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新感覚の癒しの場
仕事、恋愛、婚活など、現代の独身者は何かと生きづらい。大人になると誰かに相談する機会も少なくなり、胸の内を開放する時間も限られてくる。ストレスや心理的なバランスが崩れて“鬱(うつ)”を患ったり引きこもりになったりする若者も多いという。婚活にいたっても、収入が安定しないから「結婚してもムダ」、「だから働かない」といった男性も多いそうで、いわゆるこうしたケースの“ニートや引きこもり”をスネップと呼んでいる。スネップは、現在国内に160万人いるらしい。婚活疲れに悩む独身者も多く、率先した“心のケア”が求められる時代なのかもしれない。
そんななか、誰でも気軽に“心理カウンセリング”が受けられる“カフェ”が東京・渋谷にオープンした。今年6月にオープンした『ココロゴトcafe』だ。
資格を所有した心理カウンセラーが8~10名ほど常駐しているそうで、カフェついでに心理カウンセリングが受けられる新感覚の癒しの場として注目が集まっている
見た目はオシャレなカフェといった感じ。場所も明治通り沿いで、誰が見たって心理カウンセラーがいるとは思わないだろう。しかし、メニューを開けば普通のカフェとは違う“ちょっとした違和感”に気づく。ドリンクやフードを選ぶ段階から軽い心理テストが始まっているのだ。
たとえば、「赤いリコピンあふれる美肌スムージー」を選んだあなたは、「赤色気分のときは、ココロは元気でパワフル」といった心理状態。「ビタミンたっぷり太陽色のフルーツスムージー」を選んだあなたは、「黄色気分のときは、ココロはワクワクしている」状態とのこと。そのほかにも、「緑色気分のときは、ココロは優しくなっている」や「青色気分のときは、ココロは冷静」など、頼んだメニューのカラーに合わせて“今の気分・状態”を知ることができる。そして、ココロゴトcaféの特徴はこれだけじゃない。
店内で軽いカウンセリング~本格的なカウンセリングまで受けられる
心療内科や精神科には入りづらいという人も、カフェなら気軽に通えるのが魅力的。休日の空いた時間や仕事帰りに立ち寄れる癒しの場となるのではないだろうか。
それにしてもカウンセリングに対する日本の認知度は低い。カウンセリング=病気というイメージを持っている人が少なくなく、利用したい人にとっては“通いづらい環境”なのかもしれない。だが、アメリカでは専属のカウンセラーがいるのが常識で、自分の心理状態や心の乱れを把握し、生活リズムを調整するために活用している。
週に一度「カウンセリングの日」を決めて、習慣づけているケースが多い。海外ドラマや映画でも、「カウンセリングを受けたら?」なんてセリフが度々登場してくる。つまり、カウンセリングが「ライフスタイルの一部」になっているわけだ。
ところが日本ではカウンセリングが浸透していない。こうした問題を解消するためにココロゴトcaféをオープンしたとのこと。もちろん、カウンセリングを受けなくてもお茶やフードだけでも問題ない。
なかには、普通のカフェだと思い入ったが、カウンセリングが受けられることを知って予約していく人もいるとのこと。
ココロゴトcaféでは、スケッチブックに絵を描いたりミニチュアを使ったりして思っていること・感じていることを表現しながら、カウンセラーと会話することで心理状態を確かめていく
これをミニチュアトークやクレヨントーク、写真でトークと呼んでいる。これらは軽いタイプのカウンセリングだが、もっと深く入り込んだカウンセリングも受けることができる。毎日の疲れやストレスを抱えた人は、心のバランスを整えるために活用したいところだ。心のモヤモヤやスッキリしないイライラを取り除くにも効果的と言える。
結婚しづらさや生きづらさを感じて何かと息苦しい想いをしながら生活している現代人。“婚活疲れ”も例外ではない。放っておくと婚活疲労症候群を患ったり、悪化すれば精神疾患やスネップになったりするおそれもある。
気持ちをリセットして新しい出会いにつなげるためにも、ココロゴトcaféのような気軽にカウンセリングが受けられるカフェは貴重な癒しの場と言えるだろう。
東京都渋谷区渋谷1-15-22(渋谷駅 徒歩3分)
年中無休 8時00分~20時00分
(ラストオーダー:フード19時 ドリンク19時30分)
リラックスしたくてカフェに行く人は多い。だったら、カフェに心理カウンセラーがいてもいい、と思ったのです。お茶だけでも ぜんぜん大丈夫。心理カウンセラーはいますけど、あくまでも、カフェですから。お腹が空いたら どうぞ来てください。心が疲れたら どうぞ来てください。
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