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シニア婚活の現状
“結婚適齢期”という言葉があるが、婚活は若者だけの話ではない。50代や60代のシニア世代にとっても重要な問題である。生涯未婚率を算出する際も、50歳が計算の基準となる。
男性が20.1%、女性は10.6%と言われているが、これは、50歳になった時点で一度も結婚をしたことがない独身者の割合を意味する数字だ。つまり、50歳の男性5人に一人が一度も結婚したことがなく、女性は10人に一人の割合となっている。
そのため、アラフォー世代や50代になってから婚活に取り組む独身者も珍しくない。
結婚相談所パートナーエージェントが50代~60代の独身男女2000人を対象に“シニア婚活”についてアンケートしたところ、50代男性の約4割が“婚活に前向き”という結果が出ている。60代男性では、およそ3割。
これに対し女性のほうが婚活に消極的で、50代は2割、60代が1割以下となっている。
興味深いのは、その内訳である。
婚活=結婚というわけではなく、「同棲相手が欲しい」といった意見や「恋人が欲しい」という回答も多かった。
結婚(入籍)のカタチにこだわらず、一緒に生活できるパートナーや心のよりどころとなる存在を求めているようだ。
また、シニア婚活は女性よりも男性のほうが意欲的で、さらに、男性のほうが結婚・恋愛に対する意欲が強いことも分かった。
■結婚相手がほしい
男性・・・50代 19.5% 60代 11.2%
女性・・・50代 10.7% 60代 2%
■同棲相手がほしい
男性・・・50代 6.7% 60代 5.2%
女性・・・50代 2.9% 60代 1.6%
■恋人がほしい
男性・・・50代 15.3% 60代 14.8%
女性・・・50代 9.5% 60代 4.8%
■合計
男性・・・50代 41.5% 60代 31.2%
女性・・・50代 23.1% 60代 8.4%
では、シニア婚活に取り組んでいる男女は「結婚相手との年齢差」についてどのように考えているのかを確認してみよう。
50代男性は4割以上が「30代までOK」と答えている。
また、2割が20代でもOKと答えており、およそ6割が“格差婚”にも前向きな姿勢が感じとれる。
60代男性になると、30代・40代までならOKという回答が多く、こちらについても格差婚ウェルカムのようだ。
これに対し女性は、男性とは違い同世代のパートナーを求めている傾向が強い。
50代女性では「40代までならOK」という回答が一番多い。その次に、50代までならOKといった回答が多かった。
つまり、シニア層の格差婚に対する意識は、男性のほうが積極的という結果になる。
■20代までならOK
50代男性 22.4% 60代男性 17.1% 50代女性 2%
■30代までならOK
50代男性 42.3% 60代男性 26.9% 50代女性 9.8%
■40代までならOK
50代男性 11.3% 60代男性 24.4% 50代女性 47%
■50代までならOK
50代男性 2% 60代男性 17.1% 50代女性 21.6%
■年齢にこだわらない
50代男性 17.3% 60代男性 14.6% 50代女性 18.6%
男女で格差婚に対する考え方が大きく分かれた結果となったが、いずれにしても婚活に前向きなシニア層が多いことは確かだ。とくに男性にいたっては、婚活に前向きである。
ところが、いざ婚活しようと思っても出会いの場が限られているという意見も少なくない。最近では、シニア向けのプランを用意して婚活を後押しする結婚相談所も増えた。
例をあげると、今回調査を実施したパートナーエージェントもその一つ。若年層とは違う内容で、40代~60代の独身男女に限定したプランが設定されている。出会いの場が限られている世代だからこそ、お見合いや婚活をサポートしてくれるアドバイザーの存在が大きいと言えるだろう。
パートナーエージェントが発表しているデータによると、昨年は40代男性の会員345人が成婚した実績がある。50代以上の男性は33人。一見すると少ない数字と思うだろうが、決してそうではない。
50代男性の5人に一人が独身と言われる時代で、1年でこれだけの成婚は優秀なほうだ。婚活に前向きであるならば、シニア世代こそ結婚相談所の役割が大きな力となる。
婚活という重要な局面で、お見合いや“仲人”の利用価値を改めて考えてみてはいかがだろうか。
<昨年の成婚数と、入会から成婚までの平均期間>
■40代以上の男性・・・378人 15.3ヶ月~16.6ヶ月
■40代以上の女性・・・123人 14.8ヶ月~15.4ヶ月
参考:パートナーエージェント
50~69歳の独身男女2000人を対象にしたアンケート調査
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