相手に求める年収の妥協点が分からない
男の経済力。女性の婚活で話題になりそうな悩みですね。結婚相手に求める年収については、それほど深刻に悩まなくてもいいと思います。実際、あなたが一人の大人として育つまでに、「金持ちの家庭でなければ養えなかった」というわけではないはずです。
必要最小限の経済力があれば金銭的な問題は解決します。つまり、暮らしていけるくらいの稼ぎがあれば人間が人間を育てることも可能なわけですから、結婚前に年収をとやかく考えるのはナンセンスかもしれません。お金があれば幸福になれると思っている人も多いようですが、財産の価値と幸福の度合いは比例しません。
お金で幸福は手に入らないということです。精神論のようにも聞こえますが、これは事実です。でも、ある程度のお金は必要です。暮らしていけるほどのお金が無いと苦労します。そして、不幸と感じるようになります。ですから年収とは、自分が幸福になれるかどうかの基準をはかるものではなく、二人が苦労しないために「生活するうえで問題ない経済力」を判断するためのものです。
たとえば、年収100万円の男性から「結婚してください」と言われても、「生活するうえで問題ない経済力」とは思えません。結婚すれば男性も苦労するでしょうし、女性も苦労します。共働きしてもバランスがとれませんよね。結論、その男性は「まだ結婚には早い」という解釈ができます。
結婚を考えた時、相手に求める年収の妥協点は、「苦労すると予測できる経済力」「一般的な生活レベルが保てない経済力」、この2つをクリアできる年収なら問題ないのではないでしょうか。
理想は自己都合な欲求
なるべく多くの収入を得ている男性と結婚したいと思っている女性に、「なぜ年収にこだわるのか?」を質問したところで、お決まりのパターンしか返ってこないでしょう。「マイホームを建てたい」とか「老後の心配をしたくない」とか、「子供のため」とか「節約したくない」「我慢したくない」など、つまり「自分のため」です。
高収入が理想なのではなく、お金があれば手に入ると思っている欲求を満たすために、「理想」という都合のいい言葉を使っているだけです
理想とは自己都合な欲求でしかありません。本当に幸福な結婚生活を望むのなら、自分のためばかりではなく二人の将来をビジョンしましょう。そのために必要な経済力を相手に求め、場合によっては自分が補うことも覚悟しなければならない時が来るかもしれません。
理想に縛られて結婚相手を品定めしているうちは、思い描いている結婚生活はただの空想に終わってしまいます。他人同士が一つの家族になる、そのリアリティーに目を向けなければ年収の妥協点は分からないままです。結婚生活が300万円で成立するのか、400万円ないと苦しいのか、ただそれだけのことで、年収は結婚生活を支えるための資本です。
幸福の度合いにはなりません。自分の欲求を満たすために相手が稼いでいるわけではない、ということを忘れずに。思うような稼ぎの相手と巡り合えない時、考え方を変えてみましょう。
「このくらいあれば二人で生活していける。いざとなればパートでもするか」そう思える相手と巡り合ったなら、それが本当の意味で理想のパートナーと言えるような気がします。
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