なぜ悪いところに目が向くのか?
お見合いパーティーや合コンなど婚活の場面では、コミュニケーションをとりながら「結婚相手として相応しいか?」を意識するはずです。そうした時、相手の良いところに目が向けば実りある出会いとなるでしょうが、もし悪いところが目立つようであれば恋愛対象にすらならないでしょう。しかし実際には、悪いところが目立っているのではなく、自分から悪いところに目を向けている場合がほとんどです。
つまり、「落ち度」を探っているのです。なぜ悪いところに目が向くのかというと、自分に安心感を与えるための自己防衛が無意識に働くことが理由として考えられます。
婚活は、一歩踏み込んだ男女関係を自らの手で築こうとしているわけですから、ある程度の条件や理想を相手に求めるものです。その条件や理想が自己防衛の盾となります。さらに、自分へ安心感を与えるために、「対等な付き合いができるか?」を見定めようともします。これも無意識に体が反応している自己防衛の一つです。
では、何を基準にして対等な付き合いができるかを判断すると思いますか?実は、自己評価が判断の基準となっています。わかりやすく言うと、自分に対する自信や満足度が自己評価です。専門的な用語では自己愛や自己肯定感と言ったりします。
自分に自信が無い時は、相手の悪いところに目を向けて「自分を安心させたい」という心理が働きます。対等な付き合いにしようとしている時に起こる心の反応です。でも、相手の欠点に目を向けてバランスをとったところで、その人を結婚相手として見ることはできないでしょう。ただ単に落ち度を見つけて、自分に安心感を与えるための安定剤にしているだけです。
相手の悪いところに目が向くのは、自分の欠点と照らし合わせて安心感を求めている場合と、自分が有利な立場でいたいと思う場合、そのどちらかとなります。そして、自分に足りない要素を埋めるために、条件や理想で補おうとしているわけです。自己愛が低ければ低いほど、相手に求める条件や理想は高くなっていきます。
自分の良いところに目を向ければ道は開ける
ずばり申し上げます。相手の悪いところに目を向けるのは、自分に自信が無く、自己愛が足りていないことが理由です。まずは、自分の良いところに目を向けてあげてください。
残念ながら、人間は欠点と長所を比較した時、きっと欠点のほうが多くなると思います。それでも、自分の良いところに目を向ける努力をしましょう。自己愛が強すぎるのは異常ですが、自己愛が足りないのも問題です。とくに婚活は結婚生活のパートナーと巡り合う場ですから、自己愛を大切にしなければなりません。
自分に自信が無い時は、考え方がひねくれてしまいがちです。自分の良いところに目を向けて自己愛が高まっていけば、相手に対しても良いところに目が向くようになります。欠点や落ち度を見つけて安心感を得るのではなく、自己愛を育てて自分で自分に安心感を与えてあげることが大事です。その安心感を他の誰かに分け与えるという感覚で接すれば、違った視点の結婚観に気づけるはずです。
育てた自己愛を「分けてあげてもいい」と思える相手を探すのが結婚
条件や理想にも必要最小限しかこだわらなくなってくるでしょう。なぜなら、自己愛を分ける代わりに、相手の自己愛も分けてもらいたいという感情が生まれてくるからです。
それが本当の意味で、「対等な付き合いができるかを見定める」ということです。相手の悪いところに目が向いてしまうという人は、まずは自分の良いところに目を向けることから始めてみてはいかがでしょうか。
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