目次
最も多い離婚理由は価値観の違い
まずはこちらをご覧ください。
■裁判所に申立てられた離婚理由ランキング
<妻が夫に対して>
1位 性格や価値観の不一致
2位 暴力(パワハラ・DV)
3位 異性関係(浮気)
4位 精神的虐待(カジハラ・モラハラなど)
5位 生活費を払ってもらえない
<夫が妻に対して>
1位 性格や価値観の不一致
2位 異性関係(浮気)
3位 家族との折り合い(親族関係の苦痛)
4位 浪費(ギャンブル・買い物・家計の不管理など)
5位 妻の異常な性欲
裁判所に申立てられた離婚理由の第一位は、男女ともに性格や価値観の不一致。2位以降に浮気やDVがランクインしています。そもそも価値観とは人それぞれ違うもの。育った環境や積み重ねてきた経験が違うわけですから、考え方や見方が異なって当然。それが、他人というもの。
しかし、完全に価値観が一致することはなくても、自分と考え方が近かったり、物事に対する見方が似ていたりすると親近感が湧いてきますよね。それは、価値観を共有することで、「この人は他の人と何か違う」と思わせるような特別な距離感を作りだし、他人同士の隔たりを少なくさせるため。話が合うとか考え方が似ているといった共感をもつことは、人間関係を深めるうえで不可欠な要素です。また、人間関係を継続させ維持するためにも欠かせない条件と言えるでしょう。
では、価値観が違うと結婚生活にどのような影響を及ぼすのか、今回は夫婦関係を脅かす3つの価値観について確認していきたいと思います。
チェック1 金銭感覚が合わない
結婚生活に障害を及ぼしかねない価値観が金銭感覚の違い。実際、裁判所への申立てでも浪費癖が離婚理由の4位にランクインしており、夫婦間の問題となるケースが多いようです。
金銭感覚の違いが原因となり、夫とけんかをしたことが「ある」と答えた人が63%も存在することが判明!金銭感覚の違いを理由に起こったけんかをきっかけに、離婚にまで発展してしまった……、なんてことも起こり得るかもしれません。夫婦仲を長続きさせたいなら、結婚する前にパートナーとの金銭感覚の違いを把握しておきたいものです。
出典:結婚後に驚愕!ワーキングマザーが夫と自分で「金銭感覚が違う」と痛感した瞬間
恋人期間は、互いの収入についても話す機会も少なく、口座も別々で管理しているカップルが殆ど。そのため、相手の金銭感覚について多少気になる言動があっても、あまり大きな問題とはならないことが多いです。しかし、いざ結婚となると、自分にも直接大きな影響を及ぼす問題となってくるので、結婚を考え始めてから、相手のお金の使い方が気になってきた……という方も少なくありません。
出典:金銭感覚が合わない女性との結婚に悩む男性
ユタ州立大学の2009年の研究で、週に一度お金のことでケンカする夫婦は、ケンカしない夫婦に比べて離婚する確立が30%も多いことがわかりました。金の切れ目が縁の切れ目とは思いたくないですが、生活をしていく上で金銭感覚の一致はやはり重要。
お金は幸せになるためのとても大切な道具です。だからこそ、金銭感覚が大きく違うのはたいへんなストレスですね。浪費や借金の癖は、結婚したら治るだろうと思ったら大間違い。彼のことを愛していてもそれだけはハッキリさせましょう。
出典:金銭感覚の違う彼。結婚したら後悔する「見極めレベル」はコレ!
チェック2 家事・育児に非協力的
料理をしない妻、片付けない妻、育児に協力しない夫、家事に参加しない夫などなど、結婚後の不満として「家事・育児」に関する価値観の違いが夫婦間の問題となっています。
私の夫は、家事や育児をまったく手伝ってくれません。まだ3ケ月の娘の夜泣きや、もうすぐ3歳になり目が離せない息子の世話とで私ももうせいいっぱいなのに、家が片付いていないことに不満がある素振りを見せたりします。仕事が大変なのはわかるのですが、私の大変さもわかってほしい。結婚当初は一番分かり合える人と思っていたのですが、日ごとに夫との“価値観の違い”が浮き彫りになってきている気がします。
出典:夫が家事・育児を手伝ってくれない~夫婦の価値観の違い~
結婚後の家事分担は『任せたつもり』の夫と『任された覚えはない』妻のギャップが浮き彫りに。夫婦間に価値観のズレが生じてしまっているようです。夫の場合、家事を「妻任せ」としているのが20代で27.9%、30代で33%、40代で40%なのに対し、妻の場合、家事を「任されている」と自覚しているのは20代で8.2%、30代で19.4%、40代で16%ほどしかありません。
出典:出産・育児・家事。ズレまくっている夫婦の価値観、どうすればよい?
