※この記事は2021年10月15日に更新されています。
2015年に報じられた高橋ジョージと三船美佳の離婚裁判。報道の中で一躍有名になったのが、離婚原因となった「モラハラ」という言葉です。
おしどり夫婦として有名だった二人が泥沼離婚に至る原因にまでなったモラハラ。大きく報じられたにも関わらず、現在でも全国的にモラハラ被害が減る様子はありません。
そこで今回はモラハラがどんなものなのか、モラハラ被害を未然に防ぐにはどうすれば良いのかについてご紹介します。
目次
モラハラとは?
近年大きく注目されるようになった「モラハラ」問題。ひと昔前であれば、過度な嫌がらせとして片付けられていたかもしれません。
正式には「モラルハラスメント」という名称です。高圧的な態度や言葉の暴力によって精神的に相手を追い詰めることを言います。
モラハラが厄介なのは、ハラスメントをしようとして行なっているものばかりではなく、追い詰めている本人ですら無意識にやってしまっているケースが少なくないという点です。
- モラハラの代表的な特徴
- 自分の価値観に絶対的な自信があり、相手にそれを押し付ける
- 自分以外の考え方を受け入れられない
- 白黒をはっきりつけたがる
基本的に疑り深いもし周囲に上記のような特徴をもった人がいるのであれば、要注意です。身近な人であればあるほど被害に遭いやすいので、事前に対策しておく必要があります。
モラハラ予備軍の特徴
モラハラの加害者になりやすいのは、彼氏や夫などの精神的に距離の近い異性です。
現時点で相手からモラハラを受けていると感じていなくても、以下に挙げるような特徴を持っているなら注意しておきましょう。
素直に謝れない
モラハラ予備軍の人たちは、喧嘩をしたときに素直に謝ることができないという特徴をもっています。
他人の意見を受け入れられないので、自分の非をなかなか認めることができないということです。
怒りっぽい
喧嘩になると謝れないのにちょっとしたことですぐに喧嘩に発展しやすいというのも、モラハラ予備軍の大きな特徴です。
自分の価値観にそぐわないことがあるとすぐに許せなくなるので、気づいたら不機嫌になっています。
また何の気無しに言った一言が喧嘩に発展しやすいというのも、モラハラ予備軍にはよくあることです。
孤立しやすい
喧嘩腰になりやすく自分の非を認められないので、モラハラ予備軍の人は周囲に馴染めず孤立してしまうことも多いようです。
会社内や友人たちの集まりの中でうまく馴染めていないようであれば、気をつけたほうが良いでしょう。
他人の幸せに嫌悪感を感じやすい
モラハラ予備軍の人たちは、自分の価値観に絶対の自信をもっています。
だからこそ自分の価値観の中で成功している人や幸せを感じている人に強く嫉妬して、嫌悪感を覚える程になる人も少なくありません。
他人に嫉妬しやすい
自分の価値観に照らし合わせ、自分より優れていると感じた人には、非常に嫉妬深くなるのがモラハラ予備軍の特徴です。
また見るからに成功している人にも、嫉妬心をもちやすいです。モラハラに発展するケースの中には、嫉妬心が行き過ぎて相手を叩き潰そうとしているケースも多いです。
モラハラ予備軍の見分け方
モラハラ予備軍の特徴を5つほど挙げましたが、まだ判別が難しいという人も多いと思います。そこではっきりとモラハラ予備軍かどうかを見分けることができる言葉をご紹介します。
例えば「ほらね」「だから言ったでしょ」という言葉です。何の変哲もない言葉に見えますが、実はモラハラの2大要素で成り立つ言葉です。「自分の言う通りにしておけばよかったのに」という価値観の押し付けと、相手の心情や言葉を真っ向から否定する、受け入れない姿勢が見える言葉なのです。
上記の言葉が発せられるときは、モラハラ予備軍の言葉を受け入れなかった結果、何か失敗をしているという状況です。普通は心配やねぎらい、気遣いの言葉が出てくる場面で、自身の言葉が正しかったという優越感と、間違えた相手を屈服させたいという思いでいっぱいになってしまうのです。
