当たりが強い場面もあるでしょう。
肩肘張って力強く生きている女性は、反動から誰かに寄り掛かって助けてもらいたい衝動が生まれることがあるのです。
高学歴で仕事もできるということは収入も高いということなので、相手への条件も必然的に高くなってしまうのです。
一人っ子
一人っ子で大事に育てられてきた箱入り娘タイプの方は、誰かに頼り甘えたい気持ちが強い傾向にあります。
恋愛し始めは良く思えたことでも、関係が長く続き深くなるにつれて、相手が感じる負担が大きくなっていってしまうのです。
シンデレラ・コンプレックスの女性が婚活するときの注意点
シンデレラ・コンプレックスは、依存願望や結婚に幻想を抱く人、自信が無く責任を回避したい…など原因は様々です。
婚活に影響を及ぼしていることは明らかなので、婚活するときの注意点をいくつか説明したいと思います。
自分で行動する
シンデレラ・コンプレックスは克服することが可能ですが、待っているだけでは克服できません。
まずは生活面からはじめ、仕事や交友関係などすべてにおいて自分で決断し、行動することから心がけてみてください。
「幸せにしてもらいたい」という願望は誰もが持つものであり、自分が幸せになるためには自分が動き、人が与えてくれるものだと言う考えを捨ててください。
自分が行動したことで得られる達成感は「幸せ」のひとつです。人任せにするのではなく、自分で動き相手の幸せにも目を向けることが大切です。
依存心を手放す
過去の恋愛においてうまくいかなかったときを思い出してみてください。
うまくいかなかった背景に依存心があった場合、「自分の力で歩いて行ける」のだと知りましょう。
理想像を整理する
理想のパートナーとして求めている条件を整理しましょう。
紙に書きだして客観的に見て、完ぺきに持ち合わせている相手が現実世界にいるのかどうか考えてみてください。
書き出した条件の中から、絶対に外せない条件を3つだけ残し、条件に合った相手を想像してみてください。
条件に合う相手に相応しい女性なのかどうか、客観的に自分を見つめ直しましょう。
幸せは自分の行動についてくる
シンデレラ・コンプレックスについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
シンデレラ・コンプレックスは決して克服できないものではなく、考え方を変えて行動をするだけで変わってきます。
婚活がうまくいかないと嘆いている方は、理想の条件をリセットし自分で考えて行動するようにしてみてください。
自分の幸せはもちろん、相手の幸せにも目を向けて、素敵な関係を築くようにしましょう。
結婚相談・婚活アドバイザー 田村智泰
「婚活で人生が変わった。」「結婚相談所で運命のパートナーに出会えた。」そんな方を1人でも増やせるように、結婚相談・婚活アドバイザーの立場から結婚相談・婚活業界の健全な発展を支援しています。
ライフデザインカウンセラーベーシック講座 第140230号
日本ライフデザインカウンセラー協会HP:https://www.counselors.jp/