夫婦共働き世帯の方が多い社会だ。賃金や働き方の違いはあっても、男女ともに働いている。専業主婦の世帯は今後も減り続けるだろう。だから、子育てと家事の問題は、女性の問題ではない。子育てや育児に参加できない男性と結婚すると、女性は一日中、育児と家事と就労に追われる生活になる。実は年々、このような夫婦生活における「就労・子育て・家事」の役割分担による危機は広がっている。
出典:男性と女性でこんなに違う、“結婚相手選び”の重視ポイント
チェック3 食生活の違い
たかが食生活の違いで夫婦関係に問題が生じるのか?そんな疑問を抱く方もいるでしょうが、結婚すると長い時間を共有することになります。食に関する価値観のズレがきっかけとなり、夫婦関係をギクシャクさせるケースも多いようです。
「食べ物の趣味が合うと、ふたりの関係も上手くいく」というように、食べ物の相性は気になりますよね。結婚後のことも考えて、交際中に許容範囲かどうか。彼の食べ物の趣味をよく観察しておくことも、長く付き合っていくなかで大事なポイントになってくるかもしれません。
出典:彼氏と「食事の価値観が合わない」と感じた瞬間とその対処法
「恋人と同じだと嬉しいと思う価値観」を聞いてみました。
1位:食の好み 2位:ライフスタイル 3位:趣味・嗜好
「お金」や「毎日の食事」などは生活に直結してくる分、一緒に暮らすうえでは“同じ方がいい”と考える人が多い様子。なんとも現実的になりました…。
音をたてる、肘をつく、口にものをいれたまましゃべる…などとマナーが悪いと一緒にテーブルに座っているのすら苦痛です。
なんでもマヨネーズをつける、肉が食べられないなどと極端なものだと食事するのも一苦労。また、スイーツ苦手で彼女がケーキを食べるのを見るたびに眉をひそめられたりしたら、なんだか気分も沈みます。
出典:この彼氏で本当にいい?価値観が合わないと感じる瞬間10選
価値観のすり合わせが大事
価値観が合わない相手と結婚生活を共にするのは、正直なところストレスの種です。かといって、「価値観が違う」ということだけで良し悪しを一方的に判断するのは少し傲慢ですよね。大事なことは、価値観のすり合わせ。自分の価値観だけを基準にせず、相手の価値観も尊重したうえで妥協できるか、許せる範囲かを判断する必要があります。場合によっては話し合いも必要になってきます。
「価値観が違うから無理」と一方的に決めつけてしまう人は、お互いの価値観をすり合わせて上手くいく方法を見つけるほど相手のことを好きではないということ。つまり、『初めから価値観をすり合わせる努力をしない=結婚を意識するほど好きな相手ではない』という結論になってしまうわけです。
育った環境や生き方も違う二人。あえて言うなら、価値観が合わないのは当然
それを前提に考えたとき、価値観をすり合わせることができるか否かが結婚生活を共にする最愛のパートナーとなるかの別れ道となりそうですね。
価値観の違いは放置すればするほど、乗り越えられないほどの“大きな壁”になってしまいます。なので、彼の意見や言動に違和感を覚えたら、その都度話し合いをすることが大切です。価値観の違いが起こっても、どちらが悪いということがないため、話し合いをする時は、相手の意見を尊重する気持ちがないと、解決には至りません。価値観の違いの擦り合わせは、その人の経験や生き方に根付いた考えをお互いに譲歩していくことなので、話が進展せずに苛立つこともあると思いますが、『どうせ、分かってくれないでしょ!』と、投げやりになってしまうのはNGです!
妻との価値観の違いを感じている男性は39%。互いに何でも分かっていたつもりでも、何年も一緒に過ごしていると、たまに驚くような違いに出くわすこともあるようだ。意外性が刺激となって夫婦が良い方向にいけばいいが、やはりトラブルの元になることも多い。年齢を重ねていくに従って変化する価値観もあるはず。知った仲とはいえ、互いの価値観を尊重する思いやりは忘れずにいたいものだ。
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