結果的に相手を一方的に責める形になったり、行き過ぎると指図が加わったりするため、モラハラの苦痛を感じてストレスを溜める結果になります。日頃の会話の中で「ほらね」「だから言ったでしょ」という言葉をよく口にする人がいたら、モラハラ予備軍の可能性が非常に高いです。
モラハラ予備軍のチェックリスト
それではモラハラ予備軍かどうかを見分けるチェックリストをご紹介します。先程の言葉をよく使っている人がいたら、下記のチェックリストを使ってモラハラ予備軍かどうかを確認してみてください。
- モラハラ予備軍チェックリスト
- 価値観が違う人の考えを全く理解できない
- 他人の成功話を羨む・嫉妬する
- 何事にも疑り深い
- 店員や後輩に偉そうに接している
- 周囲の人たちに自分の手法を無理やり押し付ける
- 自分に非があっても素直に謝れない
- 反対意見にすぐに食ってかかる
- 自分に不利なことがあると人のせいにする
- 打ち込める趣味やストレス発散方法を知らない
- 相談できる友人の存在がない
上記のチェックリストの中で3項目以上当てはまっていれば、モラハラ予備軍と判断されます。
モラハラ男性かどうかは付き合う前や結婚する前にはわからないことが多いと一般的に言われています。関係性が近くなればなるほど、「相手に何を言っても許される」という意識が働くからかもしれません。
しかしモラハラを働く男性のほとんどは、結婚前でも上記のチェックリストに当てはまることは何気なく行なっています。日頃からさりげなく観察しておくことで、最悪の結末を未然に防ぐことができます。
モラハラ予備軍の彼・夫への対処法
付き合っている彼氏や結婚相手がモラハラ予備軍かもしれないと思ったら、以下の対処法を試してみてください。
相手を立てたり褒めて気分よくさせる
モラハラ男は、自分の意見が通らなかったり否定されたりすることを嫌うので、会話しているときは相手の話に肯定的に耳を傾けましょう。また何か自慢げに話をしているときには、相手を褒めてあげると気分がよくなり和やかなムードになりやすいです。
相手の話を受け入れられない場合があるかもしれませんが、頭ごなしに否定するのはNG。相手の意見も理解しているということを伝えてから、やんわりと反論する方が良いです。
全てを真に受けず適度に聞き流す
自分の意見を押し付けてきたり、愚痴や文句、あなたや他人の悪口を言ったりしてくることも多いかと思います。しかしいちいち相手にしてはいけません。
表面的には聞いている風を装い、右から左に聞き流してしまいましょう。相手が悪いことは分かりきっているので、何を言われても気にする必要はないです。心を無にして聞いているふりで乗り切ります。
間接的にモラハラについて自覚させるように仕向ける
自分ではモラハラをしていると気づかない人が多いので、間接的に自分がモラハラをしているかもしれないと自覚させましょう。
あくまで自然な流れで間接的に伝えることがポイント。第三者のモラハラ話などをうまく切り出してみるなど工夫して、話を持ち掛けてみると良いと思います。
モラハラ被害に遭う前に相手を見極め対処することが大事
いかがだったでしょうか。モラハラ男性は、結婚や出産、退職など、人生の大きな節目で突然人が変わったようになるので、被害者の多くは「こんな人だと思わなかった」と驚きます。
しかしよく観察していると、モラハラ男性になりそうな兆候はいくつも見受けられるものです。モラハラ被害に遭う前に、チェックリストをうまく活用しながら事前にモラハラ男性かどうかを確認しましょう。
もしモラハラ予備軍であることが判明すれば、被害に遭わないよう、上手にコントロールすることが大切です。特に結婚してしまうと、簡単にモラハラ男性から逃げることはできません。決して一人で抱え込まず、周囲に相談しながら上手に付き合っていきましょう。
結婚相談・婚活アドバイザー 田村智泰
「婚活で人生が変わった。」「結婚相談所で運命のパートナーに出会えた。」そんな方を1人でも増やせるように、結婚相談・婚活アドバイザーの立場から結婚相談・婚活業界の健全な発展を支援しています。
ライフデザインカウンセラーベーシック講座 第140230号
日本ライフデザインカウンセラー協会HP:https://www.counselors.jp/